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「ま、待て!まだ失敗じゃない!というか、師匠にもっと期待しろ!」

「師匠への尊厳は、出会って1月で消えたじゃないですか、いやだな」



ハハハ、とから笑いすれば師匠は四つん這いになって、崩れ落ちた。

冷ややかな目で一瞥して、腰に手を当てて、仕方ないから聞いてあげる。

尊厳を大事にしたいのならばもっとちゃんとしっかりしてもらわないと。



「で、何やったんですか」

「錬金術に使う液、切れそう……」



師匠は錬金術士というものらしい。眉唾物だと初めは侮っていたが、実際に目の当たりにすれば奇跡の技のように思えた。



そして、錬金士の事はあまり教えてくれないけれど、どうやらこの錬金液というものが無いと錬金術は行えないらしい。



「……なんで、もっと早くに言わないんです!ソレを確認できるのは師匠だけなんですよ!ああ、もう。今特に依頼受けてないですよね?」



激昂する少女。萎縮する師匠という構図が出来る。



「………」

「………」



「ああ、うん。でもぉ……」

「おっと、どうしたんです、歯切れが悪いですけど」



師匠が私と目を合わせてくれなくて、寂しくなっちゃいました。だから目を合わせるために、モジモジと下を向く師匠に優しい微笑みを浮かべ師匠と目を合わせます。強制的に。



髪を鷲掴みにして、視線を合わせます。



目を見て、話す。人としての基本です。師匠に教わったことでもありますから、実践しないと行けません。

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