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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第12章 トワ・タン国王女ルタン
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赤紙のルタン

そして女性部屋に皆で向かい、部屋に入ると話し合いが始まる。


さっきまでの緩んだ表情が一気に真剣な表情へと変わる。


そしてカシムが話始める

「さっきの4人の話、どういう事かしら?ありえないわ」

するとクリカも

「もし本当なら、何で私の両親は家を燃やしてまで拉致される様に連れて行かれたの?」

更にコサイも続いた

「とても話し合いを行なう様な感じでは無かったわ。私の両親は戦いが嫌いだから、普通に話せるはずなのよ。あんな無理やり捕まえる事なんてしなくてもいいのに」


確かに矛盾が多い。

そんな無理やり連れて行かれた人達が、娯楽施設でのんびりしているとは思えない。


服従魔法?


言い伝えでは一生に1回しか使えない筈なのだが・・・


本当は違うのか?


「ふぁ~」

モイナが大きなあくびをする。


「モイナ、お酒なんか飲んで眠いんだろ?」


「眠くないもん!」


と言った後

「ねえマコト、誰か来たわよ。真っ赤な髪の毛の凄い綺麗な人よ」


すると僕達の部屋のドアからノック音が聞こえた。


コンコン!


「はい!」

僕がドアに行き、ドアを開ける



まずは髪の毛の色に驚く。


モイナが言っていた真っ赤なストレートのロングの髪の毛は、背中の中央まで伸びていて、肌は透き通る様に白い。顔も瞳が大きく優しそうな眼をしており、鼻も高い。

身長も高く、まるでモデルの様な体型で、美形でありながら優しい瞳に可愛らしさすら感じる。


「ごめんなさい。トワ・タン国のルタンです。」


やはり、この娘がルタン。絶世の美女との噂は納得である。


驚いて呆然とする僕を見て

「あの~入ってもいいですか?」


慌てて

「あっ!どうぞどうぞ」

と部屋に招き入れる。


カシムがルタンに、少し尖った口調で話し掛ける。

「何か用?よくここが分かったわね?」


「カシムさん、お久しぶりです。横の食堂に行っていた4姉妹の使用人から血液を頼んだお客様がいたと連絡があったので、もしやと思い来てしまいました。」


あの4姉妹か、4人とも城の使用人だったのか。


コサイが問い掛ける「何か私達に話す事でもあるの?」


するとルタンが話始めた。

「父は光国と闇国が戦争になりそうだったので、二国の国王を呼んで状況を聞いて戦争を辞めさせようとしたのだけど、両国とも受け入れなかったのです。もし両国が戦争になれば、二国の間にある人の国にも影響が出てしまうので、父が血族の仲間を集めて、連合軍を作り、人の国に被害が及ばない様に、話し合いをしているのです。」


4姉妹が言っていた両国の国王が来た事は、この事だったのか。しかし、強引な誘致の仕方は合点がいかない。


するとクリカが、僕と同じ事を思っていた様でルタンに質問する

「では何で、家に火を灯ける様な真似をしたの?」


それにはルタンも驚いた様子で

「家を燃やしたのですか?」


「そうよ!私の家は燃えてしまったわ」


「それは、申し訳ございません。父は話し合いが苦手なものですから。」


「クリカさん、すいませんでした。父に代わって私が謝罪します。」

と言って、クリカに頭を下げた。


「まあいいわ。ルタンがそこまで言うのなら、あなたを信じるわ」


「カシムさんには、失礼な命令をさせた事を聞いて、私が止めに行こうと思ったのですが、父の包囲網が強く、城から抜け出る事が出来なかったのです。本当にカシムさんには、申し訳ない気持ちで一杯です。本当にすいませんでした。」

とカシムにも頭を下げた。


カシムもさっきまでの敵対する態度は消え失せて

「分かったわ。お城に行けば家族に会えるのね」


「はい」

と笑顔で答えた。

続いてコサイにも謝罪する。

「コサイさんには、婚礼の事と言い、色々と迷惑を掛けました。本当にすいませんでした。」

と同じ様に謝罪した。


「もういいわよ、分かったから」

とコサイも謝罪を受け入れたのであった。


それにしてもやけに素直に受け入れているのには少し驚いたが、チワ・リカ国の元兵士も言っていた様に、このルタンという子は信用できる子なのだと、皆の態度を見て感じた。


すると、ルタンは僕を見て、

「もしかして貴方は異世界の方ですか?」


いきなり言われて驚いたが

「はい。そうですが、どうしてそれを?」


「少なからず私にも異世界の血が混ざっていますので、何となくですが、そんな感じがしたんです。」


僕には分からなかったが、ルタンには分かったらしい。


「それでは、明日、私が迎えに来ますので、ここでお待ち下さい。」


と言って、姿が消えた。


どうやら、ルタンもテレポーテーションを使えるようだ。


ルタンという女性は容姿も心も汚れておらず、まるで女神様の様に透き通った人であり、彼女の事は全面的に信頼できる。


僕は皆に確認する

「では明日はルタンと一緒に皆で城に行くけど、それでいいよね?」


モイナは、何故か納得していない様子だったが、他の3人は素直に頷いた。


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