スワ町への旅
(20章の登場人物)
主人公 岩村 誠 マコト
地球では60歳、転生後は20歳前後の容姿
妻 妙子(死亡)
長女 咲子 / 次女 景子
カミン
モイナ
容姿は10歳程度の女の子(ただし本人は20歳)
生まれてすぐに捨てられて、アイナに拾われて育てられた。
光国(アロ・イトナ国王)
アイナ モイナの父(森の守護者)→????
カイナ モイナの母
(光国住民)ラコスタン (容姿)ワニ
コンドリア (容姿)タカとニワトリ
(スパイ) コロン
ベアコン (容姿)クマ
闇国
エミン(闇王 女王)
アミン(闇国 王子) 男性 10歳
血族(吸血家系)
サワ・カロ国(空)
国王 ラカロ (妻) ヒカロ
「チワ・リカ家(地)」 (当)ザリカ(妻)ヨリカ(子)クリカ
「スワ・タリ家(海)」
「テワ・コア家(太陽)」
「トワ・タン国」(時)
国王 ガタン 妻 (子)ルタン
ガタン母 タタン(異世界人)死亡=妙子
「ヒワ・サイ家」(月)
(当主)キサイ(妻)ミサイ(子)コサイ
「ムワ・シム家」(死)
(当主)カシム(亭主)イシム(子)ニシム
「ウワ・オキ家」(空気)
(当主)マオキ (妻)死亡 (子)リオキ
「キワ・ハル家」(木)
(当主) 死亡 (妻)ノハル→ラカロの母
放浪
「マワ・ケス家」(知恵)
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朝食を食べながらクリカが、ルタンがまだ帰ってこない状況で、この町を出発するかみんなに質問する。
「ルタンが帰ってきていないけど、どうする?」
コサイはルタンを待とうと話すが、クリカが反発する。
「コサイは、ルタンに想い入れでもあるの?やけに昨日から庇うわね!」
「別にそういう訳では無いわ。みんなが揃ってから出発したいだけよ」
いつもの様に意見が分かれると、クリカが僕に丸投げする。
「マコトがテレポートで、城まで行ってルタンにどうするのか聞いてきなさいよ!」
きちんと道順が分からないと、テレポートは出来ない。途中にガタンのテレポートを使ったので、ここから城までテレポートは出来ない。
多分、聞き入れてくれないと思うが、本当の事を伝える。
「城からここまで来る途中に、ガタンのテレポートを利用したから、城までテレポート出来ないよ」
「何でよ!行く場所が分かっているのだから行けるでしょ!」
「さっきも言ったけど、1度テレポートする目的地までの道を通らないと、テレポート出来ないんだよ」
「それなら、ガタンがテレポートしてくれた場所までテレポートして、そこから城まで得意のジャンプで行けばいいでしょ!城に着いたらここまで一気にテレポートで帰ってこれるでしょ!」
「えっ?そんな無茶な」
するとモイナがクリカに向かって
「クリカちゃん、私が聞いてくるよ」
と笑顔で話す。
「えっ?モイナだってテレポート出来ないでしょ?」
戸惑いながらクリカがモイナに話すと
「うん。だけどテレポートではなくて直接話す事なら出来るよ」
確かにモイナなら出来るかも知れない。ここから光国にいるカイナと会話が出来る程に、モイナのテレパシーは強い。それにルタンもテレパシーが使える。
するとモイナが目を瞑り、神経を集中させている。
既にルタンへ話し掛けているらしい。
少し時間が経つと、モイナが目を開けて
「先に行っててもいいって言ってたよ。すぐに追いかけるって」
本当にモイナのテレパシーは強い。たまにモイナは僕より能力が高いのではないのだろうか?と思う程だ、
「モイナ凄いね」
モイナの頭を撫でる。
「うん」
モイナは笑顔で答えた。
朝食を食べ終えた僕達は、一旦部屋に戻ってから支度をして、宿泊所を出たのであった。
村を出るとクリカが車を道路に置いた。大きくなる車を横目に
「さあ行くわよ!」
いつものように号令を掛け、いつもの様にモイナが右手を握りしめ、拳を上にあげて
「おう!」
と、クリカの号令に元気な声で応えて、車に乗ったのであった。
続いて皆も車に乗りこみスワ町に向かって車を走らせる。
僕達一行は、トワ・タン国から続いているこの道を更に走ると、左に曲がる道路が見えた。
「あの道路がスワ町に続く道路です。」
カシムが説明する。
スワ町に続く道路は、今まで走っていた道よりも路面は荒れていて、道幅も車がやっと通れる狭さであった。
更に所々に大きな石が落ちていて車が通れなかったり、崖伝いに細い細い道を通る場所が点在する。僕達はその都度、車を降りて歩いて障害物を回避していく。
さすがにこれだけ障害物が多いと、思ったより進むことが出来ない。
陽が当たる時間が少ないこの世界では、あっと言う間に陽が沈んでいく。
「もう陽が暮れてきたね。今日はここで泊まろうか?」
比較的道が広く、周りが草原になっている場所に車を止めた。
「ご飯ってどうするの?」
とリオキが呟くと、全員が顔を見合わせる。
食事もそうだが、寝袋等の寝具も無い事に気づく。
「ねえマコト、どうするのよ!」
分かってはいたが、クリカに問い詰められる。
「僕もその場で狩りをして食事を作るのかと思ってたのだけど?」
「誰が料理出来るのよ!」
キャンプみたいに楽しんで生活するのだと思った僕は馬鹿である。そんな事をみんなが、いや、クリカが望む筈はない事を計算していなかった。
「ではムワ町にテレポートしませんか?あそこなら皆さんを歓迎すると思いますよ」
とカシムが話すと、リオキが
「行く」と呟いた。
確かにムワ町は復興支援を行った場所だけあって、他の町より思い入れがある。
クリカも同じ考えだった様で
「じゃあテレポートするわよ。」
と、嬉しそうに号令をかける。
僕の身体を皆が触る。
手を繋がないんだ。
まあ、いっか
僕は神経を集中してムワ町の城の1階食堂へテレポートした。




