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目付きの鋭い長身の女が不躾な視線で体を舐める。

不愉快極まりなかったが、それ以上になにか、圧の様なものを感じた。



「そんなことより、アイツはどこだ」




女は私に向かって命令口調で聞いてくる。

少し怖い。

師匠のお客さんって感じもしないですし、魔法なのかなぁ?を使ってるし、警戒心をグングン高めましょう。

普通玄関から入りますしね。



「アイツって、師匠ですか?」

「あん?それ以外住んでるヤツいるのか?」



ん、ちょっと嫌な人です。

腕を組んで高慢ちきです。

ツカツカと歩き回っています。許可も取らずに。

バタンッ!と乱暴に開け閉めされるドアたち。理由があったとしても人の家でやっていい行為ではありませんよね。



「いえ、居ないですけど……人に怖っいって言われません?」



吐き捨てるように言います。その後、馬鹿にしたように言います。如何せん態度が悪い。



「余計なお世話だ!それより奴は!」

「さあ、統括会の依頼をほっぽり出してどっか行っちゃいました」




いい加減うんざりしてきて、態々自分用にお湯を沸かして、紅茶を淹れ、席に着きました。


女は自分に出されたものと思い込んだらしく、カップを取ろうとしてきたので、奪われるより前に1口いただきました。肩を上げ、ウインクのサービス付きです。

イラッときた女は、私の言葉を反芻出来たのか、一瞬頭の上に疑問符が浮かんだ様な顔をした後、マヌケな声を上げました。




「統括会の依頼を、ほっぽり出したァ!?」

「はい、コレを押し付けて」

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