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女神と契約

今回はテトのちょっとした過去が明らかに、さて、シグとテトは両者の秘密をどのように思うのか!

1時間後、テトは目を覚ました。


「やっと目を覚ました。引き分けだったわよ。賭けはどうするの」


テトは少し悩んだ。


「どっちも勝ちってことにするよ。でも、勝利の女神って言うからには、まずボクの用件を聞いてね」


「ゔっ…いいわよ。用件は?」


少し眉を細めたシグだったが、テトは少し真剣な顔をした。


「なんで、死にたいと思っていたの?」


その言葉にシグは(うつむ)いた。


「それは………」

そしてシグは過去に何があったかを話した。


「そうだったのか。ごめん、こんな辛い話を聞いてしまって」


テトは少し暗い顔をした。


「いや、いいのよ。こんなことを言えたの、あなたが初めてだったし。次は私の用件を聞いてね」

シグは少し間をあけ、一番気になってたことを聞いた。

「どうして、私に勝てたの?」


テトは決心したかのように深呼吸をした。


「それはね、ボクが生まれた時から変な魔法がついていたんだよ」


その発言にシグは唖然(あぜん)としていた。

「その変な魔法のことを教えてくれた人には、口止めされているんだけど…


そして淡々(たんたん)と自分の過去を話していった。


だいたい魔法は、言葉、魔法陣、暗号などを使い、集中して、最高でも目に見えるものを出すって言われているんだけど。


シグはうん うん と頷いた。


でも数千万分の一の確率で、体に魔法を発動したまま生まれてくることがあるんだよ。それを『潜在魔法』って言うんだけど、ボクはそれ持っていた。でも、生まれた時に両親は急に心臓が止まったらしいんだ。でもボクは、両親が死んだのは病気だと思っていた。だがボクに魔法を教えた人は


「キミは知らないうちに魔法を使っている。そしてその魔法は強力だ。おそらくキミのご両親もそれで死んだ」


そのことを聞いた時は、泣いて、死のうと思ったよ。でも、


「キミの魔法はジャミング。妨害能力だよ。電気に属する可能性が高いね。それでどうやって両親を殺してしまったのかは自分で考えてくれ。そして、その魔法はコントロールしないといずれ危険になる。ある程度制御できるまでコーチをしてやる」


この時自分にしかない力があるんだ。とおもい強くなろうと決めたんだよ。そしてその魔法を教えてくれた人は、コーチをしてくれた。そして1年ほどコーチをしてもらって親戚のミネおばさんに住ませてもらってる。コーチは旅に出たけどね。


そしてテトの話は終わった。


シグは自分とは違う辛い思いをした人がいたのか、と思った。


「でも、もしキミがどんなことでも勝てる女神なら、死ぬ方法はあるよ」


と、テトはいった。


「生きることを負けだと思ったらいいんだよ」

そしてその方法もいった。


「ハハハハハ…最初からそうすればよかったんだ」


シグは、いままで死ねなかった自分が馬鹿らしく思った。


「死ぬ前にキミみたいな子にあえてよかったよ」


そしてシグは目をつむり言った。


「ありがとう」


だが、死ねなかった。

「なんで!」


とシグは驚いていたがテトはわかっていた。


「だって死ぬ前に感謝したら、未練が残るし、そして勝利の女神なら未練は残せないと思う」


シグは少し笑った。


「まさかこんなことで(はば)まれるなんて、でも気に入った。私は君が死ぬまで死ねないし、死なない。だから私も一緒に連れてって!」


テトは唖然としていた。


「え?でも、神なんでしょ?そんな人がミスミスこんな神殿を離れていいの?」


とといかけると


「それなら神父子孫に見つからなければいいのよ」

とどや顔でいった。


「それと、家に来るとしてもミネおばさんに迷惑は掛けられないし」


「それも大丈夫、料理は意外とできるのよ!」

次はガッツポーズをした。


「そういう問題じゃ〜」

テトは困った顔をした。


その後、シグは自分の胸元に、少し小さな丸。描きその中に『テ』と描いた。それをテトが覗くと、恥ずかしくシグはすぐ隠した。


「これは契約。キミが死んだら私は生きることは『負け』だという魔法をかけた」


するとテトは笑った。


「やっぱ、神様は神様だね。人は目に見えるものしか魔法で作れないけど、人に見えないものを操るには神にしかできないって言われているんだよ」


そして、テトとシグは、歩き出し、階段を上がり、石の神殿(しんでん)を出た。

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