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教会支援部屍鬼対策課アメリ・パルツァーの手紙  作者: 武州青嵐(さくら青嵐)


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13/13

13話 アメリからの手紙

☨ ☨ ☨ ☨


親愛なる弟エルンストへ


 その後、様子はどうですか。ぜんそくの発作はでていませんか? ローゼンハイム卿からのお薬が効いていること、毎日祈っています。


 本当なら、初任務を終え、家路についているころなのですが。


 なんというか……。もう、最悪というか……。ひどい、というか。


 マクシミリアン王子は噂通りの悪いやつでした……。


 彼のことを、誤解していた、とか、頑張っている人だった、とか、まあ、詳しくは言えませんが立場的につらい人だな、なんて……。


 思った自分を殴りつけてやりたい気分です!!!!

 目を醒ませ、アメリ、と!!!


 こいつは自己中心的で、屍鬼のことで頭がいっぱいのわがまま王子なんだ、と。時間と食事内容と宿泊先にうるさい、小姑のような男なんだ、と。


 ああ、ごめんなさい、エルンスト。

 あの王子のことを考えただけで、怨嗟えんさの言葉が無限に出てしまうのです。いくらでも悪口が書けます。もう、気が狂いそうです。


 ……でも、心配しないでください。

 私はなんとか元気にやっています。ただ、精神衛生上とても悪いところにいるだけです。


 サムソン領の任務が終わり次第、今度こそ。

 今度こそ、お土産を持ってあなたの元に帰ります。


 楽しみに待っていてね。

 それでは。


 日中暑くなってきたからって、薄着はだめよ。しっかりと保温して。

 

 心はいつも互いの側に。

 あなたの姉、アメリより。


☨ ☨ ☨ ☨



   了

 



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