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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第7章 地の王女(チワ・クリカ)
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吸血家系

まだ店は閉まっているので、カウンター前にある大きなテーブルに座るように、クリカの母に言われ腰を掛ける。


クリカの父も寝巻きから私服に着替えて1階に降りてきて、僕の横に座った。

「さっきは悪かったな」

「いえ、こちらこそ変な恰好をしていたので、間違えられてもしょうがないですよ」

「君はいい男だな。ところであの子と何処に行くんだい?」

「はい。この星を一周廻って来ようと思っているんです。」

「ほう、二人でか?」

「はい」

「歩いて?」

そういえば歩いて星を一周するなんて無理だろう。常識的な事を、今まで考えてもいなかった自分が恥ずかしくなる。

「そうですよね。さすがに歩いて行くのはきびしいですよね。」

続いてクリカの父に質問する。

「何か乗り物ってありますか?」

「ある事はあるのだが、使えればいいのだが・・・・」

何か意味深な回答をした。


そんな話をしていると、モイナとクリカが1階に降りてきてクリカが

「おはよう」と、先ほどの事は無かった様子で挨拶してくる。

モイナも続いて「おはよう」と笑顔で挨拶をした。


何だか二人は意気投合したようで、手を繋いで笑顔で降りてきた。


「さあ出来たわよ」

と、コンソメスープみたいな料理が皆の前に置かれた。


モイナが一番にスープを飲んだ。

「おいしい!」

僕もスープを一口飲んだ

!!!!!

「こ・これは・・・・」

「これは魚の血のスープよ。おいしいでしょ?」


「ごめんなさい。僕は血が好きでは無いんです」


「あら?あなたは普通の人間なのね」


クリカの父が厨房に向かい、パンらしき物を持ってきた。


「これなら食べれるだろ」


あれ?何かジャガイモの様な匂いがする。


カリッ


「うわあ」ジャガイモを生でかじったような苦みが襲う。

でも確かにジャガイモだ。


厨房に鍋らしき物が置いてあるのを発見して、厨房に移動しながら

「すいません。これを借りてもいいですか?」

「構わないが、どうするんだ?」


僕は蒸かしイモを作る。


しばらくして、ジャガイモが棒で突き刺さる程に柔らかくなったのを確認して、塩だと思われる調味料をジャガイモに振りかけると、ジャガイモと塩の香りが店内に充満する。


蒸かした4個のジャガイモを包丁で4等分に切り、一口で食べられる大きさにしてテーブルの上に置いた。


モイナ「何これ?独特な匂いね」

「モイナにとっては美味しいか分からないかも知れないけど、食べていいよ」


モイナがジャガイモを口にする。

「わあ~美味しい!」

その言葉に全員が一つ手に取り口にした。

「これ上手いな」

とクリカの父が驚いた様子で言った。


ここの吸血鬼は、血以外でも生きていけるのか?


ぼくも本物の吸血鬼を見た事ない。あくまでも映画等の情報しかないので、本当に居たのかも知らない。

僕はクリカの父に質問する。

「皆は、血以外も食べられるんですか?」

「当たり前だろ。血は飲まなくても生きていけるが、食事は食べなくては生きていけない。」

「では何で血を飲むんですか?」

「単純に美味しいと言うのが一番だが、血を飲める種族は能力が他の人間と違うんだよ。だから血を飲む種族が王になる国が多かったんだ。」

「能力?」

「まあ、魔法みたいなものだな。それと五感の発達、筋力の発達も他の人間より優れているのさ。血それに家系によって特別な能力も持っている。血を飲める事と関係があるかは分からないけどな」

「そうなんですか。」


分かった様な分からないような・・・

推測される事は、この星でもドラキュラみたいな種族がいて、血を受け継いだ家系が今のクリカ達のような血を好む人種なのだろう。

ではモイナの家族も血を好む種族という事か!


「すいません。現在、血を飲む家系の人ってどのくらいいるんですか?

「まずこの街がある人の国は、サワ・カロ国と言い、「サワ・カロ家」(空)

が治めている。

サワ家と親交が深い、私達の「チワ・リカ家(地)」

「スワ・タリ家(海)」

「テワ・コア家(太陽)」

もう一つの人の国である、トワ・タン国を治める「トワ・タン家」(時)

トワ家と親交が深い「シワ・サイ家」(月)

「ムワ・シム家」(死)

「ウワ・オキ家」(空気)

「キワ・ハル家」(木)


更に、何処とも属さない「マワ・ケス家」(知恵)がある。


この10血族が今では生き残っている。

そして、チワ家であるクリカのフルネームは、チワ・クリカと言う事だ。」

「100血族あったのに、こんなに少なくなっているんですか?」

「徐々に血が途絶えて少なくなっているんだよ。」

「途絶えるって?」

「吸血の血統は、女性が吸血では無いと、子供に能力が引き継げない。男が吸血の能力を持っていても、女性が吸血で無ければ、子供に能力は引き継げないんだよ。

俺の妻は「スワ家」の系統の血を引いているからクリカが生まれたんだ。ただこの場合、スワ家は無くなる事となるんだ」

「えっ?他の子供は?」

「わしらの系統の女子は、1回しか出産出来ないんだよ。何故か2人目は普通の人間が生まれてしまう。」


でも隔世遺伝という事も考えられる。

そうでは無いとモイナの両親の宛てが無くなってしまう。

「その普通の人間で生まれた子が、子供を産んだら、もしかしたら吸血の子供を産める可能性があるのでは無いですか?」

「それはあり得ない」

「何で?」

「昔は二人目を産んだ時点で、殺していたのだ。ただ今は、一人目を産むと子供が出来ない体にしてしまうのが常識だ。」


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