女神の夢 前編
修行に疲れ果てたテトはある夢をみたその夢のないようとは。
テトはトランプ立てに明け暮れていた。だが、そんなある日、疲れ果て寝るとある夢をみた。その夢の中には、シグの姿があった。
場所は、城の前の庭園だった。その城は前にシグが言っていた城にそっくりだった。シグの容姿は今と変わらず服は、騎士のような鎧をまとっていた。
「アルバ、少し稽古に付き合ってくれないかしら」
シグに呼ばれたアルバという男性は、少し大柄で、筋肉質、年は60ぐらいの少ししわのあるじいさんだった。
「わかりました」
両者は、刃のない剣を持ち、10mほど離れた。
「開始の合図は、テレスに任せよう」
城の前に座ってみていたテレスは、めんどくさそうに2人の前に立った。
テレスは、20歳ぐらいで、めんどくさがりやそうな男性、髪は目の少し上あたりで伸びていた。鎧ははずしてシャツと短パンだった。
「では、はじめますよ~。両者構え、始め!!」
開始の合図と同時にシグはアルバに向かって飛び出した。アルバは防御に徹していて腰を低くする。シグは幾度となく攻撃をするがすべてアルバの剣に受け流される。
シグは剣を大振りすると華麗にかわされる。その隙を狙いアルバは脇腹あたりを狙い剣を振った、だが地面の隙間に足がつまずき体制を崩した。シグはその隙を見逃さずアルバの首元に剣を突きつけ勝負はついた。
「腕をあげましたな。シグ殿」
「いやいや、まだまだだ。この力がなかったら、普通に負けていたよ」
シグは自分にある勝利の力を嫌がっているように見えた。
「せっかくある能力ですぞ、いつか使わないといけない時が来ますよ」
「だよだよ。使わないともったいな~い」
アルバたちは、シグが勝利の神ということを知らないようだ。
「あれ、もう終わった~?」
城の方から女性と男性が1人ずつでてきた。
声をかけた女性はアリアと呼ばれていた。茶髪のショートヘアで、体つきもしっかりし身長はシグと同じぐらいだった。その左にいる男性はサクマと呼ばれ、黒髪の長髪で後ろで結んでがたいのいい高身長だった。
「終わったぜ~、結果は、いわれなくともわかるよね。それで、アリアたちは二人でなにをしてたの?」
テレスは首を傾げた。
「私は、サクマと一緒に、王様に呼ばれたのよ」
うんうんとサクマは上下に頷いた。
「内容は、最近反乱分子が力をつけてきてるって」
「それは不吉ね」
シグは少し暗い顔をしたがテレスは笑っていた。
「俺たちに、勝てる訳ないでしょー。シグだっているのに」
「そうよね。私の力があれば勝てるよね」
シグは4人に気づかれないようにいった。
「よし、今日もしますか。シグっちの連続四連戦」
シグはアリアに「シグっち」という愛称で呼ばれているようだ。
「えー、疲れるよ~」
とシグは言いつつも刃のない剣をシグは持った。
そこで、一旦夢は途切れた。
「ふぁ~……わ!?」
目を開けると、シグの顔が目の前にあった。
(そいえば、一回も熟睡してるシグを見たことはなかったな。今何時だろ)
時計をみると針はきれいに90度になっていた。
(まだ3時か~ボフゥ!)
横から振ってきた腕がテトの顔に直撃した。
「起きてるのか」
「むにゃむにゃ…ZZZ」
シグは寝たままだった。
(寝相悪すぎでしょ、俺の掛け布団取ってるし)
テトはシグから掛け布団を奪い返し、寝ようとした。すると、顔の下に違和感があった。触るとシグの腕だった。
(寝やすいかも)
シグの腕で高さがジャストフィットし、少しやわらかく力を抜くと一気に意識がもってかれた。
「…ZZZ」
後編、シグに最大の不幸が降り注ぐ




