この世界の生活
リオキがルタンを疑った事でコサイが反論する
「ルタンは知らないのでは?いつもガタンを庇っているし、他国が襲ってくるのを心底心配しているわ」
「コサイはルタンが好きなのね!」
とコサイがルタンを庇ったと思い、クリカがコサイを責めたてる。
「好きよ。友達として大好きよ。みんなもそうでしょ?」
するとモイナが笑顔で
「モイナもルタン好き!」
すると皆も笑顔になり
「そうね、仲間を疑うのは止めましょう。ルタンは仲間。それ以上でもそれ以下でも無いわ。それより、モイナの親を探す旅を続けましょう!」
とクリカが話す。
一気に場が明るくなった。
「そうね。考えてもしょうがないから、私も行くわ。リオキもいいでしょ?」
とカシムが話す。
「カシム姉さんがそう言うなら」
とリオキも頷いた。
僕はコロンから聞いた、これからの道について話す
「これから行く道に、光国のベアコンっていう大きな熊がいるんだって言ってたよ。」
みんなが僕の言う事を無視して会話を続けている。
「あの~」
「うるさいわね!そんなのアンタがやっつければいいだけの事でしょ!」
やっぱりそうか・・・
「ねえマコト、さっき部屋に赤い飴玉があったけど、あれは何?」
コロンから買った飴の事を話すと
「早く持ってきなさいよ!味見するから」
えっ?また僕?
仕方なく部屋に戻って瓶を一つ持ってきた。
モイナが瓶から飴を取り出して、口に放り込む。
モイナは満面の笑みを浮かべて、大きな飴を口に入れながら
「美味しいよ。マコトありがとう」
モイナの笑顔で、気持ちが救われる。
無邪気に飴を舐めるモイナを見ていると、また胸が熱くなる。
いかんいかん
俺は何を考えているんだ。モイナは子供だぞ!
それに俺には妙子が・・・
その後も、たわいもない話が続き、夜が更けていった。
翌朝
結局、女性部屋で寝てしまった僕は起き上がり窓から外を眺める。
街の景色を観て、ここに来てからの事を思い返す。
地球での出来事は忘れていない。ただ相変わらずどの思い出も顔は霞がかっていて思い出せない。
妻のタタンの顔以外は・・・
僕の袖を引っ張られる。
モイナだ。
モイナが僕の手を握り、一緒に景色を眺める。
「マコト?」
「なに?」
「これからもよろしくね」
大きく口を開けて、僕に笑顔を見せた。
えっ?
「マコト、何で泣いてるの?」
何でだろう?前にもあったが、また自然と涙が溢れ出た。
「何泣いてるのよ!」
クリカが突っ込んでくる。
もうこの世界では、当たり前の会話で今日が始まった。
夜が遅かったので、みんなは眠そうに起き始めた。
そして食事を摂り、宿泊所を出る。
「では目的地のスワ町に向けて出発よ!」
いつもの様にクリカが言うと、いつもの様にモイナが
「おう!」
と握りしめた右手を天に翳すように大きな声で答えた。




