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家々(ホームズ)の事件簿『消えたプリン』

作者: ぴー
掲載日:2022/09/21

【登場人物】


江金川 家々(えがねかわ ホームズ)


自称天才探偵のキラキラネーム。

大学2年生。ナルシスト。痛いヤツ。友達には欲しくない。

よく警察のお世話になっている。



今回野いまえの 犯人ハント


ホームズのゼミ仲間。

イケメン天然毒舌ボーイ。

彼女よりもプリンのカラメルを愛している。

名前の通り今回の犯人。



色佐しょくさ 麗子レイコ


ハントと同棲している彼女。

今回プリンを食べられた被害者。

プリンは好きだが、カラメルは嫌い。

唯一のツッコミ。


家々(ホームズ)の事件簿『消えたプリン』



夜の帳に包まれる頃。ある一室でとある事件が起きるのであった


プリン頭のイケメン、ハントが食器を洗っている


ハント:レイコー、洗い物しとくからお風呂入っちゃっていいよー


レイコ:じゃあ、お願いしようかしらー、ハントはお風呂どうするの?



ハント:フランス語の課題終わってから入ろうかなー、明日までに提出しないとヤバくてさ



レイコ:分かったわよ、じゃあお風呂入ってくるね!



およそ1時間後レイコはお風呂から出てくる



レイコ:ふーっ、さっぱりしたぁ!さぁて、買ってきた高級プリン食べようっと♪



レイコはプリンを取り出すべく冷蔵庫を開ける。だが…



レイコ:きゃーっ!!



その声を聞いてハントは別室からキッチンに駆け付ける


ハント:どうしたレイコ!?何があった!?



レイコ:私のプリンがないの!



ハント:なんだって!?


その時勢いよく扉が開く


ホームズ:うごくなっ!そして現場を荒らすな!



レイコ:だ、だれっ!?



ホームズ:俺の名は名探偵ホームズ!俺に解けない事件はないっ!そう…じっちゃんはいつも1つ!



レイコ:えっ?ホントに誰なの?


ハント:事件が起きそうな気がしたから呼んでおいたんだ!彼こそ人呼んで『何でも解決、探偵要らず』で有名な名探偵ホームズだ!


ホームズ:あぁ、その通りさ!俺に解けない事件はないっ!この前ウチの大学の七不思議を全部解明したところさ


レイコ:探偵なのに探偵要らずとか言っちゃダメじゃない!?ってか、ウチの大学にそんなものあったっけ?



ハント:レイコ知らないの!?超有名だよ!



レイコ:え?じゃあ1つで良いから教えてくれる?


ハント:もちろんさ!七不思議その1…『なぜ、ホームズには彼女が出来ないのか』だ!


レイコ:は?大学関係なくない?まぁ、興味無いけど…彼女がいない理由は?


ホームズは中二病丸出しで自分の顔左半分を左手で覆う


ホームズ:簡単さ。女の子達は俺の存在が尊過ぎて声を掛けられないからさ!


レイコ:よくそんな思考で解決出来たと思ってるな!むしろ彼女出来ると思った理由を知りたいよ!



ハント:まだあるよ!2つ目は…



レイコ:いや!興味ないから!それよりも私のプリン探してよ!その為に来たんでしょ!?



ホームズは胸ポケットからチラシの切れ端とエンピツを取り出す


ホームズ:あぁ、そうだったな。では…まずプリンが無くなるまでの状況と2人のアリバイを聞こうか


レイコ:え?アンタ本当に探偵なの?今時チラシのウラにメモ取る人いないわよ?


エンピツの芯が折れていることに気付くホームズ


ホームズ:くっ…!エンピツの芯が折れているだと…っ!これでは書けないではないか!おいハント!エンピツを貸してくれっ!


ハント:ごめんホームズ…。ぼくエンピツを持ってないんだ…


レイコ:うん。普通大学生はエンピツ持ち歩かないからね


ハント:クレヨンならあるけど、それでも良い?


レイコ:なんでだよ!ハントは常にクレヨン持ち歩いてるの!?幼稚園児なの!?


ホームズ:さすがにクレヨンでは書きにくいな…。仕方ない今回はメモなしで解決してやるぜ!


レイコ:このくだりいる?とりあえず無くなるまでの状況説明しても良いかしら?


ホームズ:あぁ頼む


レイコ:買ってきたのは私。冷蔵庫に入れたのが9時前だから…最後に確認したのはその時かな。食べようと冷蔵庫を開けたのが10時頃ね…



ホームズ:ほう、ではその1時間何をしていた?


レイコ:普通にお風呂入ってたよ?まだお湯も温かいと思うし…ハントに聞けばアリバイ成立するでしょ?


ホームズ:ならば確認しにお湯をテイスティングしてくる!


