2話初の魔物との遭遇
あれから15分ほど歩いた。
「はぁ、それにしても、このマップで見るからには街までこのまま歩くと2〜3日はかかるなぁ」
そう思いながら歩いていると、叢からスライムが2匹出てきた。
この世界に来て初めて魔物を見た。
水色で透明感のある大体バスゲットボール1個分の大きさの魔物だ。
それにしてもよかった。いきなり熊なんて現れたらどうしようかと思った。
とりあえず、人生初遭遇の魔物だし鑑定してみよう。
[個体名]スライム
[レベル]3
[体力]20/20
[魔力]5/5
[攻撃力]10
[防御力]10
[俊敏力]20
[魔攻撃]1
[魔防御]1
もう一匹の方も同じステータスだ。
と、その時一匹のスライムが突進してきた。
それを僕は難無く交わした。
相手がすごくゆっくりと動いているように見える。
武神の加護のおかげだろうか、いきなり攻撃されたにもかかわらずあっさり避けられた。
これなら余裕もあるし、少し試したい魔法があるから実験してみよう。
手に魔力を集中し、イメージして、
「凍える冷気」
冷気が2匹のスライムを包んでいく。
15秒ほど経過して冷気が散るとスライムがピクリとも動かず固まっていた。
「うわぁ、カチコチ」
これは絶対死んでるな。
そして、ふとステータスを見るとレベルが5になっていた。
スライム2匹でレベル5ってけっこう上がったなぁ。
というより結構あっさり魔物とあったな。
歩いてたった15分で遭遇するとは。
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それから歩いて行くと、ゴブリン5体とウルフ3匹とあって倒していくとあっという間に夜になっていた。
ゴブリンは、だいたい身長130〜140の子供サイズで全身緑色の魔物だった。ついでに言うと鼻も長かった。
ゴブリンは複数で攻撃してきたので多少焦ったが意外と動きを見きれていた。
そしてゴブリンの動きに合わせて氷で作ったロングソードをアイスキャノンの要領で飛ばし、相手を絶命させた。
そしてそのゴブリンの亡骸はとてもグロくて吐きそうになった。
人間の形に似ているのが僕の吐き気に拍車をかけていたのだと思う。
これはおいおい慣れていくしかない。
ウルフの方はそれなりに素早かったが、僕よりは遅かったので今回は遠距離攻撃はせず近距離で勝負しようと思った。
相手が僕に向かって攻撃してきたのを氷で作った剣で受け止めながら流してその間にもう片方の手で即座に剣を形成して攻撃して倒した。
まあこんな感じでやっていたらそれなりにレベルが上がった。
そして今の僕のステータスがこれだ。
[名前]ユウト・ホシノ
[種族]人間族 [性別]男性 [年齢]18歳
[レベル]30
[体力]5670/5670
[魔力]50,600/50,600
[攻撃力]37,500
[防御力]40,000
[俊敏力]38,000
[魔攻撃]58,750
[魔防御]62,100
天体観測魔法
羅針盤座Lv10
コンパス座Lv10
ハト座Lv10
時計座Lv1
顕微鏡座Lv10
水瓶座Lv5
魚座Lv3
牡牛座Lv3
双子座Lv3
蟹座Lv3
獅子座Lv3
蠍座Lv3
牡羊座Lv3
山羊座Lv3
天秤座Lv3
乙女座Lv3
射手座Lv3
蛇遣い座Lv5
彫刻室座Lv2
六分儀座Lv5
前まで基本的なことは体力と魔力だけだったが攻撃力などが表示されるようになった。
そして星座の数も増えた。
そして新しく増えた星座の力、それとレベルが上がった水瓶座を見ていく。
水瓶座Lv5
15メートルの立方体までの大きさのものを氷で形成可能。大きさによって片寄るが、だいたい100まで生成可能。氷の温度は調節することができる。
武器:氷刀雪丸
魚座Lv3
水属性の魔法が作戦級まで使用可能。
牡牛座Lv3
