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プロローグ
-プロローグ-
物心ついた時から、特別な力で誰かを救う、そんなストーリーに憧れていた。それは15才になった今でもそうだ。誰もが一度は考え、大人になる中で自然とバカらしいと考えるようになる夢。この歳でまだそんなことを考える私はきっと異常なのだろう。だからあの時自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかも気づかず、願ってしまったのだろう。思えば、私の気付かなかった幸せはあの時、あの一言を紡いだ時に終わっていたのだろう。
「みんなを幸せに、そんな魔法少女になりたい」
誰かを幸せにするのは、誰かを呪うことと同義だとも知らずに...