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俺TUEEEのに無力です  作者:
バトラーの見る夢/後編
58/82

この章のまとめと次章に向けた用語等

・この章の内容

 過去編終わり。色々と嫌なことが多くあったけど、嬉しいこともあったので頑張ろうと思った(小並感)。



・用語・基本設定等


舞台となっている世界:

 『魔法力』と呼ばれるモノがあらゆる物に遍在してる。その影響で超生物だらけ。地球人だと羽虫にぶつかっても死ぬ。料理を食べても死ぬ。風景を見るだけで目が潰れて脳に障害が残る。

 人は超人。魔法力が多い人らを中心とした貴族制社会。社会制度の安定のために努力は基本的に悪徳。技術発展等にも各種制約が課されている。


魔法力:

 色々なものに含まれる。様々な強化や不思議なことを起こす謎の力。平民はとらないと死に至るが貴族はとりすぎ注意な栄養素的な側面がある。これが多い人と少ない人とでは別生物といえるほどの差がある。


魔法:

 魔法力の発露の一つ。ある程度以上の魔法力が必要であり、基本的に平民には使えない。貴族にとっては嗜み。各一門は固有の魔法を所持している。


時空コンピューター・ナノマシン・生体エネルギー炉:

 主人公が地球の弟から渡された不思議な力。宇宙人由来らしい。無限に近いエネルギーを発生させ、時空を超えた情報の蓄積をし、物質の操作、各種観測等々が出来る。

 これによって主人公は実質不死身。物質の創造(正確には変換)やエネルギーの物質化、物質のエネルギー化も出来る。ただし、主人公による認識が必要なため想像すら出来ない存在の創造はできない。またナノコンピュータの作用が必要なので、触っていなかったり、血液を撒くなどで散布されていなかったりすると関与できない。

 『時の超克』と名付けた方法で時間を戻すことも可能。認識の為に時空コンピュータ経由で情報を過去の自分に送る。非常に負荷が大きいので短い時間しか戻せない。戻した後は時空コンピュータ等がビジー状態となり、活動に制限がかかる。


魔晶石:

 利用しやすい魔法力を大量に含む鉱石『魔鉱石』を精製したもの。電気の様に様々に利用されている。魔法を使えない一般庶民にとっては生活必需品。


転移石:

 魔鉱石の中でも特に大きく、蓄積魔法力の多い物。主人公が地球から放り出された過去の自身を回収するために必要な為にそう名付けた。過去に移動する為にも必要。よって二個確保する必要がある。


執事:

 この世界の執事は武芸百般、各種礼法に通じた超人。基本的に貴族の中でも特性があった人がなる。主人のためなら死ねる。一生に一人にしか使えない。主人が死ねば殉死するのが美徳。ただし、後述の『執事の穴』の関係もあり、自由に殉死することは認められない。


バトラー:

 最高の執事という意味の称号。一時代に一人しか襲名できない。男爵という爵位も付随する。時空コンピュータ等を利用した、一種の『インチキ』で主人公が襲名した。


執事の穴:

 執事養成機関。正確にはバトラー養成機関。バトラーが死亡した際に次のバトラーを育てるために開かれる。入門者は次々代のバトラーを育成する義務を負う。具体的には適当な人材を執事の穴に推薦する、次に執事の穴が開かれた時には講師側として育成に協力する等である。そのために入門した場合、バトラーになった者以外は次々のバトラーが選ばれるまで殉死が許されない。後述の九伯家は対北方蛮族の人材育成の為に支援していた。『縮地』という瞬間移動の技なども伝わる。


スチュワート:

 執事以上の実力を持ちながら、執事の心がけに欠ける出身者に対して執事の穴が贈る称号。人数制限はない。ただし、稀にしか存在せず一般には知られていない。要注意人物としての回状の意味がある。従って、大貴族は雇わない。


竜安寺家(商会):

