第三話 思考スキル
今後もよろしくお願いします。
思考スキルってなんですか?
読者さんに聞いてもいいですか?
わかるわけないですよね。うん。
うーん。。。困った。まずこのコウモリの姿では何もできない。
〖コウモリ LV1 スキル―なし〗
へい。了解。ってはい?
〖コウモリ LV1 スキル―なし〗
うん。わかった。って違う!
〖コウモリは主に小さい魔物、または蟲を食らう〗
いやそうじゃなくて。。。あなたは誰ですか?
〖私は情報システムのMIです。〗
じょ、情報システム?
〖魔王ウリエル様が直々に構築された、情報を的確に、迅速にお伝えするためのシステムです。〗
えーと。つまり?
〖私は構築魔法より、自己的情報収集及び情報整理が可能です。〗
MIは?
〖Magicality Intelligence〗
へい?
〖いわば魔法で作られた知能です。〗
へぇ。じゃ、じゃあいろんなもの調べれるの?
〖私は簡潔に言えば辞書なので。どうぞ。〗
じゃ、じゃあこの変な水っぽいやつ!
〖ウォータービースト LV2 スキル―なし〗
へぇ。戦って勝てる?
〖力では互角ですか素早さでは圧倒的に有利かと。〗
そんなことまで教えてくれるんだ!うぉぉぉぉ!魔王様ぁぁぁぁ!
〖敵が攻撃を仕掛けてきました。〗
うん?げっ! こいつ以外に速い!
ここは一旦かわして、翼で叩く!!
――ブチュ
き、きも。。。
ちょ、擬音が変な音だけど、まじでこんな音したからね?
―――シュゥゥゥゥゥ。。。。
じょ、蒸発してますよ?この魔物。
〖ウォータービーストは体内に秘める水分が90%以上の為蒸発してしまいます。しかし、残った10%の肉のうち、青肉と呼ばれる部位は、希少価値が高く、味もそこそこだと言われています。〗
へぇー。ってことは美味しいのかな?
〖ただいま、コウモリのLVが上がりました。SPを100獲得。これよりスキル選択をしてください。〗
SP?スキル?なんでいそりゃ。
〖SPはスキルポイント。スキルは魔物との戦闘時及び常時に発動する力の総称です。〗
お、おけい?つまり?
〖とにかくスキル選択をしてください。――魔眼、風、毒、闇、外道、重力、自動回復〗
魔眼ってなんか怖い。
〖魔眼は目に映るものに何らかの状態異常をもたらす力です。〗
え?つよいじゃん。
〖その他属性は戦闘時に使える力です。〗
ふーん。いまいちピンとこないなぁ。
〖自動回復は傷を自動で少量ずつ回復していくスキルです。〗
なんかいいね。でも僕の目はもう魔眼しか見えないのだっ!魔眼を選択!!
〖魔眼が選択されました。魔眼の習得が可能です。〗
よぉーし!実戦で試そう!!
―――多分1時間後
魔物がいないぃぃぃぃぃ!!!
「少ない」じゃなくて「いない」んですけど!?
なんでだぁぁぁぁ!!!
〖あのー。この島の魔物は直射日光に弱いため殆どの魔物は夜行性ですが?〗
はい。
早く言っとけやぁぁぁぁぁ!!!
―――夜
やっと夜になりました。
頑張って待ちました。暇すぎて死にそうでした。
でもこれで魔眼が試せるよっ!!うぉっしゃぁぁぁ!!
〖正体不明の何かがが接近。戦闘力は格段に上です。〗
よし!戦うぞ?ん?へい?
〖正体不明の何かがが接近。戦闘力は格段に上です。〗
うん?ちょっと待て。
〖待てません。逃げてください。〗
は、はいいいいいいい!?!?!?
――ヒュッ
な、なんか横をなにかが飛んでったんだけど!?
しかもなんか目の前に誰かいるし!?
「全く。こんなとこにいたんだね?」
は、はい?ど、どなた様?
「探したよ。僕らの計画を壊す『真実の子』さん。」
え?待って?僕コウモリだよ?っていうかなんで僕が真実の子って知ってるの!?
「やぁクロス。君から出向いてくるとは思わなかったよ。」
こ、この声は!?
「ウリエルか。色気ババアが邪魔をするな。」
こ、こら!魔王様を侮辱するな!
「あら。やっぱり私は美しいのねぇー。」
ちょ!魔王様!?今の褒め言葉じゃないと思うけど!?
「まだこの子は力もないから見逃してほしいのだけど?」
「そんなのは知らない。こいつは僕らの計画を狂わせる。」
計画?
「あなたたちがどんな計画を企てようと、私たちは止めるわよ?」
つまり魔王様は「計画」が何を指しているかわかってはいないのか。
「まぁいい。今にわかるさ。僕らの計画がね。」
ってことはもう始まってるってこと?
「その前に始末しておきたかったが。。。今日は見逃すさ。」
―――シュン
クロスという人は何処かに行きました。ふぅ。死ぬかと思った。
「ごめんね。怖い思いさせて。」
いえいえ。
「私はあなたの状況がわかるように、あなたに私の『魂塊』を入れたわ。」
こ、魂塊?
〖魂塊は魂の欠片。それがあれば意思を疎通するすることも可能。また魂塊を持つ者の所在地や何を考えているかなども魂塊の親であればわかる。〗
へぇ。すごいな。
「まぁ要するに、君が助けを求めれば私が転移魔法で行けるってことよ。」
あ、ありがとうございます。
「それと、少し移動するわよ。」
え?あ、はい?どこに?
「天上界、お空のずっと上にある国よ。」
え?この世界って4つしか国がないかと思ってたけど?
「ええ。天上界の存在はある限られた者しか知られない存在。誰にも言っちゃダメよ?」
りょ、了解です。
「じゃあ、3,2,1。。。ドッカーン!!」
また!?ってかなんでドッカーン!?
痛てて。。。
転移魔法ってもっと痛くないものってないの!?
ってか魔王様転移の後普通に立ってるし!?
「慣れれば大丈夫よ~」
へぇ。。。ってあれ?魔族の姿に戻ってる。。。?
「あぁ。そうねぇ。戻したわよー。ユピテル様の前でコウモリの姿なんて雷落とされるわよ。」
ニコニコ顔で怖い事言わないでください!?
―――少し歩いた後。
「さて。天上界はこの階段の先よ。」
ながーい階段が目の前にあります。これを登るには15分はかかるでしょう。
無理無理無理無理!!!
体力の無駄!!ってか転移魔法でユピテル様の目の前に行ったらよかったじゃん!?
「天上界では転移魔法で中に入れないの。結界が張ってあるのよ。」
へぇ~。。。
じゃあ頑張って登ります。。。
僕は海外在住なんですが、明日、数少ない近くに住んでいる友達が高校へ入学するため日本へ帰国します。
長いようで短かったなぁ。僕がこっちに来た時に、一番最初に仲良くなった友達なんで。。。
出会いあれば別れあり、ですね。どんないい出会いでも、別れを告げる日は必ずやってくる。でも彼女とは別れたくないですね苦笑
僕もあと一年で高校なんですが。。。
え?下手くそ小説なんか書いてないで高校受験の勉強しろって?
そのことなら大丈夫です。僕は帰国子女で行くんで!
え?受験は変わらず受けなきゃいけない?
うーん。やだなぁ。だるいなぁ。
というわけで、日本でも頑張って!わが友よ!
そして僕と別れないでくれ!わが彼女よ!( ´∀` )