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異世界でもぼっちになったので元の世界に帰ります。  作者: ゆーりぃ
2章〜帰還方法探索 編〜
101/109

100話〜ノルンの的確な助力〜

 


 "マスターよろしいでしょうか?"


 新たな仲間のノルンから念話で話しかけられる。


(どうした?なんか相談?)


 "今までは見た相手に対して『欲しい情報』を指定してわたしを使っていたと思いますが……"


 そうだね。見ただけじゃダメなんだよなー。

 何を見たいかも考えとかないといけなかったのよね、実は。


 基本的に『能力持ち』か『材質』か『使用スキル』辺りがデフォルトで表示できるようには意識してたよ。今まで。


 "これからは状況に応じて、わたしが独自に『索敵』、『情報収集』を担当しますが……どうしますか?"


(いやもう是非お願いします)


 見れるだけでも頼りになったのに判断も自分でしてくれて助けてくれるとか有能すぎる!


 "ではそのように。今日のメインは索敵ですね?"


(ん。そうなるな……あれ?)


 ちょっと疑問なんだけど、そもそも今の念話。スクルドに聞かれてるんじゃ……

 俺が考えてることって大概筒抜けだった気がしたんだけど!よく突っ込まれることもあったし!


 そうだとすると……ヤバイ、ヤバいぞ!

 ノルンの存在は隠すことになってるし!


(これは……どうする!?スクルドに聞こえてたら……!)


 "あぁ……フフっ、そこが気になるのですか?でしたら大丈夫ですよ。ご安心ください"


(え?何で!?どうして!?)


 "焦らないでください。わたしは分身のようなものですよ?当然、オリジナルの力と同系統のものも使えるんです。念話に関すること限定ですけどね。すると何が出来ると思いますか?"


 さっき話してもらったことを思い出すと……そうだな……


(念話リンクを繋げる、とか?)


 "その通り。でも繋げることが可能だと言うことは逆も可能なんですよ?"


(繋がりを切る……いや、()()()()()()()()()()()()?)


 "今現在、この念話はスクルド様と繋がったりはしませんし、マスターの思考があちらに漏れることも無いと思っていいですよ。わたしが管理する以上、そのようなことにはなりませんから"


 すごい自信だね。まぁでも今までの信頼もあってすんなりと信じられる。


(実際に聞こえてなさそうだしな。聞こえてたら絶対……)


 "割り込んでくるでしょうね。なんせわたしですから。消えたはずのわたしが居たら来ますよ"


(だよなぁ……)


 "ところでマスター?話してる間も索敵したのですが……能力持ちがだいたい五人ほど確認できたのですが"


(それってあの三人以外でしょ?)


 示し合わせのためにもその三人が子供達と戯れている方を見る。


 "ええ、その三人は省いてます。一人は一度、見ましたね。『風翔剣ハルピュイア』の持ち主は近くにいるようですね。それ以外は見た覚えは無いです"


 じゃあ四人は俺が見てない、知らない能力持ちか。

 気になるな。特に四人ってのが。


(位置はどの辺?もしかして……)


 "東西南北。囲んでますね"


 やっぱりか……となると。一人くらいに『お話』聞きに行かないといけないかな?


 "位置はマスターに共有しました。南が一番近いので、そちらに行きましょう。ですけど――"


(まずは直接見る、だろ?)


 "ええ!察しが良くて助かります"


 移動を始める。そしてすぐにその人物が見える位置に位置どった。


(……どう?あれだと思うんだけど)


 赤い髪に猫背のポケットに手を入れて佇んでいる一人の男。年は大体二十代前半ってところだろうか?

 ただ、気になるのは……


 "……異様ですね。見ても判りますが、『普通の人』といった感じはしません。今もなんと言うか……"


(獲物を探す、狩人……いや、異常者に見えるんだが……)


 こっちの世界に来てから戦うようになったからか。

 何となく『戦ってきた』感じを出すやつはいたんだけど、あいつは違う。


『殺してきた』という感じがする。


 "声をかけるにしても気をつけてください。能力が表示されない相手です!恐らく偽装していると思います"


 マジかよ!早速懸念事項来る!?


 "ですが、ここは逆にチャンスです。少しでも情報が引き出せたら……"


(今後のためになる、か)


 試してみる価値はあるな。


 "相手がスキルを発動したら即座に伝えます!充分に注意してください!"


(了解。頼んだ)


 "私が付いてます、最悪やり取りはこちらで分析しますので気負わなくて大丈夫ですよ"


 それじゃ、行くとしますか。



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