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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第17章 ムワ町の救出
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ムワ町の復興

1階は大きな柱がいくつもあり、その柱以外は全て食堂となっている。

中央にテーブルが並び、両脇にはいくつもの食堂がある。まるで大きな大きなフードコートの様だ。

中央のテーブルでは100人以上の一般住民が楽しそうに食事を楽しんでいた。


僕が1階に降りると、食事を楽しんでいた住民達の手が止まり、皆が立ち上がり僕の所に歩み寄ってきた。

一番最初に僕の所に来た大きな男性が片膝をついて、

「マコトさん、この町を救ってくれてありがとうございます。」


よく映画等で見た事あるスタイルで礼を言われると、何か気恥ずかしい。


次々と僕の所に集まってきて、男性は片膝をついて、女性は正座して僕に例を言ってきた。


僕はさすがに恥ずかしくなり、

「いや、当たり前の事をやっただけですから、そんなにかしこまらないで下さい」


すると小さい女の子が僕の前に来て

「お兄ちゃん、ありがとう」

と笑顔で言ってきた。


僕は片膝をついて、その女の子の頭を撫でながら

「どういたしまして」

と笑顔で答えた。


「マコトさん、では食事に行きましょう」

とカシムが僕の手を取り、食堂に向かう。


カシムは一番奥にある店まで歩いて行ったので、僕は後をついて行くと、カシムが立ち止まり

「この店で出しているラーメンと言う食べ物が美味しいんですよ」

と笑顔で僕に話し掛ける。


ラーメン?

ここにもラーメンが?


種類は一つしかなかったが確かにラーメンだ。

ラーメンを一つ頼んで、僕達は席に着く。


しばらくするとラーメンが僕の前に運ばれた。


「お~本当にラーメンだ」

つい声を出してしまう。


「マコトさんはラーメンをご存じなのですか?」


「ええ、僕がいた地球ではラーメンは人気だったんですよ」


鰹節の香りが漂う。ベースは塩だろうか?

透明の汁に麺がどっしり入っている。

具は入っていないが、僕は汁を啜る。


「うん、上手い」

きちんと出汁が効いていて、あっさりとした塩味が食欲をそそる。


そして麺を食べる。

「う、うまい!」


そこからは、麺を食べながら、汁を啜るのをくり返す。


あっという間にラーメンを完食した。


「あ~美味しかった」


でもラーメンって誰が発案したのだろう?

食べ終わった食器を取りにきた店主に質問する

「ラーメンは誰が発明したの?」

「はい。タタン様からレシピを教わって作りました。」


妙子が?


「それで、ラーメンが作られたんですね?」


「はい」


「本当に美味しかったです。」

と店主に礼を言う。


すると店主が

「本当にこの町を救って下さってありがとうございました。」

と礼を言われた。


なんか英雄になった気分で少し恥ずかしい。


でも妙子は塩ラーメンが嫌いだったんだけど、何で塩ラーメンなんだ?

と考える。


「どうしました?」


「いえ、何でも無いです。さあ戻りましょう」


僕とカシムは螺旋階段を登り皆がいる2階へ上がった。


2階の大きなリビングに皆が揃って、8人掛けのテーブルで紅茶だろうか、ティーカップで何かを飲んでいた。


クリカが「マコトも飲む?」

と悪戯な笑顔を見せる。


さては血液だな


「いや、僕は要らないよ」


「何でよ!」

と怒られる。


騙されてやるか

「じゃあ、一杯貰おうかな」


すると僕の前にティーカップが置かれる。

ティーカップの中は湯気がたち、色はほんのり赤い。

どうせ血液だろう。


僕はティーカップを持ち、軽く啜った。


あれ?

美味しい


まぎれもなく紅茶だ。

「美味しい・・」


それを聞いたクリカが嬉しそうに

「ねっ美味しいでしょ」


「う、うん」


「それでマコト?」


「何?」


「しばらくここに居たいんだけど?」


「えっ?何で?」


珍しくクリカが怒らず普通に話始めた

「窓から町を見て」


僕は窓に行き、町を眺めた。町は家事と多分コンドリアの風で破損したのだろう、建物の大部分が家の原型が無い状態だった。


「この町を復興したいの。私達の能力があれば早く復興出来るわ」


確かに皆の能力があれば、家を建てる事も資材を運ぶ事も近代機器が無いこの世界では、かなり期間を短縮出来る。


でも・・・


すると僕のズボンが引っ張られる。


モイナが僕を見上げて

「大丈夫だよ。ここで皆の手伝いしようよ」


モイナは僕の気持ちを察してくれて、笑顔で言った。


「うん。じゃあムワ町の復興を手伝おう」


皆も笑顔で頷いた。


「じゃあ、町に手伝いに行くわよ!」

とクリカが大きな声で言うと


「おう!」

と皆が一斉に声をあげた。

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