 主人公が世話になった。九伯家当主の隠し子である竜安寺富蔵が立てた家。竜安寺商会という大きな商家。商人としては竜安寺商会。特殊な馬や『船』による輸送が強み。北の地との独占交易で大きな利益を出しているが、この収益は九伯家への寄付に消えている。他にハガン候から任されている領地の経営もしているが、これは大きな赤字。九伯家との関係は極秘事項。ただし、相続権の主張を九伯家からは警戒されている。後述の竜安寺家(ナウル伯)とは疎遠ということになっている。


竜安寺家(ナウル伯):

 富蔵の息子である権蔵立てた家。戦争での功績を認められ貴族に叙勲された。ナウル伯だが実質の統治領はファームル伯領。内政に口を挟める家令としてスチュワートがいる。九伯家から警戒されているのは商家の竜安寺家と同じ。前述の竜安寺商会とは疎遠ということになっている。


九伯家:

 九伯家は通称。九つの伯爵位を持っていたことから付いた。現在は九つ以上の爵位を持つ。神代から続く名門。国内三大勢力の一つ(他の二つは『王家』と『公爵家』)だった。北方遠征の失敗で落ち目だがそれでも国内屈指の大貴族。


北方辺境伯:今は存在しない爵位。以前は九伯家が有していた爵位の一つ。ハガン候に領地の多くを取られて、解雇された騎士も多い。


公爵家:

 国内三大勢力の一角。常にそうなるようにバランスを図ってきた。「知」の一門とされる。秘伝の魔法は噂では『人を操る』。公爵本人曰く『偶然を必然にする』魔法。九伯家の当主に言わせると成り上がり(神代から続く家柄ではない)。


王家:

 絶対王政と言うほどに王の勢力は大きくない。ただし、王の実力は段違いと目されている。王は『全ての魔法力を統べる魔法』を使うとされる。少なくとも北の大地を焼き払うのに留まらず、溶岩に沈める程度の火力を出すことが出来る。


ハガン候:

 北の民(蛮族)が王国に冊封されて作られた爵位。領土は元々勢力に治めていた北の地に、九伯家の北方辺境伯領の大部分を加えたもの。非常に大きな勢力。もっとも彼らに統治の意思はない。新たな領地の治政は竜安寺商会に丸投げしている。


北の民:

 蛮族扱いされている。魔法力は多いが魔法は使えない。その分、肉体が強化されている。体を動かすことが好き。戦うことは大好き。王国民と違い努力は悪徳ではない。


北の地:

 魔法力の豊かな地。産出される全ての物品は王国では高く取引されている。


ファームル伯ザルグ家:

 ファームル地方の領主。神話の時代から続く名門。古きを今を伝える家柄。一切の変化を嫌い、それは保守や守旧という次元ではない。ザルグ家は男性が次ぐ習わしだが、女性が生まれやすい。そのため婿を迎え入れることが多い。また魔法力に恵まれた血統でもある。その血統と生活習慣から『魔血病』が発症しやすい家柄。


ファームル伯領:

 極めて高い農業生産力を持つ地域。統治していたザルグ家の方針もあって未開発な田舎だった。竜安寺家によって開発され年々豊かになっている。現在では竜安寺(ナウル伯)が実質統治している。


魔血病:

 高い魔法力を持つ高位の貴族がかかりやすい病気。肉体が自身の魔法力に耐えきれずに起きる。肉体の鍛錬や魔法力の放出によって発症を抑えられるが、王国は努力を醜いとするために、その伝統に忠実で生来の魔法力が多い名門貴族ほど罹病しやすかった。現在では治療法がある。


ナウル伯領:

 三流貴族の保有してた貧しい土地だった。そこを歴代ナウル伯が開発させて豊かにした。その主要開発者の中には竜安寺商会も入っていた。現在は前ナウル伯ボルグが徹底した徴発をしたために壊滅的な状況になっている。

 ナウル伯竜安寺家家令スチュワートが実質的な統治者。


暗殺者ギルド:

 王立三大ギルドの一つ。残りの二つのうち一つは職工組合(主に技術開発の抑制をしてる)で、残りの一つは人によって違う例の三大○○。執事の穴をライバル視している。個に仕え主を絶対とする執事と異なり、王国の秩序維持に価値を見いだす集団。執事と同じく鍛錬や努力を厭わない。ただし、その力は変化を嫌う王国の文化を反映して、現状維持の為の力として作用している。



