キャバレー?
「マコト、マコト」
あれ?モイナの声?
僕は目を開けると、心配そうな顔をしたモイナの顔が目に入る。
モイナは僕の両肩を揺すって
「マコト、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ」
「マコト、うなされてたよ」
そうか、僕はいつの間にか寝てしまったのか
「もうすぐ着くよ」
そんなに寝てしまったのか
「まったく、心配させないでよね!」
クリカが怒りながらだが、心配して声を掛けてきた
「ごめんね。昔の夢を見てた。」
「タタン様の夢?」
とコサイが聞いて来たので
「うん。多分・・・」
「みんな、着いたわよ」
とカシムが言うと、車が停まった。
小さい村と言っていたので、家や店がポツンポツンとある場所を想像していたが、村の入り口から飲食店や衣服店、宿泊所等、ずらりと並んでいる。
何だ、あの光は?
暗い街並みに1軒だけ、ピカピカと派手な光を放つ店がある。
クリスマスの電飾みたいだが、1個1個が電球程の大きさがあり、かなり眩しい。
綺麗というよりか、派手派手しい電飾に趣味を疑う。
「あの建物は何?」
「あれは、店の女の子と客が酒を一緒に飲む場所です。」
とカシムが説明した。
地球で言えばキャバレーみたいなものだろう。
あいにく僕達には、あのような店に行く男は居ない。
キャバレーみたいな店を横目に、僕達は宿泊所に向かった。
「お腹空いた」
僕達は宿泊所について、2部屋借りたのだが、食事は既に無くなっており、他の店で夕食を食べる様に言われる。
「しょうがないよね。では外に食べに行こう」
と宿泊所の2軒隣の食堂に行こうとしたが、モイナが立ち止まる。
「ねえマコト、あそこ行きたい」
モイナが指で刺した場所は、あの派手なキャバレーであった。
「モイナ、あそこは子供が行く場所では無いよ。」
「だって、モイナは20歳だよ!」
「そうだけど・・・あそこは男が行く場所なんだよ」
「本当に?」
「うん」
「そっか」
何とか納得してくれたかと思ったら、モイナがキャバレーに入って行った。
そして直ぐに出て来て
「マコト、女の人もお客でいるよ。ご飯も食べれるって言ってるよ。ここで食べよう!」
クリカがモイナの誘いに乗る
「今、行くよ!皆も早く来なよ!」
えっ男2人と女4人でキャバレー?
男の1人は女装なので、見た目は僕以外の5人は女である。
何か入りずらいな・・・
モイナとクリカに続いて、カシム、コサイ、リオキも店に入って行った。
僕は渋々店の戸を開けて、中に入って行った。




