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6話冒険の始まり




今、僕はまた馬車に乗っている。

今度の行き先は冒険者ギルドだ。

冒険者ギルドにわざわざ馬車で懇切丁寧にしてくれたアウグストさんに白金貨10枚を貰う際に1枚を大金貨8枚、金貨10枚、大銀貨10枚、銀貨30枚、大銅貨1000枚、銅貨50000枚に崩してもらった。

ちなみに神様知識で知った事だが、貨幣を日本円で表すと、


白金貨1枚:1億円


大金貨1枚:1000万円


金貨1枚:100万円


大銀貨1枚:10万円


銀貨1枚:1万円


大銅貨1枚:1000円


銅貨1枚:100円


と言う感じになる。


実際この事を後から知って背中から変な汗が出てきた。


それは置いといて、お金をもらう際に兵士達の亡骸を渡しておいた。

アウグストさんは一瞬悲しい顔に見えたが、それから、僕に優しく微笑んでくれた。




「ユウト様、そろそろ到着致します」


馬車を運転している人がそう言った。


「わかりました」


やっと着く、冒険者ギルド。

今からどういった事をしていくか楽しみだ。



ーーーーーーーーーーーーー


ギルドの見た目は田舎の居酒屋の用で僕が知っているものより3倍は大きい。


中に入ってみると体に傷がたくさん入っている人や獣人っぽい人や女の人と色んな人がいた。


でも女の人のほとんどが受付の人ばかりだった。


受付の人達は皆美人だった。

この世界でも女の人が受付をするのが主流なのか。


やはり女の人の方が印象が良くなるからな。


そうやっていろいろ考えたり眺めたりして受付に並びようやく自分の番が来た時、図体のデカい男に割り込まれた。


「ちょっと、割り込みしないでください」


そういうと男が振り向き怖い顔をしながら

「っんだよ、俺は急いでんだ。邪魔すんなよガキが」


といって僕のみぞを殴ってきた。


どの世界でもこういった人はいるものなんだな。


僕は素早くその拳を取り、そのまま腕を腰の方まで持っていき拘束した。


「順番は守ってください」


「わ、悪かったよ」

男は床に横たわらせられながら詫びた。


そうこうしていると周りがざわざわしてきた。


「すげーぞ。あのガキ、Cランクの冒険者を一瞬で」


「お前見えたかよ」


「いいや」


「とんでもねー新入りがやって来たな」


僕は聞かなかったフリをし、受付に行った。


「あの〜災難?でしたね」

受付の女性は微妙な顔をしてそういった。


まぁそう思えて当然なことが起こったのだから、ほんと災難だ。


「そうですね。僕もびっくりしました」


「今日はどのようなご用件でしょうか」


「冒険者登録がしたいんですが」


「わかりました。では、この用紙にご記入ください。代筆はいりますか」


「いえ、文字は書けるので大丈夫です」


そう言って、手渡された用紙を受け取った。


自分の名前と特技、年齢と最低限しか記入する必要が無いみたいだ。


「書けたので、お願いします」


「はい、大丈夫ですね。それでは血を一滴このカードに垂らしてください。そうすることによって魔力や個人ステータスがカードに登録されますので」


受け取ったカードは分厚い紙をカードの形に切り取ったようなものだった。


ユウトは言われた通りに渡された針で指先を刺し血をカードに垂らす。カードは一瞬光ったあと血が触れた場所からみるみる紙のようなものから鉄っぽいものえと変わって行く。


「これがギルドカードになります。魔力を込めると名前とランクが浮き上がります。ランクが上がることによって素材も変わってきますしギルド側のサービスも充実していきますから頑張ってくださいね」


