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かつてゲームの大魔王  作者: 一崎
第一章 ミロン・アケディが恐れること
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誰も知らないエピローグ

 無人となった廃工場では、ベルトコンベアが静かに稼働していた。無機質な音を奏でつつ、只管に人肉を運び続ける。


 その肉が行く先には、巨大な穴が存在した。特に描写するに値しない、ただの巨大な穴である。


 そこに、びちゃびちゃと肉片が落ちていく。肉の山が生み出されていた。

 下の方にいくと、肉がすっかり腐敗し切って、実に悍ましい光景を生み出している。


「やあ、やあ、やあ、やあ」


 残り者は悉く殲滅され尽くされた。ミロンたちは既に第二ドームに戻った。

 無人だった筈の廃工場に、一人の男が現れていた。その男は、顔中を火傷していた。


 爛れた顔の上に、馬鹿のように白粉を塗りたくっている。鼻には赤いボールのようなものを嵌めていた。


 まるでピエロのような男であった。


「別に……大した施設じゃなかったけど。やあ、困ったなあ。これ、怒られるの、俺なのかな?」


 困ったと言いつつも、男は喜悦に満ちた顔をしていた。火傷の跡が、生き物のように歪む。


「いいさ。いいさ。怒られるのも一興一興」


 それに、とピエロ男は呟きを続けた。



「実に面白い『創り者』たちだったね。あの紅い目も気になったけれども、やはり一番はあの髪。『命ノ灯(アラハ・ハール)』!」


 男の哄笑が廃工場を支配する。まるで『壊れ』たかのような笑い顔。狂気がピエロ男を覆っている。

 やがて、笑い終えたピエロ男は、懐からフラスコを取り出した。


「さあ、大きくなるんだよ、俺らの可愛い、お友達」


 フラスコから真っ赤な雫が一滴垂れた。

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