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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第9章 死の王女 ムワ・カシム
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コサイとクリカ

(9章の登場人物)


主人公 岩村 誠 マコト

    地球では60歳、転生後は20歳前後の容姿

妻 妙子(死亡)


長女 咲子 / 次女 景子

カミン//

モイナ 容姿は10歳程度の女の子(ただし本人は20歳)

    生まれてすぐに捨てられて、アイナに拾われて育てられた。


アイナ モイナの父(森の守護者)

カイナ モイナの母

    

クリカ (チワ・クリカ) 女性 20歳

ザリカ クリカの父(チワ・リカ家の当主)

ヨリカ クリカの母(元スワ家(海)の子供)


コサイ (ヒワ家) 男性 20歳


カシム(ムワ・シム家) 女性 40歳


血族(吸血家系)


サワ・カロ国(空)

国王  ラカロ (妻) ヒカロ


「チワ・リカ家(地)」 (当)ザリカ(妻)ヨリカ(子)クリカ

「スワ・タリ家(海)」

「テワ・コア家(太陽)」



「トワ・タン国」(時) 国王 ガタン 妻    (子)ルタン

        ガタン母 タタン(異世界人)死亡


「シワ・サイ家」(月) (当)    (妻)   (子)コサイ

「ムワ・シム家」(死) カシム

「ウワ・オキ家」(空気)

「キワ・ハル家」(木)


放浪

「マワ・ケス家」(知恵)


本編へどうぞ!


結局、モイナとクリカが一つの部屋に泊まり、僕とコサイとその護衛2人が同じ部屋に泊まる事になった。


部屋に入るとさすが大部屋だけあって広い板の間となっていて、ベッドやソファーも無い。ただ食事を食べるための10人掛けのテーブルが部屋の端に置いてあり、テーブルの上には布団が積んでおいてある。

余分な物は無く、旅人が仮眠をとるための部屋だという事がすぐに分かった。


コサイが部屋に入ると、この殺風景な部屋に

「何でベッドが無いの?私どこに寝ればいいの?それに汗臭いわ」

と部屋に入るなり、文句の嵐だ。


僕は気にせず、端に置いてある布団2枚を使って床に敷いた。

軽く横になり、手足を伸ばした。

「あ~疲れた。」


コサイが僕に近づいてきて、僕の顔の前に立って、僕を見降ろす様に話し掛けてきた。

「君はクリカの何?護衛?」


何て言ったらいいのだろう?護衛と言われても間違えでは無い。

「うん。護衛だよ。君は何処に行くの?」

目の前のスカートが気になる。

相手は男だ。相手は男だ。と自分に言い聞かせる。

そんな僕のしぐさを見て、スカートを押さえながら

「アナタ、私のスカートの中見たでしょ!」


「だって男でしょ?」

すると護衛2人が「王子に何て口の聞き方をしているんだ。それに寝っ転がって話すなんて王子に失礼だろ!」


僕は上半身を起こし、座った状態になり「これでいいのかな?」

するとコサイが笑い始める。

「アナタ、面白いわね。名前は何て言うの?」

「僕はマコトだよ。よろしく」

護衛は僕のため口が気になるらしい。


するとドアを叩く音がする。

護衛の一人が、ドアまで移動して

「誰だ1」

「食事を持ってきました。後から来られた3人分も用意してあるので、ここに運んでいいでしょうか?」

護衛がコサイに確認する。

「王子、ここに食事を持ってきていいか、聞いてます。」

「いいわよ。でもクリカと一緒に食べるのは嫌よ」

するとドアからクリカが入ってくる。

「今、何か言った?」

するとコサイは顔を下に向け

「何にも言ってないよ。クリカ、一緒にご飯を食べよう」


クリカは意地悪そうに笑いながら

「しょうがないな。いいわよ一緒に食べても」

その言葉を聞いて、店主が部屋の中に入ってきて、大きなテーブルの上に置いてある布団を下に降ろした。

もしかしてあのテーブルを中央に持っていくのかな?

僕は店主の所に行き、「僕がテーブルを動かすから食事を運んできてもらっていいですか?」

すると店主が「このテーブルの木は重たい木ですから、ここからずらせないんです。」


でもこんなに広い部屋なのに端で食べるのも・・

「真ん中に置いてもいいですか?食べ終ったら戻しますので」

「はあ、別にいいですけど、これを運んだ時は男10人でやっと運んだぐらい重いですよ」


僕は軽くテーブルを持ち上げて、中央に運んだ。


その姿を見た店主が「えっ?そんな馬鹿な」と唖然とした表情で言った。

「後はテーブルの上を拭いておきますので、料理を運んできてもらってもいいですか?」


店主は我に返り、料理を運びに部屋を出て行った。


しばらくして食事が運ばれてくる。

肉や野菜、そしてフルーツが運ばれる。


「わぁ豪勢だな。」


モイナも部屋にやってきた。

「わぁ美味しそう!」

そして最後に飲み物を持ってきた。その飲み物の中にいかにも血だと分かるグラスが2つ混ざっている。」

そのグラスをモイナが1つ取り、一気に飲み干した。

「あ~美味しかった。」

それを見たコサイが驚く。

「えっ?この子も吸血なの?」


クリカがもう一つの血が入ったグラスを飲みながら、「そうよ。この子も私達と同じよ」


モイナの事を聞く前に、血の入ったグラスが無くなった事に反応する。

「あっ私の血!」

クリカはあっけらかんとグラスの血を飲み干して

「どうしたの?」


するとコサイが護衛に向かって

「もう一つ、グラスを追加してきて!」

コサイの指示に従い、護衛の一人が部屋を出て店主の所に向かった。


護衛が出て行ったが、みんなで食事を食べ始める。

モイナが食卓に並んでいるコーンスープの様な、大皿に入っているスープを自分のスプーンで救い、そのまま口の中に入れる。

「おいしい!」と満面の笑みで言う。


「本当?私も飲もう」

とクリカも直接、スープの入れ物からすくって口に直接入れた。

「本当だ!おいしい」


それを見ていたコサイが「直接大皿のスープに、自分のスプーンを入れたら汚いよ。」

と二人に注意する。


コサイに注意されたクリカは、逆切れする。

「アンタは男なのに、細かい事を気にしすぎよ!」

すると調子に乗っているモイナが

「そうだそうだ!」

と、コサイに言い放った。


さすがに見てられない。

「二人共、コサイの言っている事は当たり前の事だよ。入れ物に入っている大きなスプーンで自分の食器に入れて食べないとダメだよ」

すると二人は素直に

「はーい」

と返事をした。


これはこれで、ちょっとコサイの立場が無くなってしまった。


「血はまだ?私も早く飲みたいのに」


と残っている護衛にワガママを言うのだが、確かに帰って来るのが遅い。


「では見に行ってきます。」

と残っていた護衛が、部屋を出て行った。



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