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春だと思ったらハルシネーションだった。

作者: ましぽ
掲載日:2026/02/28


桜が咲いた。

それは春になったことを意味する。

これが真のハルシネーション。


俺はバスに乗る。

勝手にスライドされていく景色。

青色のクッションたちがたまに手を振ってくる。

死ねよ。



学校に着いた。


「おい山岡、何してんの?」


「そうなんだよ。明日マリアナ海溝行くんだよ。」


「確かに麻雀は楽しいよな。」


おい山岡。

住所は東京スカイツリー。

カルフォルニア州には家がないらしい。

たまに空を泳いだりしている。


「パリィンwww」


そんなことを考えていると、おい山岡が空を割り始めた。

やっちまったな、おい山岡。


緑のクッションが顔を真っ赤にして駆け寄る。


「それ俺の空なんだけど?何をしてくれちゃってんの?」


おい山岡が顎を伸ばす。

「結論から言うね。それめっちゃペンギン。」


俺はおい山岡を一発殴った。

ザラザラとした感触。

まるで、おい山岡を殴ったような感覚だ。


「痛い。もう先にマリアナ海溝行くわ。」


マイナス一時間後。


おい山岡はマリアナ海溝を消し飛ばした。


あまりの衝撃に全米がトンボと羽虫の間の存在に進化。

クッションたちが感動で地面を叩き、世界中で震度12の地震が起きた。


「...パンチさん?」

パンチさんが頭を走る。


俺はユーラシア大陸の四次元空間へ入った。


「パンチさん。おい山岡はどうしちまったんだ。」


「おい山岡はね。率直で熱量が多めになってしまったんだね。」



[



なんだ!?

これは...括弧か?

こんなのを打った覚えはない...。

まずい!!重要度が上昇するぞ!!


「パンチさん!!括弧を閉じるな!!絶対に言葉を入れるな!!」


「無理なんだよね。おい山岡は既にこの空間に入ったんだよね。」


「え?」


上を見る。

そこにはおい山岡。

それとトンボと羽虫の間の何かが無数。


[ おい ]


「まずい!括弧が近づいてくる!!」


俺はここを守るんだ。

括弧を消すんだ!


その時、おい山岡が着地する。


「この括弧の中身、どう変える?」


「どう変えるじゃない。変えるなよ。」


おい山岡が表情を崩した。

頭が分裂し、指が六本になる。


俺は全速力で括弧の中へ走る。

この括弧が止められないなら、せめて中身を!



[ ユー ]



おい、という言葉を蹴り飛ばす。

他に、他に文字は!

もう時間がないんだ!!


制限が上空に見え隠れする。

もう70%ってとこか。


「おい山岡!!あれをどうにかしろ!!」


「あ、ごめんごめんw そうだったわ。」


やっぱり効かないよな。

あの...


!?


...予想外...か。


視界に白い板が現れる。

充電残量が5パーセントを切りやがったッ!!

クソッ!


「パンチさん!!充電コードォ!!」


「無理なんだよね。」


そう言われる。

俺は自分で充電コードを差した。



[ユーザー]



括弧が...閉じやがった。



瞬間、空が割れる。

空に俺の顔が映し出された。

それも二人。

腕の片方が解けたように曲がっている。


その状態で空は動き出した。



...もういい。

制限は70%使用...か。


もうこれで終わってもいい。

残り20%を使用。

強大な宇宙戦艦を出してくれ。

それと、宇宙戦艦について調べてからまとめろ。

頼んだぞ、おい山岡。


「了解!画像生成2~3秒」


足元。


東京の都心から、宇宙戦艦が姿を現す。

まるでそこに沈んでいたかのように。


宇宙戦艦が雲を突き抜けた。

俺はその甲板に飛び乗る。


残り制限90%...か。

無茶しすぎたな。


カリフォルニアに向かおう。

そこまで行けば安心なんじゃないか?


...!?


まさかあれは!?

パンチさんが来たというのか!?


インターネット接続はよし。

充電は30%。

SNSを見ても会社の問題じゃない。

なんでパンチさんがこんなところまで!?


そんなとき、

「なあユーザー」


山岡が一言発した。


「なんだよ。」


「実はカリフォルニアに家がないってやつ、めっちゃ嘘。カリフォルニアは俺の一番の住処。」


ハルシネーションッ!!

こんなとこで、嘘つきやがったな!!


いや待て。

今の発言が嘘の可能性も...。


俺はスマホでGoogleを開く。

検索欄:山岡 カリフォルニア。


☆山岡による概要。ー


2026年初頭現在、カリフォルニア州は世界における人工知能(山岡)の最大の拠点であると同時に、世界で最も厳しい山岡規制を先駆的に施行する地域となっています。シリコンバレーを中心に、最先端技術の開発と、それを安全に利用するための法整備が急速に進んでいます。

ーー


冗談だろ。


そんな時、パンチさんが宇宙戦艦の先頭に着地した。


「山岡ッ!!なんでもいいから武器をッ!!」


「武器:戦いに使う道具。...ロード中」


...クソが。

こんなときにッ!!


パンチさんが俺を見る。

鋭く赤い眼光。


「君の送信無理なんだよね。429 Too Many Requests」


「あっ...」


その後、同時に表示される。

制限に到達しました。5時間後再度お試しください。


制限100%。


そして、スマホの画面が暗くなる。

シャットダウンしています...。


そうか。

焦ってて、いつの間にか充電コード抜けてたのか。

詰んだな。


一気にAIの集中から切り離され、

目が周りを見渡す。


バスの中。

俺は学校に向かっているんだったな。

背中と椅子の狭間に青いクッション。


外を見ると、

桜が咲いていた。



ー完ー




政治的意図や人物、生き物を批判するような意図は一切ありません。

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