再会そして別れ
「それでなんであなたがいるの?」
シグは涙目になりながらアリアをみていた。
「ん~」
再開に戸惑い頭を掻きながらアリアは考えていた。
「テトだっけ?あとはよろしく」
ここまでの事情説明をテトに丸投げした。「えー」と驚きながらもテトはシグに地下でのことを説明した。
「ということがあったの。でも私が封印されていたことはまた後で説明するわ」
少し強気でいたアリアだがとうとう限界がきた。
「でも、あえて・・よかった・・・・」
アリアは涙を流しシグに抱き着いた。シグも抱き着き号泣した。
「よがった!アリアだけでもいきて・・いて」
「やれやれ」
カリアがテトの隣に行くと感動しながら言った。
「このまま待つか」
「そうしますか」
そういって二人は抱き合っている二人をみていた。
その後、これからの方針を決めるための話し合いが行われた。
そして国王を立てることになり、アリアが国王を務めることになりカリアが選ばれた。テトとシグはこれが終わったら旅に出る予定で、カリアは元国王直属防衛隊で国王にはなりたがらなく、候補がアリアだけだったからだ。
「仕方ないわね~・・・・・でわ!」
そういってアリアは国王の部屋の窓からベランダへでた。
「兵士諸君!国王は倒した!降伏するがいいわ~」
とても笑顔でいった。
アリアは国王をベランダまで連れていき、外にいた兵士につたえた。
「王が捕まった!」
「ありえない」
「王が・・・王が」
兵士がいろいろな反応をして戸惑っていた。
「ハハハハハ、これからは私が王だ!」
高らかに宣言した。
「そして!この城塞、外側の壁を壊します!」
そういった途端、城壁の外から貴族たちがぞろぞろと流れ込んだ。
「ふざけるな!」
「信じられるか」
その瞬間城の前に落雷が落ちた。そして城の奥からシグが出てきた。
「ひぃ」
とその場にいた貴族たちが一瞬で静まり返った。その後アリアは強制的に納得させた。
少し時が経ち、壁は綺麗に解体され、お金は水が流れるように外側へ流れていき平均的になった。
王室で一人鏡の前に立つ国王がいた。
「まさか、騎士だった私が国王になるなんて思わなかったわ」
アリアは微笑み部屋着を脱いで、高級そうな服に着替えようとした。
「やっぱりまだ残っているのね」
アリアは自分の背中をみると深い傷がふさがっているような跡があった。
「あいつは生き残れたのだろうか」
時はとてもさかのぼり、アリアは矢で射られた後、城の地下の研究室に運ばれた。
「ここは・・・?」
アリアは周りを見渡すと、周りには机や研究に使うような資料、薬品を入れる容器などがたくさんあった。
「あなたがアリアですか」
アリアが声のするほうを向くとそこにはひ弱そうな男性が立っていた。
「あなたが私で実験するのね」
アリアは実験させるのは覚悟の上だった。
「まぁ、実験するが成功すれば死ぬことはありません。ただ、失敗すればあなたに刺さった矢の傷が癒えずに死ぬことになるが」
「そう・・・いつぅ」
アリアが体を動かそうとすると背中の傷が痛み寝転がるのすらきつかった。
「大丈夫ですか?すぐには実験できないので数時間は待っていただけますが」
「長いわね。それならこの実験の内容を教えてもらえないかしら」
研究者はアリアに実験の説明をした。
その実験の内容は、解析した新技術で重要人物を冷凍保存しようとすることだった。その技術は地下深くの石碑から発見したらしく。解析できた人はそこの研究員しかわからないらしい。そして第一実験体に瀕死のアリアが選ばれた。
「そんなことができるのか~、なんか楽しみね」
命が短いとは思えないような笑顔をみせた。
「そんな期待されても困りますよ。それにまだ時間がかかりますか」
アリアの顔が一瞬しゅんとなったがすぐに気を取り戻した。
「それなら私と話でもしない?話ぐらいならできるでしょう」
