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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第2章 アイナとカイナそしてモイナ
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アイナとカイナ

洞窟内は見るからに真っ暗なのだが、しっかりと見える。


いつからこんな暗闇も見えるようになったのだろう?これは目が慣れたというレベルでは無い。


一番奥に父親、そしてその手前に母親を運ぶ、モイナが言うには、普段は父親が奥で、その手前がモイナ、そして一番洞窟の入り口に近い所に母親が寝ているらしい。


それにしても、何でモイナは恐竜と一緒に住んでいるのだろう?

身なりは小学4,5年生ぐらいだろう。身長も130cm前後で体型もまさしく小学生だ。

髪は伸びきっていて、頭の中心で髪を束ねて木のツルをゴム替わりに結んでいる。

服は、大きな1枚の布の中心に頭が入るくらいの穴があり、両手が出るようにちょっと縦長の穴が開いている。

そして腰の辺りをツルでベルト代わりに固定している。


1枚布のワンピースである。

ただ、手を出す穴が縦に長いので、脇から肌が見えてしまう。


子供だからいいものの、大人が着ていたら目のやり場に困ってしまいそうだ。


もしかして、両親が極悪人でモイナ以外は恐竜の姿にさせられたのだろうか?

考えられない事だが、その考えが一番納得のいく考えである。


モイナは洞窟の入り口の所で、壁を背に座る。

「君もそこに座ってよ」


と洞窟の入り口の反対側の壁を指差すと、言われるままに反対側の壁を背にして座った。

僕たちは、洞窟の入り口の左右の壁を背に二人は向かい合って座ったのであった。

「ねえ、君って何者?」


「いや、僕は君たちの事がよく分からない。何で恐竜と君が一緒に住んでるの?君の家族が死んだ時は、みんな人間だったの?」


「君は何を言ってるの?どう見たって、私達は死んでいないでしょ?」


まだ子供だから死んだ事が分からなかったのだろうか

「君は子供だから、死後の世界って言われても難しいよね。ところで君は何歳?」


「私は20歳よ」


ただの冗談だと思い、微笑みながら

「20歳って、20年間生きている事を言うんだよ。学校で教えてくれなかった?」


「学校?学校って何?」


学校が無い国の子供なんだ。ジャングルの奥地の民族出身なのかな?

だから、ここで住んでるのか?

一般常識は通用しないみたいだ。では話を合わせてみようかな


僕は聞いてはいけない事をモイナに聞いてしまった。

「モイナの本当の両親はどこにいるの?今の両親は本当の両親では無いよね?」


モイナは、怒った表情をして、僕の頭に怒鳴り声が響いた。

「何を言っているの!言っていい事と悪い事があるのよ!」


何か理由があって育ててもらっているのか、最初に考えていた様に、死んでから両親が恐竜の姿に変わったんだろう。どちらにしても僕が言った言葉は彼女を傷つける言葉だったことだけは確かだ。


「モイナごめん。」

すると、夜が明けて太陽の日差しが差し込んできた。


いくら何でも夜が明けるのが早すぎる。


洞窟の奥から声がする。

「モイナ、モイナは居るか?」


ヤバい起きた。


モイナが父の声に返事をする。

「お父さん、居るよ」

モイナが父の元に駆け寄る。


また、僕を襲ってくるのだろうか?


すると奥から僕に向かって父が話しかけてくる。

「いきなり襲ってすまん。モイナの知り合いだったのか」


脳に直接、父の声が響く

「はい。昨日も言ったのですが、お母さんもお父さんも聞いてくれなくて・・・」


すると、奥からモイナの父が僕の所にやってきた。

「そうか、それは悪かったな。それにしても君は強いな。俺はアイナだ。よろしくな」


アイナなんて、女っぽい名前だな。

そんな事を考えながら、僕も自己紹介をする。

「僕は岩村 誠です。」


「イワムラマコト?やけに長い名前だな。」


「では、イワムラでもマコトでも言いやすい方でいいです。」


「ではマコトにしよう。改めてすまなかったマコト」


すると母親も起き上がり僕の所にやってきた。

「私はカイナ、いきなり襲ってごめんね」


「いや、僕も殴ってすいませんでした。」

するとアイナがカイナとモイナに話しかける。

「二人で朝食を調達してきてくれ。」


アイナの言葉に、カイナとモイナが森に入って行った。


「二人が魚を取って来るから、火を点けておこうか。」


洞窟の横にある30本ぐらいの小枝の束を洞窟前の更地に置いた。


すると、大きく口を開けると口から火が放たれ、小枝は燃え上がった。


な・何だ?

何で口から火を吐いている?


「火を吐けるのですか?」


「あ~俺達は手が短いから口で火や水を出すんだよ。人間は手から出すんだろ?」


何を言ってるんだ?


僕はアイナに疑問をぶつける。

「あなたたち親子は、何処から来たんですか?」


すると予想外の答えが返ってきた。

「おもしろい質問だな。何処からと言われても、このカミンで生まれて育ったとしか言いようが無いな」


「カミン?」


「お前の国では、この星の言い方は違うのか?」


「この星?」


「もしかして、あなた達の両親も、このカミンに居たのですか?」


アイナは笑いながら、

「そんなの当たり前だろ」


??????


ここは死後の世界では無いって事なのか?


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