・人物紹介


バトラー:

 主人公。過去ばかり見てる女々しいアラフォー。日本出身。『不可能を可能とする(金溶かし)』の二つ名を持つ。この世界での評価は最強・最高の執事。評価とは裏腹に「羽虫に負ける肉体」「女々しい精神」「魔法力無し」「時空コンピュータでカンニングしないと何も知らない・できない」おじさん。「弟からの贈り物(時空コンピュータ等)」のおかげで「不死身」「未来について知る」「実質無限のエネルギーを応用した物質精製」「情報の引き継ぎ」等々ができる。竜安寺貴子を助けるために誘導されて未来より参上(148代目)。6600年以上情報を受け継いできた。ただし、確実さを求めると同時に所持してる過去の情報を有効に利用するために小幅な歴史修正しかしてこなかった。


竜安寺富蔵:

 未来からやって来た少年時代の主人公を保護した。竜安寺貴子の祖父でもある。竜安寺商会の会頭で金持ち。九伯家当主の隠し子。


竜安寺権蔵:

 富蔵の息子。竜安寺貴子の父に当たる。貴族の一族と称する女性を妻に迎え貴族(ナウル伯)になった。子供を作れない魔法をかけられている。ファームル伯領を乗っ取ったと噂されている。開発したファームル伯領の利益を各貴族に分配し安定した立場を作っている。


竜安寺幸子:

 富蔵の妻。故人。彼女と節子の死によって権蔵がファームル伯領の僭主の道を歩むこととなった。


竜安寺節子:

 富蔵の娘で権蔵の妹。故人。貴族と結ばれて子供を作れない魔法を破られることを危惧されていた。生前は主人公の指を千切りコレクションするのが趣味だった。でも懐いていた。その主人公が選んだ壊れやすいオルゴールがお気に入りだった。


スチュワート:

 今は亡きファームル伯夫人アンリを主君と仰ぐ。主君の愛したファームル伯領の復古的な回復が宿願。そのためには竜安寺家の否定が必要であり、徹底した没落をさせんと画策している。竜安寺富蔵との約定により彼が生きている間は直接動くことができない。バトラーとは執事の穴に入る前からの知り合いであり、友人としての側面もある。


アンリ:

 故人。ファームル伯レオンの妻。ザルグ家出身でレオンを婿に迎えていた。またザルグ家の女性なので例に漏れず『魔血病』を発症していた。高笑いが特徴的だった。伝統を重んじるザルグ家の女性らしく“貴族らしい貴族”。娘が一人いたらしいが行方不明。


レオン:

 ファームル伯。行方不明。保守的だが領民には慕われていた。ザルグ家の分家の思惑もあり生存扱い。当然ながら、次のファームル伯は立てられていない。


フィリップ:

 九伯家当主。富蔵の父。平民は人のうちに入らない。血族への意識は強い。富蔵に孫が出来ることを許さず、魔法によって子供を作れなくしたり暗殺したりといった手段を講じてきた。富蔵は飼い殺しに近い状態だった。富蔵の母・妻・娘の仇。


フローラ:

 執事の穴出身。九伯家ゆかりの者。特定の主はもっていないが、九伯家に仕えている。バトラーの虹色軟膏によって死亡状態から復活した。代償として魔法力のほとんどを失った。その状態では帰陣も叶わず、執事の穴出身故に自害もできなかった。恥辱と絶望の中いずこかへと去った。


マルス:

 執事の穴出身。九伯家ゆかりの者。フローラとは祖父が同じ親戚。彼女を相棒としていた。特定の主はもっていないが、九伯家に仕えている。フローラが死んでいると思っている。


公爵:

 正式にはデューク・コロネル。『公爵』は一人しかいないので一般的には『公爵』と呼ばれる。正確には公爵家の当主を指す。そうは見えないが頭が良いらしい。色々と怪しい人。「ポポポ」と鼓を打った様な笑い方をする。


ファロス:

 執事の穴の同期。公爵、または公爵家に仕えている様子。一時期バトラー襲名が確実視されたほどの実力者。ただしバトラーになる気はなかった。


ハガン候:

