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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第11章 血族の真実
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トワ・タン国

食事が出てくる前に、カシムがウェイトレスにお酒も注文する。

「マコトも一緒に飲みましょうよ」


「そうですね。景気づけに僕も頼んじゃおうかな」

するとモイナも「私も飲んでみようかな?」


見た目は10歳ぐらいなので、ついつい子供扱いしてしまう。

「モイナ大丈夫か?お酒なんて飲めるのか?」


「モイナだって、マコトと同じ年齢だよ。」

珍しくモイナがむくれている。


それはそれで可愛いのだが・・・

「そうだね。モイナも一緒に飲もう」


「うん」


近くのテーブルの女性グループ4人が僕達のテーブルにやって来た。

「私達も一緒に飲んでもいいですか?」


するとコサイが「男の子ならいいけど、女の子は嫌よ」


その言葉にクリカが「いいわよ、一緒に飲みましょう」と女性客を招き入れた。


クリカも他の客と飲むのを嫌がるタイプだと思ったが、単なるコサイへの反発心だろう。


ただこのトワ・タン国の住民と飲む事は、城の情報を聞くには丁度良い。

まるで分からない城の情報を聞けるチャンスであった。


それぞれ自己紹介をする。

女性4人グループは何と姉妹であり、全員太っていて頬の肉付きが良く目が細い。口も頬の肉のせいで半開きである。

身長もほとんど同じなので、どの子がお姉さんでどの子が下の子だか分からない。

ただ、着ている服の色が違うので何とか区別は出来た。


一番上の子は赤い服を着ていて、25歳のカタコロ、2番目は青い服の23歳のホタコロ、3番目は黄色い服で20歳のミタコロ。4番目は白い服で19歳のサルコロと紹介された。

4人は大きな金色のイヤリングを掛けている。


テーブルに料理が届くと、4姉妹が一斉に食事を食べ始める。まるでピラニアだ。

2,3品と届くが、全て4人のお腹の中に入っていく。


僕は情報を聞きたくて、ウズウズしてしまう。

長女のカタコロに話を聞く

「ねえ、僕はトワ;タン国に行くのは初めてなのだけど、どんな街なの?」


すると口の中に食べ物が一杯入っているにも関わらず話始める。

「と・・・て・・・グフッ!グフッ!」

とむせてしまった。

「食べ終わったら教えてくれればいいよ。ごめんね。食べてる途中に話し掛けてしまって」


「グフッ!グフッ!」と返事をした。


さすがに4品目からは、少しずつペースが落ちてきた。

グラスに入ったアルコールを一気に飲み干して

「ふう、食べた食べた。でっ?何か質問していたっけ?」


彼女達の食べっぷりを見ているだけで、こっちもお腹が一杯になってしまう。


そして、改めて質問する

「トワ;タン国ってどんなところなの?」


長女のカタコロが話始める。

「そうねえ、自由な国だったんだけど、タタン様が亡くなってガタン国王の単独政権になってからは、武装国家みたくなってしまったわ。何か大きな戦争でも起こそうとしているみたいで街中武器商人が至る所にいるわ。私みたいな可愛い娘は、夜道を歩くのが怖いのよ。だからここまで飲みに来ているのよ」


夜道にこの4人が歩いている方が怖い感じがするのだが、あえてここは話を合わせておこう。

「そうだよね。他には何か気づいたことが無い?」


すると3女のミタコロが話始める。

「そういえば、色々な国の大物が城に訪れて来たわ」


「大物?」


「うん。訪れて来た日は違ったけど、闇国の王様と光国の王様が来たのよ」


確か戦争を起こそうとしているのでは?

「何しに来たの?」

すると、ミタコロが4女のサルコロに話を振った。


どうやら、サルコロは、城の清掃スタッフだと言う。

「さすがに内容は聞けなかったけど、闇国の国王は怒って途中で帰って行ったわ。そして別の日に来た光国の国王も、しばらく居たけどいつの間にかいなくなってたわ」


いつの間にかいなくなった?

光国の国王はテレポートでも使えるのだろうか?


「そうなんですか。サルコロさんは、お城で勤めているのですか?」


「そうよ、お掃除のプロよ。今は娯楽施設で掃除をしているわ。いきなり人が増えてしまって、お掃除の手が行き届かないのよ」


「娯楽施設?」


「ここ1か月で、国王の友人がそこで住んでいるのよ」


「国王の友人?」


「私は顔を見ていないけど、血液を運んでいたから、多分血族の人よ。あれ?そういえばあなた達も血族の人だっけ?」


その話を聞いたコサイが話し掛ける。

「その娯楽施設って、どんな場所なの?」


「本当に娯楽施設よ。図書室やマッサージ室、子供には遊具場もあるのよ。それにプールもあるし、食堂はいつ食べてもいいバイキング形式になっているわ」


コサイが反論する

「牢に入っているって言っていたわよ!」


「それは、最初の日だけよ。その後に話し合いをしてから、娯楽施設で和んでいるわ」


亭主と子供を人質に捕らわれて、コサイを連れ戻す様にガタンから命じられた、カシムも反論する。

「私はガタンに亭主と子供を人質に捕られて、無理な要求をさせられたのよ。私の家族もそこに居ると言うの?」

「あなたの家族か分からないけど、子供はいたわよ。私が掃除している遊具場に遊びに来てたわよ。えっと確か「ニシム」って言ってたような・・」


するとカシムが涙ぐみながら

「ニシム・・・・私の子よ」


どういう事なんだ?


てっきり牢屋に閉じ込められていると思っていたが、サルコロが言うのは優雅に過ごしている感じだ。

僕は、コサイとカシムに向かって


「どういう事なんだろう?」

と問いかけた。

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