終章 解
方程式には多項式というものがある。
変数を二つ以上持つこの式は、単独では解を求めることが出来ない。
解を求めるには未知数である変数を、何らかの条件で確定させなければならない。
そのためにその変数を含むいくつもの方程式を連立させる。
また変数は、いくつもの解を導き出されることがある。
その解の数だけ、他の変数の解も増えることになる。
時には、それらの変数を満たす解が得られず、解なし、という答えになる。
しかし、それもまた解である。
多項式を解くことが出来なかった少女は、解き方を学んだ。
未知数(他人)は、解けない相手ではない。
相手のことを知り、相手のことを考え、相手と自分に最適な解を求める。
たとえ解なしという結果になっても、間違いではない。恐れることはない。
それを学んだ少女は、他人との方程式に、進んで取り組むようになった。
少女は成長した。またさらに成長する。
多項式を解くことによって得られる自信の解は、より広い範囲の解となるのだから。
拝啓
秋深く、鈴虫の声が聞こえる夜をいかがお過ごしでしょうか。
この度、過去作の改良版となる小説を投稿させていただきました。
本来なら、過去作自身を修正、変更すべきかと存じますが、部分的とはいえ構成の変更まであったため、別小説として扱わせていただいております。ご容赦ください。
さて経緯ですが、ある公募に投稿させていただき、結果、評価をいただきました。
プロのご指摘は的確でキャラクターが弱いなど、いくつもの問題を指摘していだだき、すぐに直せない点はともかく、説明不足などは是非とも直したいと思い、この改良版を作成したしだいです。
またタイトルの回収も追加しました。
全体として読みやすくはなったと思うのですが、いかがでしょうか。
もしよろしければ、御一読していただき、感想などをただけれると幸いです。
台風が過ぎ、これから冬になっていき、気温がどんどん下がり始めると思います。地域差はありますが、総じて寒く感じるのは変わらないでしょう。寒さ対策などを十分行ってください。
それではまた、次回作でお会いできればと考えております。
敬具




