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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第12章 トワ・タン国王女ルタン
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光と闇の和解

そして翌日


朝食を食べ終えて、昨夜と同じように女性部屋に集まり、ルタンが来るのを待っていると、ルタンが部屋に現れた。


そして全員が手を繋ぎ輪になる。

「では、テレポートするから、手を離さないで下さい。」


と言った瞬間。城内の大きな広間に移動した。


すると

「よく来てくれた」

と大広間の奥の階段を登りきった椅子に座っている男性が、僕達に声を掛けて来た。


彼が「ガタン」である。


イメージはもっと悪役顔をしている者だと思ったが、僕のイメージとはかけ離れている。

身長も高く、ルタンとは違い肩まで伸びる金髪は軽くパーマされている。年齢も4,50歳ぐらいの筈なのだが、見た目は30歳位で若く感じる。ルタンの父親だけあって、顔も美形であり、国王というよりか王子様という感じの美男子である。


「娘のルタンから内容は聞いたよ。私の至らない誘致のせいで、皆には誤解を抱かせてしまった事を謝罪する。あくまでも人の国を守るために行った事だと理解していただいた様だが、先程、光国の国王から連絡が入って、戦争は無くなりそうなのだ。」


ルタンも聞いていなかったのか

「お父様、どう言う事ですか?」


「昨夜、光国の国王が私の所にテレポートして来て、闇国と和解すると言ってきた。」


するとカシムが

「では、家族も家に帰れるのですか?」


「そうしたいのだが、本当に光国の国王が闇国と和解するのか信用出来ない。出来れば光国の国王が和解をした事を見届けてから帰って欲しい。」


するとルタンがカシムに話し掛けた。

「カシムさん、父の言う通りにしてくれませんか?」


するとカシムは

「そうね。確かにここにいる方がいいかも知れないわね」

とルタンの提案に賛成した。


クリカは、「取り敢えず両親に会わせて」


するとガタンが

「もちろん、これから施設に案内するよ。君達の部屋も用意するから、君達も少しの間、一緒に住ごしていけばいいよ」


ガタンの言う通り、僕達もここに居た方がよさそうだ。


しかしモイナが、心の声で僕に話し掛ける。

「ねえマコト、私達はここから出て行こうよ」


僕も心の声でモイナに話す

「どうしてだい?僕達もゆっくりここで泊まっていこうよ」


「だって、光国はアイナ達の国だよ。そんな事する訳無いよ。」


確かにその通りだ。

アイナも森の守護神と言われているぐらいだから、きっと光国の地位も上であろう。見た目は怖いが、アイナもカイナも心は優しい。

「そうだね。僕達はここを離れよう」


「うん」

とモイナが微笑む。


皆がルタンの案内で、家族が居る施設へ歩き始めたが、僕とモイナは足を止めて、皆に話し掛ける。

「僕とモイナは、ここで別れるね。モイナの両親を探す旅に戻ろうと思う」


するとルタンが、「えっ?何で?二人が居ないと困るわ」


「どうして?」


「マコトは異世界人だから、もし戦争になってしまったら、私達を守る人がいなくなってしまう。血族の方々が戦ってくれても勝てるかどうか・・・」


するとモイナがルタンの誘いに反論する。

「万が一にも戦争になんかならないわ、だって私の両親がいる光国がそんな事をする筈がないよ。」


僕がモイナの意見にフォローを入れる

「モイナの言う通り大丈夫だよ。もし何かあったらテレポートで、ここに戻るから心配しないでいいですよ」

とルタンに伝えた。


すると、クリカが

「私も最初に約束したから一緒に行ってあげてもいいわよ」


「いや悪いからいいよ」

とクリカの事を思い答えた筈だが

「だから!行ってあげてもいいわよ!」


するとモイナが喜びながら「一緒に行こう」

とクリカを誘った。


「コサイ、あんたも行くのよ!」


「えっ私は嫌よ、ここに両親と一緒に居るわ」


「ダメよ!あとで私から両親に直訴するから」


「えっ嫌なのに・・・」


コサイがカシムに助けを求める

「ねえカシムも何か言ってよ」


あからさまにカシムは話を変えた。

「ルタン様、早く施設に案内してくれますか?」


ルタンは何かを言いたそうだったが、ガタンに皆を施設に案内する事を伝えて、大広間にいる僕達を先導して歩き始めた。

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