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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第13章 異世界人タタンの真実
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招かざる客

しばらく歩き、カシムが前方に見える城を指差し、真顔で皆に向かって話し出す


「あそこのお城に、ウワ・オキ家(空気)当主のマオキ様がいるので行きましょう」

皆の緩んだ表情が引き締まった。


城には特に護衛もおらず、門は開いており自由に通れる。


僕達は門を通ると、城が目の前に現れる。


正面には100段以上あるだろう、長い長い階段が目に入った。


「あそこの階段を登り終えると庭があり、その庭を突き進むと住居用のドアがあります。そこにマオキ様がいらっしゃいます。」

と真顔でカシムが説明する。


コサイが長い階段を見てルタンに話し掛ける

「ルタン大丈夫?あそこまでテレポート出来るの?」


確かルタンはテレポーテーションを使える筈なので、問題無いと思ったが

「実は私、この城に入るのは初めてなのです。以前のお城は行った事があるのですが」


カシムが心配そうに

「以前の城は、奥様が亡くなりになられてから、閉鎖しているのです。」


するとクリカがニヤリと微笑む。


嫌な予感しかしない。

「マコトが一人で上まで登って、ここにテレポートして、皆を連れて行けばいいのよ」


「クリカはテレポートされるのが嫌なのでは?」


「もう慣れたから大丈夫よ」


一回経験したクリカは、どうやらテレポートする事を克服したようだ。

と言うよりか、今までの地面に着いていないのがテレポートを嫌がる理由では無く、単純にただ怖かっただけだったのだと分かった。

カラオケ等で1回歌うまでは嫌がるが、2回目からは普通に嫌がらず歌うようなものだろう。


僕は目の前の階段を見る。

「はあ~、それにしても凄い階段だ」


モイナが僕の服を引っ張る

「ねえ、森に居た時の様に、モイナを抱っこして上に行こうよ。」


そうか、その手があったか!


僕は全身を防御するイメージをする。


すると青白いいオーラが全身を包み込む。


足の裏までオーラが包み込み、外部からの打撃を防ぐので、足の裏のオーラ部分が地面との接触を防ごうとする。そのため、最初は立つのも難しい。


ようやく慣れてくると

「マコト、大丈夫?」


「いいよ」

とモイナをお姫様抱っこする。


そして、階段を飛び跳ねる様に登って行く。


1回跳ねると10段以上登り、また次の1跳ねで10段以上登る。

結局、10回跳んで階段を登り終えた。


モイナを降ろし、階段の頂上から下に居る皆に

「今からそっちに行くね」


ここでテレポートする。


下に着くと、コサイが

「ねえマコト。私もモイナの様に抱っこしてもらいたいのだけど、ダメかしら?」


「まあ別にいいよ」


「本当!ありがとう」


「じゃあ、先に皆とテレポートで上に行くから、コサイ以外はここに集まって手を繋ごう」

と皆を呼んだが、誰も集まってこない。



「ねえ、早くしようよ」


誰も来ない

「えっと、早く・・・・」


するとクリカが怒りながら

「私もお姫様抱っこしなさいよ」


「えっ?」


カシムも恥ずかしそうに

「私も一度やってもらいたい。」


続いてルタンまでも

「私も一度経験したいわ」


「えっマジか!」


「何?マコトは嫌なの?男のコサイは良くて、女性はダメなの?アンタは男が趣味なの?」


「えっ!」


僕は仕方なく頷き、一人一人上までお姫様抱っこして、全員を上まで抱っこしたのであった。


「あ~疲れた。」

さすがに5往復はキツかった。


クリカは容赦なく

「早く行くわよ」


6人は庭を通りすぎ、マオキの家のドアの横にある呼び鈴を鳴らした。


ドアの向こうから女性の声がする

「トワ・タン家の人には会いたくないわ。ルタン。あなたはこの城から出て行って!」


予想外の言葉に声を失った。

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