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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第5章 カミン一周の旅
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身体能力

会話の事は分かったが、もう一つの大きな疑問である重力の事を考える。

「前にも話したけど、何でみんなは普通に歩けるのに、僕はどうしても浮いてしまうんだろう?」


「私も前から考えているんだけど、いつもマコトからは何かが発せられている感じがするんだよね」


「発する?」

もしかして、青白く光る事かな?


「見た目には分からないけど、ちょっと青白く光っているような感じがする」


「いつも?」


「うん。今もよ」


僕は手のひらを見ても、特に光っている様には見えない。でもモイナには青い光が見えるようだ。

「ねえマコト、この星に来た時の事をもう一度教えて」


「交通事故にあって、ここに来たんだよ」


「交通事故って痛いの?」


「うん。死んじゃうぐらい痛いよ。それで僕は死んでここにいるのだから」


何かモイナが考え込む。

そしてしばらく考えて、何か閃いたのか、

「ねえ、マコトちょっと試してみたい事があるんだけどいい?」


「うん。いいよ」


「じゃあ、眼を瞑って、両手を前に出してくれる?」


僕はモイナの言う通り、眼を瞑り、両手を前に突き出した。

何か学校の体育の時のようだ。


「何か感じた?」


「えっ?何も感じないよ。」


「これで謎が解けたわ。マコト、眼を開けてみて」


特に何も変化は無い。


するとモイナが地面に落ちている石を拾って、その石を僕に見せる。


拳ぐらいの大きな石を見せてくるモイナに

「どうしたの?その石?」


「今ね、マコトの手にこの石をぶつけてみたのよ」


「えっ?何にも感じなかったよ」


「もしかしたら、その交通事故の時に、無意識に身を守ろうとしたのよ。多分、今も無意識に外部からの攻撃に身を守っているのよ」


「それって、バリアを張っているって事かな?」


「ごめんね。バリアの意味は分からないけど。魔法で言えば、常に防御魔法を発動しているって事だと思う。」


どういう事だ?重力ではなくて体全体にバリアを張っているせいで体が浮く様な感覚が起こるのか?


足が地面に着く事も、バリアにより浮いている感覚に陥ったって事か?


バリアを意識して、ちょっと右足を上げて、ゆっくりと地面に下す。


確かに今の話を意識すると、磁石の同極を合わせた時のような反発が生まれている事が分かる。その感覚を今まで僕は重力とばかり考えていた。

更に、注意して反応を確かめると、今まで気づかなかったが、右足が地面に離れた時に左足へ全体重が掛かりため、地面からの反発が生まれている。

その左足の反発が歩きづらくする要因であり、僕の重力だと思う気持ちを固めていたのだ。


この感覚はそういうことだったのか


ゆっくりと歩く様に、右足を前に踏み出すとやはり磁石の同極のように着地場所と摩擦が起こり、足が進行方向に進んでしまう。勿論、左足も浮いてしまうので歩きづらい。跳ぶと着地時に多少反発はあるものの、いくらかゆっくりと地面に着地できる。

この能力は一瞬反発を起こすが、長く反発は続かないみたいで、徐々に地面に足を着けられるようになるのであった。


この能力は移動する時には便利だが、生活をするうえでは結構うっとうしい。


ON、OFF出来ないかな?


「モイナ、この能力を終わらせる事って出来るかな?」


「単純に体をまとっている光を消える様に念ずれば消えるのではないかな?」


僕はイメージする。

体を包む光って、何かオーラみたいだな。

僕は体を包むオーラを消すイメージをしてみると


わあ!


両足へ一気に重力が掛かったように、足に重みが伝わるが、しっかりと地面に足が着いて、今までのフワフワした感覚は無くなった。


軽く一歩、歩いてみる。やはり、この方が自然だと感じる。


もうひとつ納得出来ない事がある。

木を踏み台にして跳んだ時に、結構長い距離を跳んでのは、重力が少ない事の表れではないかと思うのだが?


その事をモイナに話すと、

「だってあんなにスピードが出ているんだから、たくさん跳べるのは当たり前よ」


「えっそんなにスピードが出ていたかな?」


「じゃあ、ここで、思いっきり上に跳んでみて」



僕は垂直跳びをする様に、思いっきり上に跳んでみた。


わあ~


10m、いや20mは上に跳んだ。下のモイナが小さくなるくらい高く上に跳んでしまう。


やばい、このまま落ちたら死んでしまう。

下に落下しながら、オーラを出すイメージを念ずる。


すると青白く体が輝き、地面に落下する前にスピードが緩まり着地した。


身体能力もずば抜けてあがっているのだ。

脚力だけ?


僕はオーラを消さず、直径1mはある大きな木を思いっきり殴ってみた。


すると大きな木は殴った場所から折れてしまう。

さすがに自分でやっておきながら驚いてしまった。


「あっ!」


僕は、カイナとアイナに会った時の事を思い出す。

「もしかして、僕は思いっきりアイナとカイナを殴ったけど、二人共大丈夫だったのかな?」

と独り言のようにつぶやいた。


「そうよ、お父さんとお母さんではなかったら、絶対に命は無いわ。お父さんとお母さんが気絶するなんて私も初めて見たもん」


後でカイナとアイナに謝罪しよう。


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