ホームズはクラウチングスタートの構えを取る


ホームズ:いいか!2人ともその場から動くなよ!動いたら犯人にするからな!


レイコ:待て!待て!コイツただの変態じゃねぇか!ちょっとハント!止めてよ!


ハント:くっ、他人が入ったお風呂のお湯を何のためらいもなく飲もうとするなんて…さすがホームズ…探偵の鑑だ…!


レイコ:あれー?私カレシに汚物扱いされてない?ってか、ホームズ!風呂場行ったらマジで殺すぞ!


ホームズはクラウチングスタートを解く


ホームズ:くっ…仕方あるまい。とりあえず風呂の件は保留だ。ではハント…お前は9時から10時の間何をしていた?


ハント:ぼくは食器洗ってから明日提出の課題やってたよ。ほら…フランス語のやつ。あれ明日提出しないと単位くれないって話だったじゃん。何とか1週間かけて終わらせたから疲れたよ…


ホームズ:な、なんだとっ!そんな話聞いてないぞ…!…い、いや。では念の為確認させてくれ


ハント:わかった!今取ってくるから待ってて!


ハントは別室にフランス語の課題のノートを取りに行く


ハント:…これだよ!どうかな?証拠になるかな?


ホームズはノートをぺらぺらとめくり内容を確認する


ホームズ:うーん…ここでは判断できないな…とりあえず今は預かっておこう!

ホームズ:安心しろ明日の講義までには必ず返すからな!


レイコ:絶対写す気だろ…。そんなことより何かわかったのかしら?


ホームズ:当然だろ?俺は千年に1人といわれているIQ180の天才だぜ?


ハント:な、なんだって!?たったこれだけの情報で…!さすがカップラーメンが出来るのが先か、事件を解くのが先かとテレビで話題になった天才探偵だ…っ!


レイコ:急に新しい情報入れるのやめてもらえる?ってか、IQ180とか絶対ウソでしょ!


ホームズ:大丈夫だ、この国のシステムではIQは自己申告制だから問題ない


レイコ:いや、問題しかないからね!ハントもこんなバカの言ってるコト信じないでよ?


ハント:なんてコトだ…IQ180だなんて…ぼくはこの前測定したらIQ30だったのに…



レイコ:うわぁ…話聞いてない…。ってか、私のカレシIQ低すぎて普通に引くんですけど…


ホームズ:大丈夫だハント!お前は頭は悪いが顔は悪くない!頑張れば彼女の1人や2人くらい出来るさ!


ハント:だよな…!ありがとうホームズ!オレ頑張ってもう1人彼女作るよ!



レイコ:なんでコイツは彼女の前で堂々と浮気宣言してるの?もー!!高級プリンは行方不明だしホントにムカつくー!



ホームズ:高級プリンだと…っ!?



ハント:何か分かったの!?ホームズ!



ホームズ:あぁ!謎は全て解けた!


ホームズはとある人物に指をさす


ホームズ:そう…犯人は…レイコさん、アナタだっ!


レイコ:へっ?私?なんで?


ハント:な、なんだって!?


レイコ:ごめん1ミリも意味が分からない。何がどうなったら私が犯人になるの?


ホームズ:では、順を追って説明しよう。まずあなた達は保険を知っているかな?



ハント:えっとぉ、生命保険とか火災保険とか?


ホームズ:そう、その通りだ!そして美術品といった物にも保険をかけるコトが出来るのはご存知ですね?レイコさん?


レイコ:え、えぇ…盗難や火事とかで紛失した場合、保険金が下りるってヤツでしょ?…それがどうしたの?今回の事件に全く関係ないわよね?


ホームズ:あなたは先程おっしゃいましたね?『高級プリン』と…



ハント:ま、まさかっ!



ホームズ:そう、これは保険料を不正に受け取る為の殺人事件…いや、殺プリ事件だったのだ!


レイコ:うん。とりあえず帰ってもらえる?



ホームズ:それは罪を認めた…という事で構わないよな?



ハント:そ、そんな…レイコが犯人だったなんて…


レイコ:普通カレシなら庇ってくれるよね?なんで普通に犯人扱いしてるのかな?だから私じゃないって!

レイコ:何よ殺プリ事件って!保険料って!?千円のプリン1個のために保険かける人間いるの!?むしろプリンに保険かけられるの!?


ホームズ:動揺でツッコミが雑だな!もう観念なさい!私がよくお世話になる警官呼びますから動くんじゃねぇよ!



レイコ:なんで、アンタ毎回口調変わるの?作者がアホだと思われるから統一してくれない?…まぁ作者アホだけど



ハント:やめろー!レイコのコトは悪く言っても構わない!けど作者の悪口は許さないぞ!



レイコ:ん?これはカレシの中では私は犯人確定って事で良いのかな?とりあえずそこまで言うんなら証拠を出しなさいよ!



