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13、頑張る決意

 あの後、実技で治癒魔法、座学で怪我の治療法を、それぞれ2時間教わった。基本、サポートコースでは1日に実技が4時間、座学が2時間あるとのことだ。ただし、週に一度だけ座学が全クラス合同になり、しばらくするとパーティーで連携して戦う授業も追加されるとのことだった。授業が終わった後も先生達はグラウンドにいて、指導もしてくれるそうだ。


 私は自分のやるべきことを固めるべく、授業が終わるとすぐに部屋に戻り、机にノートを広げた。先生が言っていたことを書き留る。私の字はそこまで上手くはなくて、読むのも大変だけど、そこには「イレーネ」の努力の痕跡が表れていた。私は、彼女の夢を叶えるのだ。


 やるべきことの一つ目は、体力をつける、だ。魔法を使う際には、ある程度体力を消費する。私の体力切れで怪我が治せないなど、そんなことあってはいけない。ただし、その逆は成り立たないから、魔法を上手く使う為に、別の訓練が必要だ。


 そのための二つ目、杖を使い、イメージを具現化する特訓をする。これは、先生も言っていた通り、努力が大切だ。だが、努力とは無闇矢鱈にすれば良いというものではない。


 だから三つ目、怪我の種類と、その治療法を学び、完璧に頭に入れる。具現化するそのイメージを確固たるものにしてこそ、努力に意味が出てくる。


 そして四つ目、身体能力を向上させる。ハンターとして、守ってもらう前提ではダメだ。私も最低限、敵の攻撃を避けられるようにしなければ。特に、魔法によって自衛ができない分、同じサポートのみんなより高い身体能力が必要になる。


「ふう」


 やることは多いが、地道に向き合うしかない。さてと、それでは次は具体的な計画を考えよう。ただ、素人の私ではいいものは作れないだろうから、先生方に相談して決めようか。そうして、私は先生を探すべく再びグラウンドに向かった。

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