癒される
12章の登場人物)
主人公 岩村 誠 マコト
地球では60歳、転生後は20歳前後の容姿
妻 妙子(死亡)
長女 咲子 / 次女 景子
カミン//
モイナ
容姿は10歳程度の女の子(ただし本人は20歳)
生まれてすぐに捨てられて、アイナに拾われて育てられた。
アイナ モイナの父(森の守護者)
カイナ モイナの母
クリカ (チワ・クリカ) 女性 20歳
ザリカ クリカの父(チワ・リカ家の当主)
ヨリカ クリカの母(元スワ家(海)の子供)
コサイ (シワ家) 男性 20歳
カシム(ムワ・シム家) 女性 40歳 娘
アミン(闇国 王子) 男性 10歳
血族(吸血家系)
サワ・カロ国(空)
国王 ラカロ (妻) ヒカロ
「チワ・リカ家(地)」
(当)ザリカ(妻)ヨリカ(子)クリカ
「スワ・タリ家(海)」
「テワ・コア家(太陽)」
「トワ・タン国」(時)
国王 ガタン 妻 (子)ルタン
ガタン母 タタン(異世界人)死亡
「ヒワ・サイ家」(月)
(当主)キサイ(妻)ミサイ (子)コサイ
「ムワ・シム家」(死)
(当主)カシム(亭主)イシム(子)ニシム
「ウワ・オキ家」(空気)
(当主)マオキ (妻)死亡
「キワ・ハル家」(木)
(当主) 死亡 (妻)ノハル→ラカロの母
放浪
「マワ・ケス家」(知恵)
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4姉妹の話を聞いて、宿泊所に帰った。
女性部屋と男性部屋の2部屋を取っていたので、お風呂を浴びてから男性部屋より大きい女性部屋に集合して、食堂で聞いた事について、話し合いを行なう事となっている。
一旦部屋のある2階へ行き、すぐに1階にある風呂場に向かう。
1階には男風呂と女風呂があり、階段を降りて風呂場に向かう途中に、店主が話し掛けてきた。
「ここの温泉は、硫黄が強くて疲れが取れますよ。」
と言う事は「じゃあ貴金属は付けてたらまずいですよね」と質問する。
店主は驚いた様子で、「お客様、詳しいですね」
一般的には当たり前の事なのだが、そう言われると何だか嬉しい。
ちょっと得意気な表情をしていたのだろうか、クリカが突っ込んでくる。
「そんな事を知っているからと言って、自慢しないでよ。別にえらい訳では無いわよ!」
少しぐらい得意げになってもいいのでは?と思ったが、いつもの事なので特に凹む訳では無く風呂場に向かった。
脱衣所に入るとなんと、浴衣が用意してあるではないか
日本の旅館だと部屋に置いてあるのだが、この宿では脱衣所に置いてあった。
「浴衣かぁ」
するとコサイが「これ何?」
「これは湯上りに着る服だよ。後で着方を教えてあげるね」
「そんな事言って、マコトは私の裸を見たいんでしょ?」
おいおい、お前は男だろ
そう心で思ったが「大丈夫だよ、僕が着る所を見てもらうだけだから」
コサイが顔を赤くして
「もうマコトのエッチ!」
何で?
まあいいや、いちいち反応していると疲れてしまう。
そして湯船に浸かり、温泉で疲れを癒し終えた僕は浴室を出た。
脱衣所で浴衣の着方をレクチャーして、二人でお風呂を出て、男女風呂の境にある待合所で女子達が出るのを待っていると、脳内にモイナの心の声が聞こえてきた。
「マコト、これってどうやって着るの?」
そうか女性陣は着方が分かる者が誰もいない。
モイナに心の声を伝える。
「取り敢えず、服を羽織って、帯を持って来れば僕が結んであげるよ。」
「帯?」
「うん。ヒモの事だよ」
「分かった」
するとモイナだけではなく、全員が帯をしないで出てきた。
「えっ!」
僕はコサイに助け舟を出す。
「コサイ、僕がモイナの帯を締めるから、他の子の帯をつけてくれるかな?」
「私、他の人の帯をつけれないわ」
と、ちょっと悪戯っぽく微笑む。
しょうがない。
モイナは後回しにして、クリカ、カシムから帯を着け始める。
下はパンツを履いているが、上はブラジャーやTシャツも無いので直に浴衣を着ている。
これはまずい
いくら平常心を装っても、男としてはどうしても目が胸にいってしまう。
モイナが僕を見て
「あ~マコト、クリカの胸を見てるよ」
僕は顔が真っ赤になって恥ずかしがる。
「見てないよ!そんな事を言ってると、モイナのはやらないよ」
するとモイナが慌てて「ごめんなさい。」と素直に謝った。
そんな僕の態度をからかうようにカシムが「あら、マコトなら見てもいいわよ。」と胸元を少し開ける。
顔を真っ赤にしながら、何とか二人の帯を着け終る。
「さあ、部屋に戻ろう」と言った時に
「ねえ、モイナのは?」
とモイナがむくれていた。
「ごめんごめん。」
と言ってモイナの帯を着け始めた。
「あれ?モイナ、ブレスレットを付けてお風呂に入ったのか?色が剥がれちゃうよ」
「だって、これ外せないんだもん」
「まあ、もう温泉から出ちゃったから、今度外してあげるね」
「うん」
と笑顔で答えた。
どんな温泉よりモイナの笑顔が一番疲れを癒してくれる。
僕は、そう確信した。




