表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ&電子書籍化決定】とある令嬢の逆転劇〜お覚悟はよろしくて?〜  作者: やきいもほくほく
とある乙女ゲームの主人公は様変わりしたキャラクター達に翻弄される〜私が登場する前に何があった!?〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/82

⑨ まさかの出来事




「兎に角、オーロラ様は……」



「ーーオーロラ!?今、貴女今"オーロラ"って言ったかしら?」



「ひっ…!」


「……ッ、クリスティン様、ごきげんよう」


「クリスティン様、あの…!これは」


「ごきげんよう、皆様……わたくしの気のせいじゃなければ今"オーロラ"と聞こえたのだけど」



噂のクリスティンがグンと近づいて来る。

皆がサッと顔を逸らす中、クリスティンに詰め寄られている令嬢はヒクヒクしながら、オーロラの方を指差す。



「こ、こちらの御令嬢がオーロラ様ですわ…!」


「!?!?」



(ちょっ!?なんてことを!!)


ハニーゴールドの髪がサラリと揺れて、クリスティンと視線が絡む。

あまりの圧力に反射的にヘラリと笑顔を返す。

近くでみるとドえらい迫力である。

上から下まで眺めたクリスティンは暫く考え込んでいるようだった。



「…………今、お時間宜しいかしら?」


「は、ひ……!」



関わらないと決めた瞬間から、何故かクリスティン側から攻めて来るという、まさかの出来事である。

周囲からは「何したのかしら……」という同情するような視線と疑惑の目が突き刺さる。


(だれか助けて~!)


目が合わないようにサッと逸らされた視線。

そのままクリスティンについて行くしかないと悟り、静かに立ち上がる。


クリスティンの後ろに付いていくと、令嬢達の安心するような声が聞こえてくる。


すると立ち止まったクリスティンが少しだけ振り向いて座っている令嬢達に声を掛ける。



「ウチにいるのは化け猫なんかじゃなくて、とても可愛い猫なのよ……?」


「「「…………ッ!?!?」」」


「訂正しておいて下さる?」


「「「は、はい!!」」」



令嬢達の声が揃う。

そんなクリスティンの後ろをついて行く。


沈黙に耐えかねて口を開く。



「あのっ!何か御用でしょうか?」


「貴女、同じクラスよね?」


「はい」


「……盲点だったわ。てっきりオーロンナだと思っていたから」


「オーロンナ?」



どうやらクリスティンは名前のことを言っているようだ。

そういう自分もクリスティンをクリンティアやクリムゾンと勘違いしていたので人のことは言えないのだが……。


クリスティンに連れてこられたのは立派な噴水があるガーデンスペースだった。

貴族が通う学園だけあって、どこからか紅茶とお茶菓子が出てくる。


てっきり人気のない建物の裏に呼び出されると思ったが、明るく人が多い場所に安心していた。


慣れた様子で紅茶を飲んだクリスティンは一息ついてから口を開く。



「クリスティン・アインホルンよ……いきなり呼び出して御免なさい。お友達とお昼だったんでしょう?」


「い、いえ……」



クリスティンの視線はずっと手に持っているサンドイッチに集中している。

どうやらサンドイッチを握りしめながら移動していたようだ。



「私はオーロラ・スライドラです」


「あぁ!最近、再婚したスライドラ子爵の……成る程ね。だから舞踏会に居なかったの」


「……?」


「ところで……貴女、何者なの?」



(ーーーいや!お前が何者じゃい!!!)


そんなツッコミを心の中で消化してから、意を決してクリスティンに尋ねる。



「ク、クリスティン様って、転生者ですよね!?」


「………?」


「実は私もそうなんです!!」


「テンセイシャ?何かしら、それ?」


「乙女ゲーム、知りませんか?」


「乙女ゲーム?知らないわ」


「ドキチェンは……?」


「土器ちゃん?」



思っていた反応と全く違う。


クリスティンはコテンと首を傾げて不思議そうに此方を見つめている。

それだけでも周囲の目を惹くのだから、恐ろしい美貌である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] クリスティン嬢、前回?での婚約者コーリーを奪った令嬢「オーロラ」を認識する、って感じでしょうか。 ところで今のクリスティンになる前の心は、残っているのですか。 あとやり直し中の元王太子やそ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