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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第11章 血族の真実
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アミンの心配事

モイナもアミンの話を夢中になって聞いている。

やはり同じ吸血と言う事で、興味があるのだろう。


「戦争は長く続いたが、元国王の力は群を抜いており、一気に戦争を終結させた。能力が無い人が安心して住める土地を用意したのじゃ。ただ、能力が無い人だけでは、同じ事が起こる事が考えられたので、吸血家系も能力が無い人と一緒に住むようになったのじゃ。そして、その時に元国王は、他害を与える能力を封じ込めたのだ。今の闇人もそうじゃが、他の攻撃から身を守る魔法や治癒魔法、蘇生魔法等を闇人は身に着けている。少しばかりの物理魔法なら使えるのだがな」


僕はずーっと疑問に思う事を質問した。

「何でそんな事をアミンが知っているの?アミンって何歳?」


一瞬、僕を睨んだが

「まあよい、教えてやろう。私達闇人は親の記憶も遺伝されるのじゃ。だから昔の事も詳しいのじゃ」


「へぇ~、だからそんな変な言葉なんだ。もしかして生まれた時から頭がいいの?」


すると少し顔が赤らめ

「あくまでも特別な思い出だけじゃ!」


するとモイナが

「じゃあ、アミンはバカなの?」

と笑顔で言う。


モイナにも一瞬、睨む素振りを見せたが、モイナの笑顔を見たアミンは、鋭い目がら優しい目に変化していく。「そうじゃ、わしはお前と同じバカなのじゃ」


「モイナはバカではないよ」


「そうか、お前はモイナと言うのか、お前は何か困っている事は無いのか?」


「何にも無いよ。モイナにはマコトも居るし、アイナもカイナも居るから困った事なんて一度も無いよ」


「アイナとカイナ?」


「うん。お父さんとお母さんだよ」


「そうか、そういう事か。両親はやさしいのか?」


すると満面の笑みで

「うん。凄いやさしいよ」


それを聞いてもアミンは最後に

「でも、困ったら私を呼ぶのじゃぞ。モイナの助けには応じるからな。ただし、お前から呼ばれても応じないからな」


と僕を睨んだ。

最後の最後まで僕の事は嫌っているようだ。


それにしてもアミンが言った「そういう事か」とは何の事だったのだろう?


アミンは新たに4人のグラスの血液に魔法を掛けてから、この場を去っていったのであった。


店を出た僕達の話題は、血族の先祖の話とアミンの作った血液の話でもちきりであった。


走行も順調である。このカミン通りは、地球の道路と同じ様に進行方向が決められている。道の真ん中には太いラインが書いてあり、まさに道幅5kmの大きな道路となっているのだ。ただ僕がいた日本の左側通行とは逆の右側通行になっているので、少し違和感があるが、しばらく走っているうちに違和感も薄れてきている。


通行者もそれほど多くないので、スピードをある程度出しても問題無い。クリカの魔法のおかげで凸凹も感じないので快適なドライブと言ったところだ。


レストランの「デニズ」では、完全に日本人だと思ったが、警察をポリスと名付けたり、道路もアメリカと同じ右側進行となっている事から、「タタン」は外国人なのだろうか?


う~ん、分からない。


いくら快適と言っても、車の中で一日いるのは飽きてしまう、

「あとどれくらいかかるのだろう?」

僕が呟くとカシムが

「あと5日ぐらいで着くわよ」


僕かモイナが「トワ・タン国」に行った事があれば、テレポーテーションする事が出来る。


この前も襲ってきた兵士を、街まで一緒にテレポートする事が出来たので、この人数ならば僕とモイナの二人で全員をテレポートする事は可能である。


まあしょうがないと諦めかけたが考え直す。


いや待てよ!


モイナと同じぐらいの能力を持つ他の3人であれば、もしかしてテレポート出来るのではないだろうか?


早速、皆に聞いてみる

「ねえ。皆はテレポート出来ないの?」


「テレポート?」


「うん。瞬間移動の事だよ」


クリカは兵士をテレポートした所を見ているので、僕が何を言っているのか分かった様だったが、コサイとカシムは何を言っているのか分からないようだ。


クリカが僕に命令する。

「マコトがこの二人に実演してみせてあげなよ!」


確かに言葉で言うより見せた方が分かりやすい。

「そうだね」


一旦車を止める。


僕が車を出て10mぐらい離れた場所に行く。


車に乗っている皆に話しかける。

「よく見ててね!」


僕は車の中にテレポートするイメージを抱くと

コサイの横の席にテレポートした。


コサイはいきなり現れた僕を見て驚いた。

「キャッ!」


「これがテレポートだけど、出来るかな?」


コサイは初めて見た様子なので、出来ない事は分かったが、カシムも首を横に振った、


そうか残念。


それならばおとなしく5日間、この車で過ごすしか策は無いみたいだ。

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