王子?
「ここで、降りるよ。」
モイナがワガママを言う
「え~これで街に入ろうよ。」
「ダメだよ。この車は大きいから街に入ると、皆に迷惑をかけちゃうよ」
二人とも不服そうに車を降りた。
僕達3人は街に入って行った。
もう暗くなってきているので、人の姿は少ない。」
「あっあそこに宿があるよ」とクリカが指さした。
「じゃあ、あそこに泊まろう。」
3人は足早に宿屋に向かった。
ドアを開けると、カウンター前に老婆が座っている。
「あの~すいません。部屋は空いてますか?」
「空いてるよ」
「じゃあ二部屋いいですか?」
「二つは無いよ。一つなら空いてるよ」
「一つしか空いてないみたいなんだ。大丈夫か?」
クリカが少し怒った表情で
「何で二つ頼もうとしたの?一つでいいのよ。君はボディーガードも兼ねているのよ」
さすがに3人が一緒の部屋だとのんびり出来ない。でも昼の兵士の事もあるから、ここは諦めるしかない。
僕は老婆に話し掛ける
「分かりました。一部屋でお願いします。」
「じゃあ一人黒貨5枚なので、緑貨1枚と黒貨5枚だよ。」
僕は緑貨2枚を出す。
すると老婆が、「夕食と朝食はどうするんだい?」
「出来れば、お願いできますか?」
「それなら、一人緑貨1枚だから緑貨3枚だけどいいかい?」
「はい。お願いします。」
と老婆に緑貨1枚を追加して手渡す。
「それで僕達の部屋は何処になりますか?」
「あ~そこの階段を登って、右に一つ部屋があるから、そこがアンタ達の部屋だよ。部屋の番号は書いてないけど、気にしないで入っていいから。それと食事は部屋に運んであげるから、少し待ってておくれ」
この老婆一人でやっているのだろうか?僕は店主であろう老婆に
「分かりました。そんなに急がなくていいですから、お願いします。」
「ありがとうね。なるべく早く夕飯を作ってくるからね」
と言って、外に出て行った。
厨房が外にあるのかな?
「二人共、部屋に行こう。」
モイナがモジモジしながら「ちょっとトイレに行ってもいい?」
するとクリカも「私も一緒に行く。ずーっと我慢してたの」
と二人で受付横にあるトイレに駆け込んだ。
「僕は先に行ってるからね」
階段を登って、店主が言っていた2階の階段の右にある部屋を見つけた。
ドアノブを回す・・・あれ?
ドアノブが回らない。鍵を外すのを忘れている。
足腰が悪そうだから、呼びに行くのも可哀相なので、僕は「鍵を解除しろ!」と念ずる。
そしてもう一度、ドアノブを回す。
カチッ
ドアが開いた。
そして中に入ると、中から人影が
えっ?
ちょうど服を着替えていたのだろう、シャツは着ていたものの、下は下着姿で僕と目が合う。金髪の少女は顔を真っ赤にして、下着を手で隠しながら
「キャー!」と大声で叫んだ。
えっ?
すると他の部屋から2人の男性が駆けつけてきて
「王子!どうしました」
と叫びながら部屋の前にやってきた。
王子?
えっ?




