タイムスリップ!?
牢獄の中で、ある少女がうずくまっている。
その姿はかの大陸一の大国であるリズ王国の第一王女とは思えないほどにみすぼらしかった。
リズ王国では革命がおき、そして革命側が勝利していた。革命軍を率いたのはリズ王国の第一王子のレオンだった。この王子は母親が側室であったがゆえに、第一王子で優秀であるにも関わらず王位継承権はなかった。代わりに王位継承権があったのは第一王女であるアンナだった。
アンナはとても我儘で、レオンとは対照的に人望はなきに等しかった。
(ああ、なんでこんなことに。)
後悔したってもう遅い。そんなことはわかっていた。
もう処刑は免れない。
アンナは牢獄の中でただ一人絶望していた。
(うん?眩しい...)
そこには信じられない光景があった!
(ここは、私の部屋?なんで?牢獄は?あれは夢?)
鏡を見ると5歳くらいの頃の自分が映っているではないか!
(夢であったのなら、夢であってほしい)
そんなアンナの願いは早々に打ち砕かれる。なぜなら彼女の手には牢獄まで毎日書いていた日記が握られていたからだ。
アンナは困惑した。あれが現実だとしたらなぜ自分は5歳の頃に戻っているのか。
だが、理由なんてどうだっていい。もうあんな未来は二度と迎えたくない。
アンナがそう決意したその瞬間に、歴史の歯車が徐々に動き出した...
本来とは違う方向に。