 本名、カガチ・デ・ワノフ。規格外の実力を持つ。元蛮族の族長だが冊封されてハガン侯になった。戦うことが大好き。バトラーとは友人。


(以下、第一部の主な登場人物で次章から再び出る予定)


竜安寺貴子:

 存在が空気なヒロイン。次の章ではようやく話の中心になる予定。エピソードを短縮しないと話が終わらないが、短縮しすぎると主人公の動機が弱くなるジレンマを抱えた存在。第一部と同じく扱いの難しい人。


松尾左陣:

 主人公が来た未来では竜安寺貴子に仕えていた使用人だった。その時は主人公の兄貴分だった。エピソード大幅カット予定。


ベアトリクス:

 主人公が来た未来では竜安寺貴子に仕えていた使用人だった。そこでは没落貴族であり、売られたり、虐待されたり、暗殺術を叩き込まれたりと散々な目に遭ってきた様子。こちらでも没落貴族ではあるが親は裕福で幸せそう。ヒロインの様だがバトラーに買われることがなくなったのでエピソードがなくなった。


花代:

 主人公が来た未来では竜安寺貴子に仕えていたメイドだった。そこではボン・ボン・ボンの「樽」体型の熟女だった。年齢的には主人公にもっとも相応しいヒロイン(それでもかなり年下)。


リチャード:

 主人公が来た未来では王弟ジョンの四男。その時は竜安寺貴子の婚約者。基本的に善人。後述『藤原安寿』とは相思相愛の仲だった。


藤原安寿:

 主人公が来た未来では同級生だった。善人。平民ながら魔法力に恵まれており準貴族扱い。治癒魔法の天才。リチャードとは相思相愛だった。ゆえに竜安寺貴子の恋敵。

 エピソードを細かく書くと終わりそうもないのでリチャードともども大幅に話を端折られる予定の人。


五月女美菜:

 主人公が来た未来では同級生だった。善人。平民ながら魔法力に恵まれており準貴族扱い。竜安寺貴子のライバル。格闘に才能があるが戦いは嫌いだった。

 上と同じくエピソードがさわりだけになる予定。


ピエール:

 主人公が来た未来ではラントット伯にしてキノサ宮中伯の子息で九伯家の跡取りだった。竜安寺貴子に横恋慕していた。

 エピソードが削られていく中でできるだけ残したい人。

 

メアリー:

 主人公が来た未来では同じ学校に通う同窓生だった。公爵の娘。のんびり喋るおっぱい。

 ちょこちょこ顔を出す予定がエピソードのほとんどが短縮される予定のために別にエピソードを作る予定の人。



・情勢

 貴族制だが、その貴族も公爵家の画策もあって、常に三大勢力が牽制しあう体制。

 王・公爵・九伯家の体制だったが、王と九伯家当主の個人的な友好関係によって竦み合いが崩れかかっていた。しかし、九伯家の影響力が激減し、王は近々崩御予定、さらに九伯家の当主自身も高齢という条件によって異なる形で崩壊しつつある。当面は王・公爵・ハガン候の睨み合いと思われている。

 未来では王・王弟・公爵の三者による体制になっていた。


竜安寺(商会):

 九伯家を資金援助しているが、相続の問題もあり関係が近いわけではない。むしろ独占交易をしているハガン候に近い。


竜安寺(貴族):

 弱小の新興貴族なのに利権を多く持ち、スチュワートにも狙われている為に後ろ盾を探している。中小貴族に利権をバラ撒いて味方に付けている状態。未来では娘を婚約させるほどに王弟派。


九伯家:

 三大勢力とは見なされなくなったが変わらずに大貴族。減封の為に家臣団の維持が困難になっている。台所事情は厳しい。竜安寺商会の支援で持っている部分がある。一応は息子としてそれなり富蔵を信用している当主は高齢。未来では王の支持グループ。


ハガン候:

 影響力としては三大勢力の一角になるべき存在。しかし政治に興味がない。多大な利益を発生させるハガン候との交易権は竜安寺家の主要な権益と見られている。


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