ーー「無垢なる祈りが届くとき」ーー
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……世界が変わった後でも、
シーアとクロハは……変わりない日常を過ごしていた
……変わらず、魔物の領域で過ごし……
二人で支えあいながら……日々を過ごしていた
……ある日、そんな二人に……
世界が変わってから……初めてとなる、叫び声が届く
……魔物の暴走の、叫び声が……
……二人は驚く
しかし、やることは……決まっていた
……クロハは魔物に想いを伝え、それをシーアが見守る
……いつも通りの……
変わらない、光景のはずだった……
……しかし、いつもとは……違ったのだーー
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シーア「…………!」
クロハ「…………っ…………!」
クロハ「……お姉ちゃん、いくね」
シーア「…………うん」
クロハ「…………
…………ふぅ…………」
クロハ「…………っ…………」
クロハ「…………
…………安心して…………」
クロハ「……あなたには、わたしがいるから」
クロハ「…………
…………わたしが、忘れないから…………」
クロハ「……だから、どうか……安心して」
クロハ「……………………」
クロハ「…………わたしが、あなたを…………憶えてる」
魔物「……………………」
魔物「…………」
魔物「…………
…………あ……が……う…………」
クロハ「……っ!
…………ぇ…………」
魔物「…………
…………ありが……とう…………」
クロハ「…………っ…………!」
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……クロハの祈りに対して、魔物が応えた
消えゆく間際に、「ありがとう」……と、想いを返した
……その想いを、聴いた瞬間……
クロハには……顔の見えない魔物が、微笑んだように感じられた
……そして、その瞬間……
見守っていたシーアは……また別のことを、感じていた
…………大切な、あの人の……存在を…………
……そして、シーアの瞳には映った……
空を包む、闇の中に……一つの小さな光が、灯るのを
……こうして……
幾度も虚空に響いた、無垢なる祈りは……ついに、届いたのだったーー
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…………そして、長い時が経った…………
……世界は変わらず、進んでいく……
そんな世界で、ある日……ある、人が……上を見上げる
……その瞳に映ったのは……
灰色に輝く、世界の鏡と……その周りを包む、暖かな闇……
……そして、闇の中に灯る……無数の光
……その光景の中で……
特に……その人の目を、引いたのは……
……暗闇に灯る、光の中でも……
一際輝く、黄色と黒色の……二つの光だった
……その二つの光は……
それぞれ、灰色の鏡のすぐ隣……挟み込むように、両側に灯っていた
……まるで、鏡を支えるように……
肩を寄せ合うように……抱き合うように……そこに、在り続けていたーー
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このエピローグにて、
「女神の願い、ひとの答え」が完結しました!
ここまで暖かく見守ってくださった、
読者の皆様……本当にありがとうございました!
物語は読んでくださる方の存在によって、輝きを増すものだと思います!
だからこそ、
この物語を輝かせてくれて……ありがとうございました!
……近況ノートにて、
今後の活動や、執筆に際しての裏話なども書いてみます!
なので、気になる方は見ていただけると嬉しいです!




