第十一話 決着と助太刀
更新遅れました。。。(´;ω;`)
サタンが叫んだとたん、あたりが光に包まれる。
「光の力で闇魔法術を封じる、対闇フィールド。」
サタンが説明してる。ま、いらんけど。
「魔術が使えなくなったお前は赤ん坊と同じよ!」
あーはいはい。そんな比喩いらん。
「対神光鋭剣、ケプラノス!」
いや名前ダサいって。
そんな魔法止めれますよ。
まぁまだ使わない。ただ回避。
「ふはははは!どうだ!手の出しようがないだろう!」
あーあ。調子乗ってるなぁ。
そろそろ使おーかなぁ?
「覇眼、具現。闇レーヴァテイン。」
「な、なに!?具現魔術!?なぜだ!?」
あーこれ魔術じゃない。
覇眼効果。具現魔術で覇眼を作った。
その名も『具現』。そのまんまの効果。
ただ、具現眼で魔術は作れない。作れるのは物だけだった。
剣は作れる。具現で作った剣は破格な力を持つ。
故に使えなかった。けど、ここだったら暴れまくれる。
「レーヴァテインだと。。。まぁいい。」
あ、また魔法陣展開してやがる。
ならば
「覇眼、重!」
「なっ!?か、体が!?」
ほら。覇眼耐性全くなし。
レーヴァテインを一振りする。
漆黒の刃体が魔法陣を砕く。
「ふっ。残念だったな!」
そうサタンが叫んだ瞬間、僕は宙に飛んでいた。
状況把握に時間がかかる。
下を見ると魔法陣があった。
フェイクだったか。
「デーモンフィスト!」
「覇眼、石化!」
魔法陣には石化は効かないか。
真っ正面から攻撃を受けた。
うん。
痛い。
やばいな。
奴に決定的な一打が出ない。
剣を振ろうにもその前に攻撃が飛んでくる。
どうする?
そうだ。
あれがあったじゃん。
「暴食!」
―パリンッ
あ、やっぱり。
「!?」
サタンはもう唖然としてる。
ざまあみろってんだ!
「漆黒之双刃、天叢雲剣!」
あ、何が起こったか?
説明しよう
暴食の覇眼は見えたものをエネルギーに変換する。
魔術が使えない状態を脱せたのはこれを使ったから。
しかもエネルギーに変換したから、膨大なエネルギーをため込んだ。
天叢雲剣はそのエネルギーを魔術で全て放った。
うん。めっちゃ強い。
この異空間に穴が開くと思ったぐらい。
「くっ。。メビウス様。。。お許しを。。。」
サタン消滅。
いぇーい。
うん。
なかなか強かった。
それにしても、強いなあいつ。
光の力、厄介だな。
まぁ戻るとしますか。
―シュンッ
「なんで!?なんで使えないの!?」
ん?ユグドラシル?なんかヤバそうだね。
「ね、ネクスさん!?無事でしたか!」
おう。クロス?こいつら、何?
「こいつら何?」
「ああ。デーモンパペットです。」
「デーモンパペット?」
「闇魔術耐性付きの厄介な人形たちです。」
「ふーん。」
闇魔術耐性か。ユリカも苦戦してるな。
うん。
やったろう。
万能暴食覇眼でいただきまぁーす。
ーパリンッ
「え?」
みんなで驚く。
「どういたしまして。」
ただ一言だけ言ってちょちょいのちょいっと。
どうよ?ふっふっふ。
「なかなか神らしくなったわね。」
でしょ?
うん。自画自賛しようか。
「あ、あの。。。」
「ん?」
クロスがなんか渋そうに話しかける。
うん?言ってみるがいい。
「サタンが。。。」
「サタンが?」
「サタンが堕天使化しました。」
「え?嘘?」
ユグドラシル?多分クロスは嘘つかない。
「まぁ悪くないわね。いいわ。」
「堕天使化って?」
ユリカが言う。僕も言いかけたところだったわ。
「光の勢力が闇に転換することよ。」
「仲間になったのか。」
「。。。悪いか?」
おっ?魔法野郎。
「ユグドラシルは知ってるかもしれないが。。。」
うん。何?
「我々七つの大罪について、だ。」
七つの大罪?