自分の身体能力を最大10倍まで上げることができる。
双子座Lv3
今まで自分が見てきた魔法を10分間適性がなくても使用可能。だが、使用したら双子座の能力は30分間使用不可。
蟹座Lv3
自分の武器に斬撃と突きに特化した魔法が使用可能。
獅子座Lv3
??????????????????????。
蠍座Lv3
両腕、両脚に蠍座特有の防具を装備を可能にする。
土属性の魔法を戦闘級まで使用可能。
蠍座の能力使用時以外にも毒物の態勢を自分は得る。
毒物の態勢は蠍座の能力を使用したことにはならない。
牡羊座Lv3
縦2メートル横1メートルまでの長方形の反射シールドを1つまで展開可能。反射シールドは、あらかじめ物理攻撃か魔法攻撃かの片方を選択して選択した方しか反射することはできない。
山羊座Lv3
闇の炎で作った火属性魔法が使用可能。
天秤座Lv3
触れたものを最大10倍まで重くしたり、軽くしたりできる。
乙女座Lv3
半径250メートルの植物を操ることができる。
射手座Lv5
魔力で矢を無数に生成する事ができる。
武器:プラグマ
蛇遣い座Lv5
欠損した体の一部までの怪我を回復させることができる。
彫刻室座Lv2
自分の半径2メートル、半球の形に結界を張る事ができる。
六分儀座Lv5
あらゆるものを立体的に見たり、測定することができる。
すげー、これで黄道十二星座コンプリートだよ。
まぁ昔は十二じゃなくて十三だったんだけどね。
十三だとしてもコンプリートだけどね。
っていうか、これ結構強いしこんなに種類が多いと戦術の幅が広がるな。
でも、この獅子座の?????はいったいなんだろう。
ちょっと心配?というより怖い!だから街に着いてからのお楽しみということにしよう。
あと射手座と水瓶座の武器と蠍座の武具っていうのはなんだろう。
この武器を2つとも出して見た。
レベル30になったおかげか1つの星座を最大3つまで同時に使用できる。
まず射手座の武器は当たり前だが弓だった。
プラグマは長さはだいたい1メートルほどで装飾は黒を基調としていて所々に金色が入っていた。
僕の世界であったような木でできたものではなかった。
触れた感触からすると、プラスチックに似ていたが、それともまた違うものだと思った。
もう一つの水瓶座の武器は刀だった。この刀、雪丸は刀全てがまるで雪原のような白に少し青が混ざったているような色でとても美しかった。
形は昔じいちゃんの家で見せてもらった日本刀と同じだった。
「っていうかこれ、およそ人間が作れる領域の武器じゃないな」
それほど二つの武器は根本的に何かが違うと思わせる出来でどちらも僕の手にしっくりくる。
「神様、これは少しやり過ぎな気がします。……というよりこれどうやって元に戻すんだろう」
とれあえず、消えろと念じると消えてくれた。
切り替えて、せっかくだから新しい魔法を使ってみようと思う。
というわけで彫刻室座の力で結界を張ってみた。
この魔法は野宿にはとても重宝するべき魔法だ。
「一人では安心して寝れないのはわかってたからなぁ。今日中にとれて良かったよこの星座」
もしとれてなかったら、朝起きれず気がついたらすでにあの世ってことになってたかもしれないな。
その後は神様からもらった食料を食べて寝ようと思ったが寝具がないことを忘れていた。
「そうだ、氷で寝具を作ればいいんだよ」
ちょっと皆さん。
おい、こいつ頭大丈夫か、なんて頭の中で考えるのはやめてください。
安心してください。氷の温度は調節が自由ですし、魔法で作るので体温で溶ける心配はありません。
「氷の創造」
氷で作られた寝具はまるで高級店のかき氷屋さんで作られたようなふわふわのかき氷のようだ。
それじゃあ寝るか。
明日はどんなことが待っているのか楽しみだ。
それじゃあ
「おやすみなさい」