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説明が説明になってないんですけど!





「気がつきましたか?聖魔獣様」



扉が突然開かれて、(私に比べれば)人間のような姿、でも翼がある人が私に話しかけてきた。



「…は?」



「転生召喚されたのに目が覚めず眠ったままで魔王も心配しておられましたよ」



「…はぁ」



魔王て



「魔王から聖魔獣様が目覚めたら玉座の間にお連れするようにと言われておりますので、とりあえずこの布で裸を隠して さぁ参りましょう」



「は?」


とりあえず説明をして



「説明は魔王直々にされるとの事ですので」



「アッハイ」



何故か口答え出来ずそのまま連れ出された。











「失礼致します。聖魔獣様をお連れ致しました。」




立派な作りの大広間、物語に出てくる魔王の部屋みたいなところ。



そして立派な椅子に座っているのがおそらく魔王であろう。


見た目は立派な体つきの成人男性…?整った顔をしていて筋肉もしっかりついている。日に焼けたような肌で健康的。


しかし体の至るところが彼は人では無いことを示している。胸には私にはよくわかんないけど紋章のような刺青が入っていて何故か力を感じる。そして頭には角、腰にはドラゴンのような尻尾。



うん、絶対魔王でしょコイツ



そう思っていると魔王が口を開いた



「そうか、よい。お前達は下がれ。コイツと二人っきりで話したい」



えっ



「わかりました。失礼致します。」



いや、待って!一人にしないで!


私の願いも虚しくさっきの人や兵士らしき者達は皆部屋の外へ出ていった。



「さて、聖魔獣。面をあげよ。」


「…」



魔王は立ち上がり、うつむいている私に近寄り顎を掴み顔を無理矢理引き寄せた



「…怯えずともよい。我はお前と話がしたいのだ。聖魔獣」



「…ろ…」


「うむ?」



「いいからこの状況を説明しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」













「…フハハハハハハハ!面白い!魔王を前にして第一声がそれとは肝が据わっている」



「いいから!説明しなさいよ!私はなんでこんな姿なの!?転生召喚って事はアンタが私をこんな姿で転生させたんでしょ!?」


訳もわからない状況で更に無理矢理顔を捕まれた私はブチギレて、思わず魔王に怒鳴った。



「嫌がらせだ」



「…は?」


「嫌がらせと言っている。お前を呼び寄せたのは人間側への嫌がらせだ」


「は、はああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?」











「お前はまだ名が無いからな、まず我から名を名乗ろう。我はヴァルカード、魔族の王だ。」



「…はぁ」



「この世界は人間の国『ヒューマガルム』と魔族の国『デーモガルム』で別れている。そして人間は我らを迫害し、日夜戦争中なのだ。」


「へぇ」


「そしてヒューマガルムは1000年に一度、聖女を転生召喚することが出来る。」


…ん?


「転生召喚って…」


「あぁ、そして我らデーモガルムはその儀式で喚ばれるはずの聖女をこちら魔族側に横取りすることが出来るのだ。難しいがな」


「つまり」


「お前は本来ヒューマガルムに喚ばれるはずの聖女だ」




せっ…


「聖女ぉ!?」


「ハハハハハ!そうだ!そういう事だ!」



「つまりヒューマガルムに対する嫌がらせで私を聖女から聖魔獣に変えて召喚したって事!?」


「うむ!」


いやうむじゃねぇよ!ふざけんな!


「それに悪い事ばかりじゃないぞ、聖女は子を成す行為をすれば力は失うが聖魔獣はそうじゃない。その膨大な力は残ったままだ。いつでもまぐわえるのだぞ」


「いやどうでもいいでしょそんな事!」


「どうでもよくはないだろう。大切な事だ。それに」



ヴァルカードは私を引き寄せこう言った



「我はお前を気に入った。我の伴侶になるがいい聖魔獣よ」




は?






はああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?

魔王ヴァルカードは聖魔獣を気に入ったようです()


ちなみに聖魔獣ちゃんは完全な獣ではなく二足歩行の獣人です

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