表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

1話神様からもらった天体魔法


目が覚めると森の中で横たわっていた。

なぜか僕の手に本が握られていた。


"侑斗くんへ"と表紙に書かれた本だった。


これでは本というよりどっちかというと手紙のような表紙の本だな。

ふと手元にあった本を開くと消えてしまった。すると突然すごい勢いで頭の中に何かの情報が流れてきた。それが終わると、この世界の基本的な知識と魔法の使い方だということがわかった。

でも、本当に基本的な事だけだな。しかもけっこう大雑把だし。

ん………………それに途中で終わってるじゃないか。


「うっぷ………………」


ヤバッさっきの頭の中に流れてきたのが今頃になって気持ち悪くなってきた。

絶対頭の中の処理速度オーバーしたから。



「ふぅ ちょっと楽になった。」


それよりまず、いろいろ試していこう。

確か、流れてきた知識によるとこの世界にはステータスというものがあることがわかった。

ステータスオープンというと自分のステータスが見られるらしい。

そういえば神様が僕のために作ってくれた魔法があったんだ。今から楽しみだ。


「ステータスオープン」



[名前]ユウト・ホシノ

[種族]人間 [性別]男性 [年齢]18歳

[称号]転生者 神の使徒 天体観測者

[レベル]1

[体力]250/250

[魔力]20,000/20,000


[固有魔法]

天体魔法

水瓶座Lv3

羅針盤座Lv10

コンパス座Lv10

ハト座Lv10

時計座Lv1

顕微鏡座Lv10


[加護]

創造神の加護Lv10

魔法神の加護Lv10

武神の加護Lv10




「…………」


何かすごいことになってる。魔力2万てレベル1なのに高くないか。

あっこの天体魔法って書いてあるのが神様が作ってくれた魔法なのかな。

ステータス画面の天体魔法を押してみた。


天体魔法

星や星座に関係のあるものが魔法となって形作られたもの。


「こ、これは僕の趣味を体現したような魔法じゃないか。まるで夢のようだ。神様ありがとう。」


あまりのうれしさにテンションが上がってしまった。

でもこの天体魔法の下に書かれている星座はどんな能力なんだ?


羅針盤座

詳細な地図と道案内をするマップを表示


コンパス座

アイテムボックスや転移が使える


ハト座

今までにあったことのある人物と通信して話すことができる。


時計座

今はまだ現在の時間を表示するだけ。


顕微鏡座

鑑定が使用可能。そして戦闘中の相手の観察力が増大。

幻術や魅了を無効。


水瓶座

3mの立方体までの物体を同時に5つまで氷で生成可能。氷の温度は調節自由。


「黄道十二星座の中で水瓶座だけ入ってるのはたぶん僕が1月21日生まれの水瓶座だからなのかな」


「もしもし」


「この声もしかして神様ですか!」


「ああそうだよ。僕が君に渡した本読んでくれたかな?」


「えっと、読んだといいますかながれてきたといいますか。」


「まあなんでもいいや。とりあえず読んでくれたんだね。けどまだ途中だっただろ。あれは、続きは僕の口で伝えたかったからさ。」


なんて面倒見のいい神様なんだ。


「この世界のことは大体頭に入っていると思うけど君の魔法、固有魔法といってとても珍しいんだ。なんたって百万分の一の確率だからね。だから使い方がわからないと思うからコンパス座のアイテムボックスの中に入門書のようなものを入れといたよ。魔法がない世界から来たんだ最初は難しいと思うけど君なら使いこなせると信じてるよ。そのほかにもアイテムボックスの中にいろいろ入れてるから活用してね。」