その提案に研究者は頭を掻いたが、「了解」といった。
その後、実験が開始されるまで、研究者の研究の話や、アリアの騎士生活の話などが研究所に響き渡っていた。
「それでは実験開始するよ」
研究者はアリアを見るなり少し涙目になっていた。
「そんなにくよくよしないの。成功したらあなたも自分で冷凍保存したらいいじゃない」
この技術は成功したら、適性がある人なら何回も使えるようだった。
「成功するか不安になってきた」
「逆に心配になるんだけど。自信をもちなさい」
研究者の目が少し真剣になりアリアに手を向けた。
「では、いくよ」
アリアは光に包まれて、自分の体がだんだんと冷えていくのに気づいた。
「では、また会いましょう」
そういってアリアは全身が凍った。そしてアリアの記憶はそこで途切れた。
「はぁ~、実験は成功したか」
研究者は凍っているアリアを見て言った。
「俺には適正がなかったようだな」
研究者は突然、机に手をついて体重を預けた。
「あと・・・使えるのは・・・・一回・・・ぐらいか」
研究者は実験の紙に成功と書いた後、もう一度アリアに手を向けた。
「回復を」
唱えると凍っているアリアの体に緑色の光が包んだ。
「これも成功か・・・・」
そういうと研究者はアリアの上に倒れた。
「あの場所にあいつがいなかったから駄目だったようね」
はぁ~、とため息を吐き鏡をみた。
「さて、くよくよしてられない。彼らの分まで生きてやらなきゃ」
そういってアリアは部屋の扉を開いた。
「本当に行くの?」
アリアは城内のシグとテトの部屋に来ていた。
「ええ、うわさで聞いたのよ。少し遠くにある大図書館にすべてを知っている人がいるって」
アリアはシグをジト目で見つめている。
「少し旅に出るだけだよ。終わったらすぐに戻ってくるから」
シグの真剣な目にアリアは負けたように息を吐いた。
「わかったわ。待ってるから」
「任せて、私とテトがいれば安心よ」
そういった途端、部屋にメイドが一人入ってきた。
「準備ができました。シグ様」
そのメイドはとても美しく、シグはそれを見込んでメイドにスカウトしたらしい。
「わかった。掃除などは任せとくね」
メイドは頭を下げて部屋を出て行った。その際、メイドの首に掛けられているお守りと言っていた懐中時計が振られた。
「よし、では行くわ。さて、テト起きなさい!今から行くわよ」
シグに起こされたテトは赤目になりながらバッグを取った。
「見送りはちゃんとするわよ」
そういって3人は部屋を出た。
「流石にここまでされるとは予想外だったわ」
シグとテトがこの国から出ようと門を潜ろうとすると外にはミネおばさんの知人や騎士たちメイドまでもが見送りに来ていた。
「いくらあなたたちに力があるからって油断しないでね」
アリアが再度心配して声を掛けてくる。
「大丈夫だって、私達の能力の弱点は私達が一番知っているわ」
シグはアリアに満面な笑顔を見せて安心させた。
「テト、まだお前は未熟だからな。魔法のことになったら私に連絡するといい」
カリアはテトに伝書鳩を渡した。その行動からカリアも心配していることは聞かなくてもわかった。
「しょうがないな~、手紙は毎日送ることにするよ」
テトは苦笑いをしながらも宣言した。それにカリアは少し安心したようだった。その後、テトとシグはミネおばさんの知人たちとたくさん話した。
話終わるとテトとシグは馬車に乗った。
「「では」」
テトとシグが手を振るとみんなが手を振った。
「「「「「いってらっしゃ~い」」」」」
シグは少し涙目になりながらみんなのほうをみた。その光景をみてテトは少し笑っている。
「「いってきま~す!」」
その瞬間馬車が勢いよく走り出した。
これが最終回です。旅の話も書こうと思いましたがあまり思いつきません。もしかしたら大図書館の話だけでも投稿するかもしれませんが・・・