あーあれか。罪を犯す可能性があるものみたいな。
「今から話そう。ユグドラシルが眠っていた間の事もな。」
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闇勢力は七つの大罪を基盤に宇宙を構築していた。
「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」。
これら七つが光と闇をバランスよく釣り合わせていた。
光も闇も、七つの大罪という者らによって均衡が保たれていた。
だが、ユピテルがある悪魔を倒したことが原因だった。
悪魔将マモンが光に吸収されたことによって、ユピテルは闇を奪い始めた。
マモンが司る大罪。それは「強欲」だった。
「強欲」の力がユピテルに奪われた。
全宇宙の天秤が傾き始めた。
我々はこれに対処すべく、デュラン様と会合を開いた。
目標は、ユピテルの力を衰退させること。
手段は択ばない。ただ、ユピテルの存在を消してはならない。
6人の悪魔は、闇の主勢力となった。
宇宙初めての闇と光の戦争だった。
全宇宙を巻き込んだ。
そして、私を含む5人の悪魔は光に飲み込まれた。
残りの二人は悪魔元帥ルシファーと悪魔曹長ベルゼブブだった。
ルシファーはデュランが封印された後、闇の頂点に立った。
ベルゼブブは行方をくらました。
ユピテルは光の聖護封剣と呼ばれる魔術を使った
闇の力を持つ大半の神々封印された。
ユグドラシルもそのうちの一人。
数万年の時を超えて復活した闇の神々は力を失ってしまった。
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「待って?ベルゼブブって暴食の力じゃ。。。」
え?
「ああ。」
「ネクス?まさか、あなた。。。?」
「え?いや、ベルゼブブなんて知らないよ?」
倒した記憶がない。まじで。本気でわからん。
「たしか、ベルゼブブのNNは『ゾディアック』。」
あ。。。
「ゾディアックなら倒した記憶が。。。」
サタンが驚く。
「な、なに!?まさかお前、暴食の力は。。。。」
え?いや、自分で創ったと思ったのになんで!?
「あー固有スキルだからね。きっと。」
こ、固有スキル?
「気づかないうちになんか使えるようになった技よ。」
つまり?
「暴食は移行式固有スキル。持ち主が死ぬとほかの者に移行するわ。」
「つまり、倒したから僕に暴食が移行された、ってこと?」
「ええ。」
いや待って?ユグドラシル普通に答えてるけどこれってまさか。。。
「つまり、僕は七つの大罪の一人になったって事?」
「ええ。」
「つまり、ベルゼブブの力が僕に移ったって事?」
「ええ。」
「つまり、暴食を司る悪魔であり破壊を司る神って事?」
「悪魔破壊神ネクス、ってところかしら?」
おい。ちょっと待て。
なんだその悪魔破壊神って。
名前ダサすぎだろ!!
「悪魔破壊神ネクス様。これより宜しくお願いいたします。」
いや待ってって!サタン顔あげて!
「僕破壊神なんだけど。。。」
「関係ないわよ。」
いや関係あるだろ絶対!悪魔っていやなイメージしかないんだけど!?
「何言ってるの?悪魔の加護によってあなたたちは守られてるのよ?」
あ、まじで?
「そのための七つの大罪じゃない。」
あ、そっか。
「では、ユグドラシル様、私は闇の諜報員として光の陣へまた戻ります。」
「あ、うん。ありがと。じゃあまた連絡して?」
ユグドラシル?今何渡した?なんだあれ。
「あ、これ?ユリカ曰く科学の力でこれで相手と話せるらしい。」
「それ、スマホっていうんだよ?」
ユリカが久しぶりに開口する。まぁ出番少なかったしな。
「ユリカ―?誰かさんがー」
「ああ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
。。。心読めるとかやっぱり末恐ろしい神様だなおい。
「あ、あとこれ、写真て言って相手の魂を吸い取る機能を持ってるよ。」
「え?」
「え?」
「。。。は?」
上からユグドラシル、クロス、そして僕。
なにそれ。マジ怖い。
「あはは。冗談だよー」
みんなが硬直する。
。。。冗談にも程があるぜい。。。。
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『ぼ、暴食!?なぜこの小僧が。。。まぁいい。奴を出そう。』
なんかごだごだしててこめんなさい。
次話はユリカの過去編でも書こうかな。