私と闇。
-怖い……なぜ、そこまで怖がる。
自分にそっくりな子の、言葉が私の頭の中に回り続ける。
そして、悲しい声。
嫌だ、もうそんな言葉聞きたくない!
頭を抱える私を見た人は、不思議がる。
-人間は【負】の塊だ。
どうせ人間は人間を信じられない。
やめて! そんなこと無い! 信じられる!!
-嘘だな。じゃあお前は……信じられるのか?
どんだけ裏切られても、突き放されても。
私は信じる! 何があっても!
-できるわけ無い、お前は卑怯者で自分の利点しか考えてない奴だからな。
……確かにそうかもしれない。
でも、信じることは間違ってはいないよ!!
-はぁ、そう言っていてもまた、アイツみたいに
助けたら、もう助けが要らなくなったらバイバイだぞ?
何がいいんだ?
あの子は悪く言わないで、悪いのは私。
彼女のお願いを裏切った私が悪い。
もう、願ったってかえってこない、思い出、感情。
でも、それでも信じたい、許してくれる事を。
-やはりお前は甘いよ。
そう言ってれば、誰かが助けてくれる?
そんなできた話みたいな事は無いんだよ!!
気づけよ……自分で自分を傷付けてるのを。
気づいてるよ。でもそうしてないと。
余計に辛いからね……。
私がにっこり笑うと私そっくりな子は、悲しそうな顔をした。
-やはり、お前の事は認めれない。
考え方も正反対……。
……でも、私は認めるよ。
貴方も私でもあるんだから、自分を認めない訳にはいかないからね。
-お前が認めようが、認めないが。
関係ない。私はいつか、お前になってやる……。
でもまあ、もう会う必要は無いがな。
彼女はそう言い残して、姿を消した。
その時から彼女を見なくなった。
やっぱり彼女は私の心の闇だったんだ。
ゴメンね心配かけて……。
もう一人の私がまた出てくる事が無いように、私は願います。
それは、彼女の願いでもあると思うから。
さっき、一瞬彼女の姿が見えた気がした。
それも、とびっきりの笑顔でこう言った……。
【-願ってくれてありがとう、もう私を出させるなよ】
っと言いました。
私は、前に進みます。
立ち止まっても、座り込んでも。
何回も立ち上がり、前に進みます。
それが私のためであり、彼女のためになるからです。
これを書き終わった後に思ったのが……。
「私、病んでるな」でした。
でも、書き終えた後の爽快感は、忘れませんね。
こんな暗い小説書いてからの爽快感って……。
読んでくれた方々、本当にありがとうございます。