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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第20章 えっモイナ?
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怪しい男

どういう事?


「そうだ、コサイは後から部屋に戻ってきたけど、女性部屋で何か異変を感じなかった?」


「う~ん。モイナの声を聞いたような・・・」


するとクリカがコサイに詰め寄りながら

「どんな声だったのよ!」


「い、いや・・分からないわ。でも、誰かに襲われているのなら私でも異変に気付くと思うわ。特に覚えていないって事は、いつものモイナの明るい声だったと思うわ」


「モイナ以外の声は聞こえなかった?」


「う~ん。多分、クリカの声も聞こえた様な気がしたけど・・・」


「何を言ってるのよ!私は部屋の記憶が無いのよ!私がモイナと話している筈がないでしょ!」


「う~ん。でも、クリカの声も聞こえた様な気がしたんだけど・・・」


どういう事だろう?


「お腹減った」

リオキが呟く。


「もしかしたら、食事を食べていればモイナが帰って来るかも知れない。取り敢えず食事にしよう」


「そうね、ここで考えていてもどうしようも無いわ。食事に行きましょう」

とクリカが部屋を出て行った。


僕達もクリカの後を追う


でも、どうしてモイナは姿を消したのだろう?


僕に黙って・・・


階段を降りながら考えるが、思い当たる事が何一つ思い浮かばない。


考えながら食事を口にするが、食事が喉に通らないとはまさしくこの事だろう、この時食べた朝食の味も、何を食べたのかさえ感じぬまま沈黙した食事は終わった。


それでもモイナは帰って来ない。


本当にどうしたのだろう?不安が心を押し潰す。


僕はモイナにテレパシーを送る。

(モイナ、何処にいるんだ。)


・・・・・返事が無い


更に強く思いを込めてモイナを呼んだ

(モイナ、お願いだ。返事をしてくれ!)


(マ・・・だ・・・・)


モイナの声だ!


(モイナ!どうした!)


(さ・・・行って・・・・)



(先に行ってと言ったのか?)


(うん)


(それで、モイナはどこにいるんだ!)


(お・・・・・・)


(お?その先が聞こえないよ。もう一度言って!)


・・・・・・・


その後も何度か呼んでみたが、モイナの声は返って来なかった。


クリカが僕に「モイナと話したの?モイナは何て言ってたのよ?」


「はっきりと聞こえなかったけど、先に行ってと言っていた」


「それでどこに居るのよ!」


「それが分からない。最初の「お」しか聞こえなかった」


「お?何それ!それじゃあ分からないわよ!」


「その後も呼び掛けたけど、返事が無いんだよ」


カシムが「でも生きているのですね。良かった」


するとコサイが「モイナちゃんが先に行ってと言っているって事は、きっとモイナちゃんも来るって事よ。私達はスワ町を急ぎましょう」


「そうね、モイナが先にスワ町に着いて寂しくならない様に私達も急ぐわよ!」


いつもなら、モイナがクリカの言葉に賛同するのだが、今日はモイナの明るい声が聞こえない。


町人の一人が近づいてくる


「あの~昨日は大丈夫でしたか?」


「どういう事ですか?」


「いえ、皆さんが部屋に戻った後、大きな男性があなた達を探していたんです。何か怪しかったので黙っていたのですが、「ありがとう」と言って2階に上がって行ったのです。」

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