103話〜閑話2・影の密会〜
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今年は2日に1度の投稿ペースでやらせて頂きます!
ストックが貯まれば2話投稿もする予定ですので、よろしくお願いします!
Another View 『????』
陽の光をカーテンが遮る暗い一室で、男二人がお互いに向かい合っていた。
片方は服装も仕草もしっかりとした男性。
もう一方はボロボロの外套を羽織り、腰には見えづらいが短剣を携えている。
「さて、接触して感じた事を聞かせて頂きましょうか?」
スーツのような、しっかりとした服装の男が対称的な格好の男に尋ねる。
「さてなぁ。あんたさんはどう思ったんだよ?どうせ見てたんだろうがよ?」
「思うところはありますが……目の前で見てませんのでね。だからこそあなたにお願いしたのですが?私の方から過度に接触は出来ませんからね……」
「まぁそう焦んなよ。面白いやつだとは思うぜぇ?もしかしたら俺と張り合えるかもなァ?まぁスピードは、だがな」
「ふむ、早さだけですか?彼について他に感じたことは無いのですか?」
「勘になるが、奴の早さは十中八九、能力かスキルによるものだろうよォ。基本的な強化スキルだけで俺のスピードには追いつけないだろうからなぁ!」
「なるほど。それで例の能力、もしくはスキルを……」
「分かるわけねぇだろ、アホかァ?」
「中々な言い様ですね。消し飛ばしてもいいのですが?」
「ハッ、あんただって俺に利用価値があるからこうやって使ってるんだろ?手は打ってあるに決まってる」
「ではその打った手を見物するとしましょう……」
「もう少し経てば始まるぜェ?今回は俺も見物だがなぁ……可愛い可愛い子分共の頼みとあっちゃあよォ?」
ボロボロの外套を羽織った男がニタリと笑った。
(ふん……あなたにとってのその人達は子分ではないでしょうに)
「まぁどちらでもいいですが……簡単にやられないことを祈りますよ」
そう言ってスーツの男は蜃気楼のように消え失せた。
「なんだよ、また分身かよ……まぁいいけどよ」
独りごちていたが、さっき言っていた子分達が行動を起こすのをボロボロの外套を羽織った男はその部屋から見届けることにした。
既に時間は夕方、日が沈みかけている。
何かが起こりそうな黄昏時になっていた。
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