緑に翠を重ねた碧の季節に
仕事が忙しいんで。
家族との時間を優先すると。
またぞろむっくりと言い訳が起き出す。
書かなくてもいいよな、仕事じゃないんだし。
書くことが義務ではないがゆえに、
書くことを放棄したくなる自分がいる。
かつて最初の一文を刻んだ、そのときに芽生えた志。
その純なるを踏みにじる邪な心。
ああ、それに疑いもなく従い、
都合のいい忘却をよしとする自分自身に嫌気がさす。
けれども、
いまこそ、
いまだからこそ、
もう一度、思い出そう。
もう一度、想いを馳せよう。
書きたくても書けない人がいる。
描きたくても描けないひとがいる。
そして何より、
たとえ一人でも、
書くことを待ってくれている人がいる。
至極単純なこと。
けれど、大切なこと。
その思いを忘れてしまわないために。
その想いを失ってしまわないために。
敢えて、ここに記しおく。
緑に翠を重ねた碧の季節に パン大好き