ひまわりの花に会いに行く

　何をしても、過去は変えられなくて。
　だから、僕が銃を向けた相手は、凶暴で残虐な人類の敵であって欲しかった。

　人類の敵と長年伝えられてきた存在、異形。ここに綴られる物語は、異形と不思議な出会いをはたした陸奥が、世界の真実を見つけるまでの物語。

　異形とは何なのか。本当に語り継がれてきた存在のままなのか。
　自分の目で見て、耳で聞いて、手で触れて。誰かに言われたからではなく、彼自身が感じたことをそのままに歩いていく。陸奥がたどり着くその先に何が待つのか。

「これはむかし、むかしのお話です」

　さあ今日も物語の幕が開く。

※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。