キワ街までの道のり
(15章の登場人物)
主人公 岩村 誠 マコト
地球では60歳、転生後は20歳前後の容姿
妻 妙子(死亡)
長女 咲子 / 次女 景子
カミン//
モイナ
容姿は10歳程度の女の子(ただし本人は20歳)
生まれてすぐに捨てられて、アイナに拾われて育てられた。
光国
アイナ モイナの父(森の守護者)→????
カイナ モイナの母
クリカ (チワ・クリカ) 女性 20歳
ザリカ クリカの父(チワ・リカ家の当主)
ヨリカ クリカの母(元スワ家(海)の子供)
コサイ (ヒワ家) 男性 20歳
カシム(ムワ・シム家) 女性 40歳 娘
アミン(闇国 王子) 男性 10歳
血族(吸血家系)
サワ・カロ国(空)
国王 ラカロ (妻) ヒカロ
「チワ・リカ家(地)」 (当)ザリカ(妻)ヨリカ(子)クリカ
「スワ・タリ家(海)」
「テワ・コア家(太陽)」
「トワ・タン国」(時)
国王 ガタン 妻 (子)ルタン
ガタン母 タタン(異世界人)死亡=妙子
「ヒワ・サイ家」(月)
(当主)キサイ(妻)ミサイ(子)コサイ
「ムワ・シム家」(死)
(当主)カシム(亭主)イシム(子)ニシム
「ウワ・オキ家」(空気)
(当主)マオキ (妻)死亡 (子)リオキ
「キワ・ハル家」(木)
(当主) 死亡 (妻)ノハル→ラカロの母
放浪
「マワ・ケス家」(知恵)
本編へどうぞ!
ルタンはマオキさんをテレポートにて、ガタン国王の元に連れて行く事になり、僕達は先にクリカの車でキワ町に向かう事になった。
ウワ町、キワ町、ムワ町は1本の道で行けるのだが、町と町の間隔は20km前後とかなり近い。
ただし、僕達の様に車で移動出来ない人は、日照時間が短いこの世界では、大きな荷物を持って移動する場合は丸1日掛かってしまう。
車の中では、キワ町からの旅について話し合う。
「この車は6人が限界よ、キワ町まではこの車で大丈夫だけど、キワ町からムワ町までは、一人乗れなくなるわ、誰が降りる?」
とクリカが僕に冷ややかな目を向けて話し始めた。
えっ?
「もしかして、僕だけ歩けと?」
「マコトはピョンピョン跳べば、この車より早く移動出来るのよね?」
「まあそうだけど・・・」
「じゃあ、マコトは徒歩移動ね」
「え~そんな~、僕も一緒に乗っていきたいよ。キワ町でこれより大きい車を買おうよ」
しかし、カシムが首を捻りながら答える。
「多分、売っていなかったと思うわ。マコトさんごめんなさいね」
もう僕が車から出るのが確定って事?
「でも、誰かが車に乗れなくなるのなら、考えておきます。」
と肩を落としながら返事をした。
そんな話をしながら10分程走らせると、大きな川が目の前に現れ道を塞いでいる。
川の幅は1kmぐらいあるだろうか?
流れも速く、とても泳いで行くような川幅では無い。
あれ?橋はないのかな?
しかし、車は泊まらず川に突っ込んで行く。
モイナも血相を変えて
「マコト、危ないよ」
と僕の袖を引っ張る。
しかし車は止まることなく、川に向かって進んでいく。
「危ない!皆、危ない!」
と皆に向かって大きな声で伝える。
ところが、僕とモイナを除いて他のメンバーは平然としている。
コサイが冷静に「マコト、大丈夫ですよ」
と僕が慌てている姿を見て微笑みながら言った。
そしてリオキがボソッと語る。
「ここは自動的に向こう岸まで行けるから大丈夫。」
「自動的?」
説明が不十分なので、コサイが変わって説明する。
「川に入る寸前に向こう岸の所まで、ヒワ家の魔法が使われているのよ」
「ヒワ家の魔法?月?」
車の前輪が川に触れると、フワッと車が浮き上がり、向こう岸までゆっくりと車が宙に浮いたまま進んでいく。
「お~」
僕とモイナが、宙に浮く不思議な感覚に驚いて声を出した。
そして無事に向こう岸まで辿り着くと、車は普通に走り始めた。
「そうか!月って引力の事なんだね?」
「引力?」
ここで引力の説明をしても理解させる自信も無いので、
「僕が居た地球では、この現象の事を引力って言うんだよ」と嘘をついた。
川を渡ると僕達が進む狭い道以外は、一面が森林で覆われている。カミン通りと違って舗装されておらず凸凹した道なのだが、クリカの魔法のおかげで揺れる事は無い。しかし、車のスピードは出ないのでゆっくりと森林の道を進んで行く。
「あれ?何だか道の両脇に生えている大きな木って、みんな同じ木みたいだね?」
と独り言の様に呟く。
殆ど間隔が無く生えている大きな木が延々と続いており、川を渡ってからは、まるっきり同じ景色にさえ感じる。
「それにしても凄い道だね。道の沿道は大きな木だらけだから、どこを走っているのかまるで分からないね」
と僕が質問すると、カシムが
「沿道にある木は私達が通りすぎて、しばらくすると無くなるんですよ」
「えっ?では沿道の木は人工物?」
「人工物?それはよく分かりませんが、この木はキワ国の魔法で、入口を分からなくしているんです。」
「ではどうやって町を見つけるんですか?」
カシムが微笑みながら、
「それは私がいるから大丈夫ですよ。」
カシムがネックレスのグリーンに光輝く石を見せながら、
「この石を持っていれば町の入口が分かるしくみになっているのです。」
どう言う事なのだろう?
車を走らせて30分を過ぎると、カシムのペンダントの緑の石が光輝くと、右側の沿道の木が無くなる。
「もうすぐ町へ通じる道が現れますよ」
カシムが言ったと同時に前方に右へ曲がる道が現れた。