ランクごとにサービスが変わってくるのか、 やっぱり実力主義なところがあるな。

強さで良し悪しを決めるのは僕は好きになれないや。全部が全部そういうわけじゃないと思うけど。


「最初はGからのスタートとなります。それでは冒険者についての説明は必要ですか?」


「すみません、その前にここの領主のアウグストさんから紹介状を書いていただいているのでそれをまずお渡ししてもいいですか」


そう言い手紙を受付の人に渡す。


「拝見しても」


「はい、いいですよ」


彼女は手紙の封を開き目を通していく。

それから席を外し、手紙を持って誰かに渡しに行った。


それから少し経つと戻って来た。


「ギルドマスターがお呼びですのでついて来てください」


言われるがまま僕は彼女について行った。


そして応接室のようなところに連れてこられた。

彼女がドワをノックする。


「ギルドマスター、連れて参りました」


「入って来てくれ」


扉の反対側から声がし、彼女が扉を開けてくれ通された。

ユウトは案内されるがままソファーに誘導され、そのまま座った。


目の前にいるのはガタイのいいおじさんだった。

その人は、それなりに歳を重ねた50代の人のように見えた。でも筋肉が並みじゃないくらいついていてレスラーを思わせるようだった。


「レギン・カーストという。これからよろしく頼む」


レギンが握手を求めて来たのでユウトは軽く握手を交わす。


「ユウトと言います。こちらこそ、よろしくお願いします」


「それでな、ユウト。アウグスト殿からの手紙の内容を簡潔にいうとオーガとオークを一人で倒したのは本当か?」


レギンが温和な表情から少し冷たくなったのを感じた。


疑われているのか。

いや、疑っているなら手紙が本物かまず問いただすはずだ。

ということは、あの手紙が本物だとわかっていて聞いているのか。


「そうですね。どちらも数体ほど倒しました」


「その歳でオーガとオークを倒すか。討伐難易度はオーガがCでオークがDだ。それを一人で数体倒すとは、君は冒険者ランクB相当の事ができるというのか」


レギンは手紙を話半分として聞いていたのか少し驚いていた。


「実をいうとギルドの説明を受ける前に手紙を渡したのでBランクの冒険者がどれだけすごいのか僕にはわかりません」


「普通は冒険者じゃなくてもわかる事なのだが君は田舎の村から来たというから常識に疎いのだろう」


僕が田舎から来た設定は手紙で知ったのだろう。


「ギルドの説明をする前にエレン様やサーシャ達を助けてくれた事礼を言わせてくれ。ありがとう」


レギンが頭を下げてきた。


「僕は街を目指していたところたまたまエレン達のピンチに遭遇しただけです。大したことはしていません」


「そう言ってもらえると助かるよ。エレン様やサーシャはこの街に住むものからしたら孫や娘も同然だからな」


レギンは優しく微笑んだあと今度は怪しくにやりと笑って質問する。


「それにしてもエレンとはなかなか君も隅に置けないなぁ」


レギンは高らかに笑った。


この話のムードを変えたいためにユウトは話を変えた。


「その話は置いといて、ギルドの説明をお願いします」


「なんだ、聞いてから来なかったのか?」


「……はい、すいません。ここで話してもらえればと思いまして」


「そうか、まず冒険者にはランクがあってギルドカードのランクはG〜SSSまである。 SSSに関しては、過去10人ほどいて現在は5人だ。2年前までは6人だったんだが、魔王軍との戦争で死んでしまってな」


レギンさんが悲しそうなことから面識があったんだろうな。


SSSランクがどれだけ強いのかわからないけど相当の相手だってことはわかる。

用心しておこう、会わないように。


「すまねぇー、今する話でもなかったな。忘れてくれ」


レギンは恥ずかしそうにしていたがユウトが軽く微笑むとレギンは話を戻して話を進めた。


「カードはGからFランクはアイアンカード、EからDランクはブロンズカード、CからBランクはシルバーカード、Aランクはゴールドカード、 Sからは白金ミスリルカードとなる。

そしてさっき話した SSSランクの奴らはブラックカードと言われる。昇格はギルド独自の判断になるから公表はしない」


SSSランクって呼ばれるのだからさぞ人外でしょうこと。

ゲームでお馴染みの勇者もその中に含まれるのだろうか。


まぁ、ここは異世界だから本当に人間以外の人種がいるんだろうけど。

勇者なら会ってみるのもいいかもな。









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