「ありがとうございます。神様いくつか質問していいですか?」


「いいよ」


「では、神様は創造神様なんですか?」


「そうだよ」


「僕の加護に創造神様以外にも加護があったんですがなぜですか?」


「それは、君に必要だろうと思って頼んでおいたからだよ。」


「僕のためにわざわざ本当にありがとうございます。ではもう一つ神様からもらった知識で確か魔王は一年前に倒されてますよね。僕に何か使命とかあるんですか?」


「使命か。そういうのは特にないよ。君は良い事をして死んだ。だから次の人生はちゃんと楽しんでよという意味でここに連れてきたんだ。君のやりたいようにやればいいさ。僕は君をずっととはいえないけど、見守っているよ。」


「何から何までありがとうございます。僕、お礼言ってばっかりだな。」


「ハハハ、いいんだよ。けどそろそろ時間だ。暇があったらまた連絡するよ。じゃあね」


神様、最初適当な人だと思ってすみませんでした。


「じゃあ神様が言っていたアイテムボックスの中身見ていきますか。」


魔力を指先に集中させて円を描くと黒い穴ができた。それを指で拡大して中身を取り出した。


けれど魔力の扱い方なんてならってないのに出来てしまった。


そしてアイテムボックスの中に入っていたのは、さっき言っていた入門書と一週間分の食料と村人の服だった。

あっ自分の服装を見たら制服のままだった。

制服のまま街なんて行ったら絶対浮いてるか絡まれてるかしてた。

神様ほんとに気が利いている。今から着替えておこう。


そして僕は入門書を手に取りながら水瓶座の魔法の試運転をしていた。

この世界の魔法は属性だけではなく規模でも分類されているとさっきの本で流れてきた知識で知った。


規模では、動作級、戦闘級、作戦級、戦術級、

戦略級、国防級、大陸級、世界級といった8段階に分類される。


動作級:一つの動作を代替できる程度の魔法。


戦闘級:一つの戦闘の行く末を左右する魔法。

敵小隊、または味方小隊の運命を決すること

ができる魔法のこと。


作戦級:二つから三つの戦闘をまとめて左右する規模

の魔法。


戦術級:城一つを左右する規模の魔法。


戦略級:一つの戦争を左右する単一の魔法。


国防級:国家一つを左右する魔法。


大陸級:大陸一つを左右する魔法。


世界級:世界の存続、法則、運命を左右できる魔法。


うーん、でもこれ作戦級の規模の魔法がせいぜいだと思うんだけどなぁ。


他にも僕は持ってないけど属性魔法では、火属性、水属性、風属性、土属性、光属性、闇属性、無属性の七つの属性がある。


天体魔法は有用だけど属性魔法も捨てがたかったなぁ。


まず僕は動作級の規模魔法に取り掛かってみた。

魔力を手に集めて50cm大の氷の塊を飛ばしたりしていた。


「氷の大砲アイスキャノン


この世界では、魔法に詠唱というものがある。

だけどある程度修練を積んだ魔術師なら無詠唱で魔法を発動することができる。

だが、戦略級以上からは無詠唱で発動することはできるが多少威力が落ちる。

これも流れてきた知識。


でも無詠唱で発動はできても最初はそれほどスピードは出ていなかった。

それでも10発くらい打ったらそれなりの早さと威力になった。

次は同時に5つの氷の塊を生成して打った。今度は命中率になんがあったが5回もしてたら改善された。

今度は氷の塊ではなくロングソードを形成しようとしたが、


「う〜ん。剣の形に魔力操作するのは想像していたのより難しいな。」


どうしてもまっすぐにならないんだよな。

入門書を読むとイメージが大切と書いてあった。

剣の構造は握りがあって鍔があってその上に剣身がある。


「氷の創造アイスクリエイション


今度のは明確にイメージできたのか剣身が曲がらず想像通りのロングソードが生成出来た。

これが出来てしまえば5つ同時に生成するのも時間はそうかからなかった。

ある程度魔法も使えるようになったしここにずっといるのもなんだからそろそろ街を目指そう。


僕は羅針盤座の魔法のマップを表示して僕は近くの街に向かって歩を進めた。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