変わり果てた元領主
(14章の登場人物)
主人公 岩村 誠 マコト
地球では60歳、転生後は20歳前後の容姿
妻 妙子(死亡)
長女 咲子 / 次女 景子
カミン//
モイナ
容姿は10歳程度の女の子(ただし本人は20歳)
生まれてすぐに捨てられて、アイナに拾われて育てられた。
光国
アイナ モイナの父(森の守護者)
カイナ モイナの母
クリカ (チワ・クリカ) 女性 20歳
ザリカ クリカの父(チワ・リカ家の当主)
ヨリカ クリカの母(元スワ家(海)の子供)
コサイ (ヒワ家) 男性 20歳
カシム(ムワ・シム家) 女性 40歳 娘
アミン(闇国 王子) 男性 10歳
血族(吸血家系)
サワ・カロ国(空)
国王 ラカロ (妻) ヒカロ
「チワ・リカ家(地)」 (当)ザリカ(妻)ヨリカ(子)クリカ
「スワ・タリ家(海)」
「テワ・コア家(太陽)」
「トワ・タン国」(時)
国王 ガタン 妻 (子)ルタン
ガタン母 タタン(異世界人)死亡=妙子
「ヒワ・サイ家」(月)
(当主)キサイ(妻)ミサイ(子)コサイ
「ムワ・シム家」(死)
(当主)カシム(亭主)イシム(子)ニシム
「ウワ・オキ家」(空気)
(当主)マオキ (妻)死亡 (子)リオキ
「キワ・ハル家」(木)
(当主) 死亡 (妻)ノハル→ラカロの母
放浪
「マワ・ケス家」(知恵)
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カシムが何かを知っているようであり、ルタンに話し掛ける
「ルタン、大丈夫です。今の声は娘のリオキの声です。彼女は母親がトワ・タン国に殺害されたと思っているのです。」
ルタンの赤い瞳が大きく開き
「私達がなんで、シオキ様を・・・・・」
「以前より殺害を命令したのが、ガタン国王だと思っているのです。嘘か誠か、シオキ様が亡くなられた日の夜に、城へ全身黒い服を纏った不審者を見たそうなのです。以前、ガタン国王の警備員が同じ服を着ていたと言っているのです。」
僕はカシムに質問する。
「シオキ様は殺害されたのですか?」。
「いえ、私の両親と同じ病気だと診断されました。」
娘のリオキは、母が亡くなったのを受け入れられないのか、それとも本当に殺害だと思っているのか。
閉ざされたドアに向かって、カシムが話し掛ける。
「リオキちゃんよね。ここを開けてくれませんか?」
「カシム姉さんは、そいつの言う事を信じるの?それとも私を信じるの?」
「もちろん、私はあなたを信じるわ。ただ今日は、私の仲間達も一緒に来ているの。お願いだから開けてくれませんか?」
しばらくして
ギィ~
ドアが開いた。
中から異臭が
「うっ!臭!」
と思わず言ってしまった。
するとバタンと戸が閉まってしまう。
クリカが僕に怒る。
「マコト、何を言ってるの!せっかく開いたのに、また閉じちゃったじゃない!」
「ごめん。だって本当に臭かったから・・・」
するとドアの向こう側から、リオキの声がした。
「ちょっとお風呂に入ってくるから、庭で待ってて」
と小さく冷たい声で僕達に言ってきた。
僕達はリオキが言う通り、庭のベンチで腰を掛けて待つことになる。
庭に咲くバラの匂いが、先程の異臭をかき消す。
そして5分後
ドアが開き始めた。
まだ5分しか経っていないのに・・・・
戸の向こう側から、ミントのような爽やかな匂いが僕達の座るベンチまで漂ってきた。
僕達は開いた戸に向かう。
開いた戸の先には、びしょぬれの女性が立っていた。
身長は160cmぐらいなので、クリカと同じくらいであり、髪の毛は肩まで伸びているが、天然パーマなのだろう、水に濡れて櫛も通していないので、ボサボサになっている。
前髪で目が隠れてしまう程に伸びているが、少し見える目は腫れぼったく眠たそうな目をしている。
体型同様、顔もかなり痩せていて、全体的に覇気が感じられない。
水が床にポタポタと零れ落ち、まるで幽霊の様である。
カシムは見慣れているのか、自分のハンカチを取り出して、リオキの髪に当てて水を吸い取っている。
「もうリオキちゃんは変わらないのですね」
リオキは素直に
「ありがとう、カシム姉さん。」
少し間が空き
「私の後についてきてくれますか?」
ボソッと言い、リオキは奥に向かって歩き出した。
何人かの使用人とは会ったが、陽が当たらない廊下は灯もなく暗い。
それにしても、衣服も白いワンピースを着ているので、本当にお化けの後を追いかけているようだ。
暗い廊下を奥へ奥へと歩いて行くと、その突き当りに大きな両扉のドアが目に入った。
リオキが扉を指差し、小さい声で
「ここ」
それだけ言うと、リオキがドアを開けた。
ドアの中は灯も灯しておらず、壁の上の方にある小さな窓から少し陽が差している。
まるで刑務所のようだ。
かろうじて、その陽から奥の椅子に座るマオキの姿を確認できた。
カシムが近づき
「マオキ様、こんな暗い部屋に閉じこもって、どうされたのですか?」
「お~カシムか。よく来たな」
リオキが部屋の灯を点けると、やせ細った男性の姿が写し出された。
「マオキ様、その体は・・・・」




