プロローグ 1
プロローグが1万文字以上と流石に長かったため、三分割しました。
はぁ...なんでこうなっちゃったんだろう...もっと早くに死んでおけばよかった.....
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初めまして、僕の名前は根暗 ネクロマンサーです。
ウリは人一倍根暗なことですかね?
...すみません。皮肉です。
あと、名前は偽名です。
周りの人が勝手にそう呼ぶのでそういうことにしてます。
なんかネクロマンサーの素質?があるそうで、そう呼ばれてます。
一度も実感したことはありませんが。
「根暗、焼きそばパン買って来い」
本当の名前は米倉 神威っていいます。
ええ、俗にいうキラキラネームってやつです。
なんでこんな名前にしたのか、今となっては聞くこともできません。
ああ、別に重い話じゃないですよ?
ただ、いわゆる転生してしまっただけで。
両親は多分生きてます。まぁ、今となってはどうでもいいですが。
「おい、聞いてんのか?」
僕がこの世界に来たのは今から一カ月くらい前になるでしょうか。
転生した理由はよく分かっていませんが、死因は好きな子のアルトリコーダーを舐めていたことによる毒死です。
卒業式まであと1週間、この機会を逃したら一生好きな子のアルトリコーダーを舐める事なんてできないと思った僕は、気付いたときには一心不乱にその子のアルトリコーダーを舐めまわしていました。
きっとそのことが神様にバレてバチが当たったんだと思います。
運悪くそのアルトリコーダーに青酸カリが塗られてて、そのまま死んじゃったみたいです。
なんでそんなものが塗られてたのかは分かりませんが、入念に舐めまわしてたので多分元の持ち主は無事なはずです。
最後に人助けができてよかったなぁ....。
「おい!焼きそばパン買って来いって言ったのが聞こえねぇのか!!」
人がセンチメンタルな気分になってる時に、割り込んでこないでほしいなぁ...。
「すみません前沢さん、考え事に集中してました....」
「ったく、今日は久々に勝ったからちょっとくらい駄賃出してやろうと思ってたのによ。いいからはやく買って来い」
この人は転生した僕を甲斐甲斐しく世話してくれている、デモゴルゴン前沢さんです。
突然転生して右も左もわからない僕にお店番という仕事をくれました。
「で..でも...お店番が....」
「こんな店に客なんて来ねぇよ。ほら、さっさと買って来い」
自分のお店なのにそんなことを言っていて悲しくないのでしょうか。
「あ、あの...買ってくるのはいいですけど...お代は....」
「んなもん店のレジから適当に抜いとけ」
「それってまた僕の給料から天引きさr....
「あたりめぇだろ。お前の給料は俺に対するご奉仕に全て消えるんだよ」
この人は『お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの』を地で行く人のようです。
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「こちらがご所望の焼きそばパンです」
「ペッ!ペッ!!おせぇんだよ」
「ああっ!また唾吐いてっ...!あんまり店内を汚すと、ただでさえ来ないお客さんがさらに逃げていきますよ....?」
「ペッ!」
ちゃんと買ってきたのに唾を吐くとか、どんな教育を受けてきたのでしょうか?
唾をひとしきり吐いて満足したのか、どこかへ去っていきました。
「はぁ...なんで僕こんな世界に来ちゃったんだろう」
やっぱりもう一回死のうかなぁ....。
異世界転生ものってもっと楽しいイメージだったんだけどな...。
○○すばとか、○スラとか、○○紋とか...etc。
そんなことを考えながら、前沢さんが吐いた唾の掃除をしつつ店番の続きをすることにしました。
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チリンチリン.....
「えっ? ...あっ、い、いらっしゃいませ」
どうしたことでしょうか。
前沢さんの唾を掃除してしばらくサボっ...店番をしていたら、こんな店にお客さんがやってきました。
しかも、とてもナイスバディな女の人です。
ここで働き始めて初めてのお客さんというのもあり、ドギマギしてしまいます。
「ふぅ...やっと...やっと見つけた....!」
...?
やっと見つけたとはなんのことでしょうか?
お店の商品に目もくれず、僕のことを真っ直ぐ見つめて近づいてきます。
「やっと...やっと......っ!!」
「あ、あの...どうかされましたか...?」
なんだろうこの展開。
こんな美人でナイスバディな人に、こんな近くで見つめられたらどう足掻いても意識してしまいます。
もしかして、やっと僕にも転生者としての春がやってきたのでしょうか。
きっとこの人は僕に『あなたをずっと探してました。この世界で最強のステータスを誇るあなたを...』
とか言って、僕はめくるめく冒険の旅へt.....
「水をください」
「........」
あれ、聞き間違いでしょうか?
念のためもう一度聞いてみます。
「あ、あの...どうかされましたか...?」
「水をください。それともここで死んでもいいんです...k......」
「いやいやいや!!もうちょっと耐えて下さい!今持ってきます!!!」




