デートのお誘い
「暇…」
あれから1ヶ月が経った。アイツの膝の上でアイツの仕事ぶりを見てる以外特に何もない毎日だった。
「どこか出掛けたい…」
ポツリとそう愚痴を溢すと
「ならば城下町へ行くか?」
と、ヴァルカードが言った。
「…え?良いの?」
「我の側を離れなければな。それに我も視察に行かなくてはならない」
「…魔王が城下町の視察に行くんだ…」
「王として民の生活を見るのは当たり前の事だ。お忍びだがな」
そりゃそうか、民の生活がわからなかったマリーアントワネットは民の怒りを買っていた。王に君臨する者は民の気持ちが分からなければ駄目なのかもしれない。それに町に王が来たら大騒ぎになるだろうしお忍びなのもわからなくもない。
「明日の昼に行くぞ。着るものはメイド達に準備させる。楽しみにしてろよ?」
「…ありがと」
私がお礼を言うとコイツは途端にニヤニヤしだし
「…ところでこれは初デートという事になるのかもしれんな」
「調子に乗るな!!!!」
いつものからかいモードになったのだった
この時私は知らなかった
城下町であんな事が起きるだなんて
お久しぶりです!リアルが多忙なのとシナリオが思い浮かばなくてだいぶ遅くなりました!次はデート回ですのでお楽しみに