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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第12章 トワ・タン国王女ルタン
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妙子・・・

そして夕食の時間


食堂のテーブルは部屋の数より多い15涸のテーブルが置いてあり、一つのテーブルが6人掛けのテーブルとなっている。僕とモイナがテーブルに座ると、クリカとコサイが僕達のテーブルにやってきて一緒に座った。

「二人共、家族と一緒に居ればいいのに」


「親と一日中、一緒に居る年頃では無いわよ!」


確かに


しかしコサイは一緒に居たかった様だが、クリカに強引に連れてこられたのが、表情で分かった。


カシム家族は、僕達より少し早く食事に来ていたらしい。

夫と子供と楽しそうに食事を食べる姿は、僕が地球に居た時の事と重ねてしまう。


娘の顔は、相変わらず靄がかった様に思い出せないが、何とか妻の顔は思い出せる。僕は妻の笑顔を思い出していた。


「はあ~」

つい僕はため息を吐くと


クリカが突っ込む

「マコトは私達と居るのに、何でため息を吐くのよ!本当に失礼ね!」


「ごめんごめん」とクリカに謝罪する。


想いにふけるより、クリカに怒られるほうが、いくらか気持ちが楽である。


ここの食事は、昨夜4姉妹が言った様にバイキング形式で、豪華な食べ物が共有テーブルを埋め尽くしている。


僕達を入れても6家族しか居ないのに、この量はいかがなものか?


1枚200g以上あるステーキが山積みされていて、卵料理、野菜料理、そしてコンソメスープも20人分ぐらいの量が用意されていた。

「このコンソメスープおいしいよ」

とモイナが微笑みながら僕に奨めてきた。


でもこれは・・・


多分、このコンソメスープは、魚の血液で出来ているのだと推測される。確かクリカの店で誤って飲んでしまった事を思い出す。


するとコサイが、

「マコトさん、大丈夫ですよ。魚の血では無く、おいしいコンソメスープですよ」


コサイが言うなら本当だろう


僕は肉や野菜をお皿に乗せて、コンソメスープをスープ皿に入れて席についた。


そして他の3人も食事を取り、席に着く。


「いただきます」


僕はコンソメスープを飲んでみた


「うわぁ~」

僕は思わず大きな声で叫んでしまった。


それを見たモイナとクリカが笑い転げる。


クリカがお腹を抱えながら

「コサイがうちの魚の血のスープを知っている訳無いでしょ!だけど今日のスープは動物の血液だから、この前のより美味しいでしょ?」

と笑いながら僕に言った。


確かに、この前のより味が強い。


それにしても気持ち悪い


そんな僕の表情が面白かったと、モイナがいつまでも笑い転げていた。


「モイナ、ちょっと笑いすぎだよ」


4人でふざけながら食事を食べていると、ルタンが食堂へ入ってきた。


「あら、楽しそうですね?私も同席してもいいかしら?」


「勿論いいですよ。」


ルタンは、コンソメスープだけスープ皿に入れて、席についた。


ルタンは異世界人であるタタンの孫になる訳だが、血液のスープを平気に飲んでいる所を見ると血族の遺伝を受け継いでいるようだ。


そんな事を思いながらルタンを見ていると、ルタンが僕に気付き

「どうかしましたか?」


僕は慌てて

「いや何でもないです。」


「変なマコトさん」

と笑う。


そういえばタタンって何人だろう?

ファミレスの名前からすると日本人みたいだが、道の通行方法やポリスとネーミングする事を考えると外国人なのか、僕はルタンに問いかける。

「タタン様って、どんな人だったのですか?」


ルタンはスープを飲む手を止めて

「どんな人?どんな人って?」


「う~ん。髪の色とか」


ルタンは何かを思い出した様子で

「あっそうだ、写真がありますよ」


写真?

ここにも写真があるのか


ルタンは、服から定期入れの様な四角い入れ物を取り出した。


まさしく定期入れと同じであり、定期の代わりに写真が閉じてある。


僕は写真を見せてもらう


えっ・・・・・・


妙子・・・・・・


写真に写る人物は、笑っている妙子であった。

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