女神との対話
次は女神との対話です。
女神にあったテトは声をかけた。そしてそれが神だと知ったテトは少し挑発する。それに乗っかったシグは驚く体験をしてしまう。
「ボクはテトだよ。君は?」
テトが、話しかけると、驚いていたシグは少し呼吸を整え答えた。
「私は、シグよ。知らない?勝利の女神って呼ばれているけど」
シグは自分から『勝利の女神』と言えば驚いてくれるのかと思っていた。
だが、テトは驚かなかった。
「へ〜、やっぱりか」
テトは何かを納得したようだった。
「なにがやっぱりよ。気になるからいいなさい」
と少し強めに言ったが、テトは少しニヤリとわらった。
「じゃ〜、勝利の女神だったら勝ったら教えてあげるよ!」
挑発的なてとのはつげんに、シグは少しムキになった。
「わかったわ!それでなにに勝てばいいの?」
「ルールは簡単」
するとテトは、すぐそばに落ちていたほうきを2つ持ち、一つをシグに渡した。
「このほうきでチャンバラをする。そして、体のどこでもいいから当たったら勝ち。てな感じ」
「わかったわ、負けても後悔しないことね」
そして両者はほうきを持ち、5メートルほど離れた。そのあとテトは落ちている小石を拾った。
「これを上に投げるから落ちたら開始ね」
そしてテトは石を上に投げた。
(どうせ、勝てない。私が勝ってしまうんだから)
石が落ちるまでシグは思っていた。
___コンッ!
落ちる音と同時に両者どちらも飛び出した。
シグは剣道の面のように上から振りかぶった。
対してテトは、少し屈み下から胴を狙っていた。
シグの振ったほうきが当たる刹那、シグはなぜか躊躇った。
そして、シグの振ったほうきがテトの頭に当たるのと同時に、テトの振ったほうきは、シグの胴をかすめた。シグの振る力が強かったのか、テトはそのまま前に倒れて気絶してしまった。
(かすった……それも同時…なんで)
シグはら戸惑いながらもテトをイスまで持って起きるまで待った。