ホームズ:簡単さ!俺の勘がそう言っているのだ!


レイコ:これ、私完全に冤罪だよね?名誉棄損で訴えても良いよね?


ホームズ:ふっ、またつまらぬ事件を解決してしまった



ハント:うぅっ…レイコ…なんでこんなことしたんだ…プリンなんてまた買ってくれば良いのに…


レイコ:そもそも買ってきたの私よね?保険がどうこう言う前に私のだから食べても問題ないよね?



ホームズ:そうかもしれない…だが犯罪は見逃せない


レイコ:はいはい、私が犯人って事で良いからもう帰ってください


レイコはホームズの背中を押して追い出そうとする


ハント:そうだよレイコ!2つあるうちの1個食べられた位で騒がしいよ!…あっ



ホームズ:ふっ、シッポを出したなハント!


ホームズはハントに指をさす


ホームズ:やはりキサマだったか!犯人はハントお前だっ!



ハント:くっ、さすが名探偵ホームズだ!だが、プリンの数を知っていただけで犯人にするのは早いんではないか?



ホームズ:甘い!甘すぎる!プッチンのカラメルくらい甘すぎる!我々はプリンの数については一切触れていない!つまりプリンの数を知っているのはレイコさんと犯人だけなのだ!


レイコ:それよりも自分で『あっ』って言った方が決定的だよね?


ハントは観念したようで、膝から崩れ落ちる


ハント:くっ…分かったよ…全てを話すよ…。そう…レイコのプリンを食べたのは…ぼくさ!



レイコ:まさかの自供開始…。なんでそんなことしたの?食べてしまったなら素直に言ってくれれば良かったのに…


ハント:そ、それは…


ホームズ:その理由は私から話そう…。ハントはレイコさんのプリンの食べ方を嫌っていたのだ



レイコ:え?私のプリンの食べ方?



ホームズ:そう、ハントは普段から私にレイコさんはプリンをプッチンせずにプリンを食べ、さらにはカラメルを捨てていたことを嘆いていた。だから…



ハント:ホームズ待ってくれ。後は俺が話す…


ハントは立ち上がり話を続ける


ハント:普段からレイコはプリンをプッチンせずにプリンを食べ、ぼくの好きなカラメルを捨てていた…それが許せなかった…。だから冷蔵庫でプリンを見つけた時に犯行を決意したよ…ぼくがこのプリンを食べるって…!


レイコ:ハント…何で…?ホームズが言ったこと繰り返したの?私ムダに2回傷付いたよ?あとプリンプリンしつこい




ハント:さぁホームズ警官を呼んでくれ。ぼくは牢屋で罪を償うよ…



ホームズ:ふっ、悪いが…それは出来ないな!



ハント:な、なんで!?さっき散々警官呼ぶって言ってたじゃないか!


ホームズ:バカだな、ほら彼女の顔を見てみろよ?


レイコの顔を見るハント


ハント:えっ?レ、レイコ?


レイコは小さなため息をついてからハントに語り掛ける


レイコ:別に怒ってないわよ?それにあの1つはハントの為に買ってきた物だし。でも…次からはちゃんと正直に言ってね?あと、今度から私のカラメル食べてもらえるかしら?


ハント:う、うんっ!もちろんさ!ありがとう…レイコ!


ホームズ:まさにタマゴ蒸してプリン固まると言った具合か


レイコ:でも…ハント?次に…私の許可なくこんなヤツ家に入れたら別れるから覚悟しといてね?


ハント:ご、ごめんなさいっ…


レイコは満面の笑みを浮かべて


レイコ:あと、浮気したら殺すから忘れないでね



ハント:は、はひぃ…



レイコ:でもハントずるいな…プリン1人で2個も食べるなんてさ…私の食べたかったプリンアラモード今度見付けたら買ってきてね?



ハント:へっ?ぼくが食べたのプッチンだけだよ?



レイコ:え?だって2つともなくなってたのよ?



ホームズ:そう今回は2人の愛情がパフェの様にアラモードし、最終的にはカラメルとプリンと最高のバランスで閉めることが出来たな。その価値は恐らく千円では収まらないだろう


レイコ:ちょっと待って、アンタなんでプリンアラモードの話してるの?



ホームズ:決まってるだろ?あまりの美味しさに感動して称賛する言葉が自然と出てきただけさ!



レイコ:つまり…私のプリン食べた犯人アンタよね?



ホームズ:あ…


ホームズは立ち去ろうと玄関の方に歩き出す


ホームズ:まぁ…事件解決には犠牲はつきものさ…では…私は失礼す…


ハントとレイコはホームズを取り押さえる


ホームズ:おい、2人とも離せ…っ!や、やめろーーー!!




こうして事件は無事に解決し、ホームズはよくお世話になる警察官に連行される形で幕を下ろしたのであった




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