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エルナ  作者: 高遠 日悠
6/6

冬に終わる


冬の寒い日 吹雪の日

暖炉で薪がぱちぱち鳴る日


エルナがこんこん咳をする

こんこん こんこん 咳をする


外に出るときセーター着たし

マフラーだって巻いたのに


おばばの薬はもうないの

蜜を溶かした湯を飲んで

それでもこんこん咳をする

エルナがこんこん咳をする


もう寝なさいと母さんが言う

薄茶の扉の奥の部屋

湯たんぽ入れたベットの中で

エルナがこんこん咳をする


うつっちゃうから出なさいね

母さんに背を押され部屋の外

扉の向こうにエルナは一人


ねえ、エルナ

ねえ、エルナ


ねえ、エルナ



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